月別アーカイブ: 2022年9月

2022年の 研究業績 と 日々多忙

新型コロナウィルスが これだけ 長い期間 世界中に 蔓延するとは 思いませんでした。

医療職 以外の 

一般の方々は

もう 慣れっこ 或いは 諦めムード。

ただ 

私たち医療現場は 相変わらず 厳戒体制なのを 忘れないでくださいね!

仮に 感染し 

重症化したら 命に 関わりますからね。

自分は 重症化しないと 思うのは 大間違い ですよ。

重症化しないでも、

中程度の 症状でも 死ぬくらい 苦しいことを 念頭に

生活して くださいね。

私たち 医療職は 

患者さんの 安全を 絶対的に 確保しなければ なりません。

その 苦労!

どうか 忘れないで ください お願いします。

そんな ところで、

忙しい 忙しい って 

せっかち な 空気を 出す奴に 

仕事が 出来る 人を 観たことが ありません。

そもそも

仕事人は 忙しいモノ ですから。

ホームページの 【院長の最新業績】の 部分を

やっとこさ 更新 しました。

今年は 激少です!

大いに 反省しています。

ただ、

現在 執筆中の論文は 数編 ありますから、

これらは 来年の業績として ご報告 できると 思います。

写真の デスクにて

私の 著作が 生まれてるんですよ。

あ~ 歯医者になって 本当に 良かった!

出勤して 直ぐ の 私。

とうま君が 撮影して くれました。

その とうま君。
今日から 金曜日まで 上京します。

歯学部 入学のための 受験に 挑戦する ためです。

神棚に 置いた 受験票。
柏手 叩いて
一緒に お願いしたのです。

カトリックの 私的に 良いの かって?

22歳の青年技工士が 歯科医師の道を 選んだのです。
日本の神さま 三枝家のご先祖さま そして カトリック教会の神さま。
総動員で 私は 祈る。
当たり前 でしょう。

有名な 歯科技工士を 父に持つ この青年。
父の 強い愛情が 
まだ 消化できなかった のでしょう。

父は 息子に 自分の 技の全てを 伝えようと 必死で 向き合ったのです。

が、

18歳から 22歳までの間、
今時の 青年準備軍が 理解できる 筈は ありませんよ。

父 息子が ぶつかった のです。
その結果、
息子は 家出して
フリーターへと 横路に 逸れようと した 矢先の ことでした。

なんで 俺に 相談しねぇんだ!
バカやろう!

私が 怒ったのは
とうま君では ありません。

父親の 石三技工士に 怒鳴り つけたのです。

そんなこんなで、
三枝デンタルオフィスで とうま君を あずかることに なりました。

良い 青年です。
あの 親父が 心魂こめて 指導した 息子です。

若いにも かかわらず
四国内 新潟県内の ベテラン技工士でさへも
彼の 技術には 到底 及ばない でしょう。

でも、
腕が 良い だけでは ダメなんですよ。

彼には 経験が 足らないのです。
彼には ブランド力が 無いのです。
彼には 五感を 磨くことから 生まれる 第6勘が 無いのです。

彼が 父親を 凌駕するためには
よほどの 覚悟が 必要なのです。

私は 医療職です。
確実 適切 適正な 判断を 常に 求められる 半世でした。

で、
私の 下した 結論。

とうま!
お前 歯医者に なれ!

アメリカ合衆国で 歯学部に入学できるのは
23歳からです。
なぜなら、
歯学部入学の 条件は 一般の大学の学部を 卒業していること なのです。

大学で 一般教養を 身につけ、
ある専門分野の アンダーグラジュエートの教育を受けて、
それでも、
医療職に 就きたい という 強い決意を持った者が、
医学部 歯学部の 受験資格を 与えられるのです。

日本みたいに
18歳までの 子どもに 一生の仕事を 決めさせる。
それが 間違い なんです。

だから、
アホウで 世間知らずの 医者が 巷に 溢れてるんですよ。

とうま君は じっくりと 歯科技工士の勉強を してきたことは
製作物を 視ると 判ります。

今から
6年間 歯学部で勉強する 準備は できている。
私は そう判断 したのです。

とうま君の 返答ですか?

