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これが【正式】な虫歯の治療方法です

上の奥歯の虫歯の治療です。

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ラバーダム防湿を【多数歯露出法】で行っています。

歯の間にまで虫歯が進行している際には

このようなラバーダム防湿方法を多数歯に渡って行います。

治療部分を唾液から隔離し、

唾液中の細菌を詰め物の中に閉じ込めないように。

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吐く息の湿気を排除して、

ダイレクトボンディング修復材料が完全に歯と接着するように。

この歯は、虫歯の治療に加えて、

歯の形を大きく変えました。

下の奥歯とシッカリと噛めるようにするためです。

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歯はとっても魅力的

抜歯した歯は保管しています。

治療の練習や、研究の資料として使うためです。

時に、

ひらめく瞬間があり、

「オーイ!歯を出して!」

と、スタッフに。

診療が終わってから、

さてと、

歯を手にとってマイクロスコープを覗きこんで、

新しい手技が生まれるのです。

歯の番人

最近、新患の方が多いんですがね。

インプラントをご希望されてお越しになるんですが。

私の診断では、抜かなくても済むんです。

だから、そう言う患者さんにはインプラントはしません。

歯を残す【歯科保存学】の治療を行っています。

ただ、

仮にも歯医者が抜くとまで言い切った歯です。

抜く方が簡単ですから。

だから残す手当てはキツいですよ。

マイクロスコープ覗きっぱなし。

何時間もですから。

息子から聞かれたことがありました。

「父ちゃんは、儲からない方を何故選ぶん?」

そう言う考え方は新鮮でした。

私が何と答えたのかって?

「父ちゃんは歯医者に成りたかったんや。悔いない治療したいのや」

 

香川県は名医の産地

ソレコソ休日なんかは、ほぼ自宅から出ません。

時代劇と、犬と遊ぶ。

仕事帰りの外食も殆んどしません。

真っ直ぐ、家に帰ります。

が、

そんな私でも、

時には気分転換で街へと。

或いはホームセンターへ花の苗を買い求めにへと。

で、

私の顔を観て、

ペコンと頭を下げる方が居られたり、

或いは、

何故か避けて逃げるようにと去って行かれる方が在り。

女性はいません。

皆、男性です。

私は余り頓着しない質です。

直ぐ様に忘れて過ごしていたら、

翌日とか、近日中に、

診療所へ来られた技工所作や歯科商店の方から

「先生、この間、何処其処の居られましたでしょ?」

????

「狭いんですよ~ん讃岐は!」

どうも同業の歯医者さんらしかったようです。

声を掛けてくれれば良いのにと、

「 イヤイヤ其れは無理と云うもんでしょう!」

何でよ?

「 だって先生ですもん!みんな肩身が狭いんです」

ふーん?

私は香川県と云う処は【名医の産地】かと思ってました。

ホームページに書いていること、全部信用するじゃないですか?

 

 

オンパレード

私は毎日をインプラント治療、マイクロスコープ治療で費やしています。

新しい患者さんも、

常々に私が申し上げている

【本当に歯で困った方】ばかりです。

私ひとりの体で診察できるキャパなどシレタものです。

其れでも頑張らねば!と、

自分を鼓舞して過ごしています。

時々、妙な電話を頂きます。

初診の受付ではありません。

「チョコッと診てくれて、先生が上手だと思う歯医者を教えて!」

コイツは阿呆か!と思いつつ、

大人気ない所作は採れませんので、

「 チョコッと歯をキチンと治せるのは魔法使い位でしょうかね」

「それでも先生が上手な先生と思う処は?」

と、食い下がる先さま。

「健康保険が利かなくても良いですか?」

「いやいや、歯なんかにお金なんか掛けられませんよ!」

おっと!それを俺に言うんかい!

で、

「 お役にたちたいけど、私は情報不足でね」

本当にそうかもしれません。

下手くそはイッパイ知っています。

余りの下手くそ振りに驚いて、

ソコのホームページを観てみたら、

【世界的レベル】の治療であるとか、

【患者さんを救う】だとか

【法螺吹き】か【勘違い】のオンパレード!