先生 僕も 歯医者に なりたい です!
ただ、
父に 言えません。

血の 繋がり こそ ありませんが、
とうま君を お預かりする際に
渡世上の 息子として 
私は 受け入れました。

とうま!
ここからは 俺の 出番だ!

父親の 石三技工士に 告げたのです。

石三ぃ~!
とうまを 歯学部に 行かしてやってくれ!
金は かかるが
腹 決めて 一生懸命 働らけぃ!

アイツが 将来 
歯科医師免許を 持っている という だけで
偉そうに アホウな 歯医者から 抑えつけられる姿を
俺は 観たく ないんや!

腹 くくれ!

石三君。
相当 悩んだんでしょうね。

高松市まで 出向いて きましたよ。
息子の 顔を 視るために。

父親って 判るんです。
自分の 息子の ことは。

で、

先生 親では ダメな ことも あるんですね?
腹 決めました。
あとは 先生 お任せします。
私は ただただ 一生懸命 働きます。

息子の とうま君も 偉かった。
私の 面前で
父親に 土下座しましたから。

そんな経緯から 迎えた 今日。
いざ 出陣という 朝、
私に 挨拶に 診療所まで 上がって来たようです。

バシン! と 背中を叩いて 活を 入れて
おう 行って 来い!

その最中での とうま君が 撮ってくれた ワンショット だったのです。

私の 歯科診療は 石三君との 二人三脚でした。

大がかりな 症例の 治療の途中経過です。

根管治療 歯周外科 インプラント
あらゆる 下準備を 尽くして

歯型を 採って
石三君に 委ねます。

前方は ジルコニアフレームにセラミックを築盛する オールセラミッククラウン修復を。
後方は 伝統的な メタルボンドセラミッククラウン修復。

写真は セラミック築盛 前の 状態です。

石三君に 委ねた 私の 模型です。

総合歯科診療の 集積です。

このような 大がかりな 症例ばかりの 毎日です。

苦しい ですよ!
疲れ ますよ!

それでも、
患者さんの 笑顔で フィニッシュを 迎えることの 達成感から
頑張れる んです。

歯医者に なって 良かった! と。

とうま君も
そんな 歯科医師に なって 貰いたい モノです。

秋の 気配

大型台風が 去ったと 思ったら

いきなり 

秋の気配が ただよって きたように 思います。

昔の人は 

上手いこと 言ったモノですね。

暑さ 寒さも 彼岸から

もう 秋の お彼岸ですね。

息子と 数年降りに 会うことに なりました。

新型コロナウィルスの影響と

いつまで経っても

親の私から してみれば バカ息子。

いっぱしの男に なるまで 帰って来るな!

そんな 台詞を放ったのは 5年前。

つい 最近 

ショートメールって 云うんですか?

息子からの 連絡が 入っていたのです。

ちょっと 高松に 行って いいですか?
おばあさんにも 会いたいし。

なんだ?
金にでも 困ったのか?
変な 騒動に 巻き込まれてのか?

内心では 心配しつつ、

おう 何 言ってんだ!
お前の 家や ないか!
ただ、
家は 新しくなって 変わって しまったがな。
お前は ホンマに アホやな!
帰って来い!

ちょうど、
お彼岸と云うことで 
お寺の ご住職に お願いして
お仏壇の ご先祖さまに お経を あげて 頂くことに して いたのです。

このスーツ。
数年前に 息子からの お下がり なのです。

父ちゃん 
コレ 買ったんやけど
俺には 早かった!
全然 似合ってないのに 気づいたんやけど
もし 良かったら 要る?

こういう場合
断る 父親は 居ないでしょう?

息子が 買ったスーツですから
決して 高額な モノでは ありません。
が、
私は 普段着として
クリーニングに出した時 以外は
このスーツを いつも 着て きました。

遠くで 息子を 見守るような 気持ちで。

数年振りに 会う 息子の 顔が 全く 判りませんでした。

お前は 晋太郎?
ホンマに 晋太郎?

ニコニコ顔の 息子は

そうや
晋太郎やで!

私のように 美容治療を 受けた訳では ありません。

しかし、
私の前に 立つ 息子の顔つきは 全く 変わって いたのです。

穏やかな 青年に 成長して いました。

本当に バカな 父親です。
泣いて しまいました。

早う 入れ!