歯医者も悪いけど、

歯なんかって歯医者の私に言う人も

どうかしてると思うんですが。

 

歩く

高校1年の夏休みに、

私は【一人旅】に初めて行きました。

リュックサックでの【一人旅】です。

在来線に乗車しての、

目的のない【一人旅】です。

途中、琵琶湖の湖畔の街に下車し、

照り返す畔の道を

アイスキャンディーを食べながら、

歩いていたのを覚えています。

小高い安土の山は荒れていました。

現在のように整備されてはなく、

ただただ荒れ放題のままで、

大手門が在ったであろう処から続く崩れた山道を

上へ上へと天守台目指して、

足を進めながら考えていた事も鮮明に覚えています。

遥か昔に華麗な天守の在った場所は、

見事に崩れ去っていましたが、

其処から彼方の琵琶湖を仰ぎ、

清々しい気持ちであった私は、

当時は未だ、

歯科の道に入る事さえ知り得ませんでした。

成るがままにが、

青春期の特権だろうと。

あの日から今日までの時間は、

既に私には残されてはいないでしょう。

人の一生とは儚いモノと言われます。

後には残骸も残りません。

が、

人の記憶に残る見せ方を意識しながら生きることが

精一杯の反抗心かもしれません。

息子も既に、

当時の私よりも年長にまで育ちました。

さて、

どの様な歩き方するものやら。

 

 

懲りない阿呆

コンピューターやウェブの事などチンプンカンプンなモノですから、

お年寄りが騙されるように、

私なんぞも、

知らず知らずのうちに契約書にサインさせられる機会があります。

で、

今回【騙された】のは、

【患者さん向けの医院情報サイト】です。

営業マンに、こ難しい事を言って悪い評判をたてられても嫌だし、

こんなの観て来る患者さんなぞ居ないだろうと、

適当に考えてサインしたのが不味かった。

ここのサイトを開いてみたら、

大勢の歯科医院が加入しているではありませんか!

これも不味かった!

で、私の処を開いてみたら、

私の台詞として書き放題!

ついでに、

誰も来てもないのに、

〇〇さん、30代女性とか、

〇〇さん、50代男性と仮名にて、

【嘘八百の誉め殺し】

流石にコレは【ヤラセ】でしょう!

解約したいと申し出ると、

後から担当者から連絡させますと言ったきりの

半月経過。

その間、

架空の患者さんを使っての嘘八百。

同業者の皆さん!

もうこんな【イカサマ】業者に好き勝手させるのは止めましょう!

食品偽装、政治献金疑惑、自動車の燃費偽装。

医療が【聖域】と思うならば、

こんなイカサマ業者とは縁を切りましょう。

【インプラントをしなくて済むコツ】

【インプラントをしなくて済む】コツを秘かにお教えしましょうか?

つまり【歯を抜かないで済む】コツと云うことになります。

シッカリと歯みがきして、

チョッとでも小さな虫歯が出来た時に、

直ぐに【歯医者】へ行かないこと。

よーく!ついでにモットよーく歯医者をチェックしてから

治療すること。

最初にどんな歯科医が手当てしたのかで、

その歯の先々はほぼ決まってきます。

【十分な説明と同意】

そんなアマイ言葉に騙されてはいけません。

口では何とでも言えます。

先ず、ラバーダム防湿しない処は止めましょう。

診療所の内装が綺麗、古いの問題ではありません。

整然とした処を選んで下さい。

診療台周囲に色々な道具のある処も止めましょう。

カタズケ出来ない人の集団だと考えて良いでしょう。

玄関に脱いだ靴の整然度合いや

トイレのゴミ箱の中で、

だいたい予想できるでしょう。

そう言う処では、

口の中のクリーニングも危険です。

歯に傷がつけられて仕舞います。

また、

歯の神経を抜くと言われた時が、

本当の意味での勝負処です。

この際に、

歯医者は何処でも同じだと考えられたならば、

それはご自身の責任です。

後悔することになるでしょう。

その時に、

何故、歯医者によって差が在るんだ!と、

怒るのは間違いです。

どの様な業種においても、

個人の差は大きいですので。

私が医師に診て頂く時には、

慎重に考えています。

 

 

そうかもしれません

仕事が終わって玄関戸を開くと、

犬が両手をついてのお出迎えです。

直ぐにお仏壇の輪を鳴らして合掌し、

着替えて直ぐに、散歩へと出かけるのが習慣となりました。

近所の景色と言っても代わり映えしませんが、

それでも尻尾を大きくフリフリ!

で、

時に瞼目映くしながら歩く犬の姿を

本当に美しいと感じます。

始終、頭から治療のことが離れません。

犬との散歩が唯一の私の心の安らぎかもしれません。

帰宅してから、それこそ翌朝起床するまで、

犬が私から離れることはありません。

私の昔を知る人は

「 先生、人の何倍もすることしたから、大人しくなられたわ」

そうかもしれません。