中で 祖母と 再会した 息子は
母に 手土産を 渡しつつ、

私に 大きな包みを 手渡したのです。

父ちゃん
俺なっ
西国三十三ケ所 参りに 行ってんなっ。

何年か かかったけど。

おばあさんに もしもの ことが あった時
来られへん かも しれんから
コレ 着せて
コレ 持たせて
逝かして くれる?

この数年の 時間の過ぎる過程において
私も 人生の勉強を しました。

息子も そのような時間を 過ごしたのでしょう。

家人が 準備した 手料理を
息子と 母が 嬉しそうに 会話しながら 食べる光景に

長年の苦労が 実ったような 気持ちに なりました。

父ちゃん コレ 俺のスーツやな!
まだ 着てくれてるん?

もう コイツは 男として 大丈夫や!
そう 安堵したのです。

父ちゃん
ますます 貫禄 出てきたな!
でも、
優しい 顔に なったね。

ウィズ コロナ? アホかいな!

大型台風は 予報とは 反して
高松市は 大きな被害を 受けませんでした。

が、

他地域の 被害に遭われた 方々に対して
心から お悔やみ 申し上げます と共に

早急なる 復旧を 心から お祈り致します。

で、

台風は 気象現象ですから、
避けようは ありません。

が、

今の 新型コロナウィルスに対する 世界の姿勢は 何ですか?
もう WHOの 役割なんか 終わったんじゃ ないですか?

新型コロナウィルスが 発現した頃より
感染者 多いじゃないですか?

それで パンデミックな 状態は 終わった だとう?

結局、
人類の 科学は 
経済 と 政治 現代社会に暮らす人の個人的な気持ち

に対して
無力であった と 考えざるを 得ないのです。

友人 知人
段々と 新型コロナウィルスが 忍び寄って来ています。

死にそうに なった方々も 実際には 居られます。

だから、
私は 徹底的に 警戒してるんです。

そりゃ 私だって 外 出たい ですよ!

講演にしても
皆さんが 私の 臆病さを 十分に 認識して くださっているから
なんとか
恐る恐る できてるんですが。

それでも
お引き受けするのは 半分ていど です。

私は 医療職ですから、
絶対に 
患者さんに 安心感を 持って 頂かなければ ならない 仕事。

世間は どうか 知りませんが、
三枝デンタルオフィスは 新型コロナウィルスに対しては
未だ 絶対的戒厳令を しいて います。

コレが 普通の インプラント修復

奥歯の インプラント修復。

私は ルーティンに スリーピース構造の インプラント修復法を 採用しています。

今 流行りの
インプラント体に 直接 クラウンをスクリュー固定する 方法を 否定しています。
インプラント修復には アバットメントの 介在は 必須です。

インプラントの開発者である ブローネマルク博士から学んだ者の 信念でも あります。
ブローネマルク博士は 偉大で 崇高な精神を 併せ持つ 科学者でした。
神々しい と云う 表現でしか 語れないほどの 医療人としての オーラを 放っておられました。

巷で よく見かける 自称インプラント専門医。
ブローネマルク博士からの 手解きを受けた 本当のインプラント専門医は
嘆きの 視線で 現状のインプラント治療を 傍観しています。

第2次外科手術において ヒーリングアバットメント (仮のアバットメント)を装着した 口腔所見。

ここに 予め カスタムメイドで 製作した チタン製アバットメントと 仮歯を 準備しておきます。

仮歯です。

仮歯の 下には、

カスタムメイドの アバットメント と 専用ドライバー。

このドライバーにて アバットメントを 外します。

アバットメントは アバットメントホルダーと アバットメントスクリューにから 構成されています。

アバットメントが 口腔内の インプラント体に 連結されました。

で、
仮歯を 装着します。

患者さんには 今日から この仮歯で 日常生活を 送って頂きます。

ゆっくりと 骨に 負荷を 掛ける 訳です。
また 
歯磨きしやすい形態か どうか?
噛み合わせは 適切か?

経過観察 する のです。

いきなり 硬いセラミック や もっと硬いジルコニアのクラウンなど 入れませんよ!
急ぐことが 治療では ありません。

長期間 安定した 成績を 誘うのが 治療です。

次回は 1ヶ月ほど 先。
その際に、
さまざまな 観点から 今日の手当てを 再評価し

修正すべき 処は 修正し、
患者ファーストの 観点での 治療を 行うのが
歯科医師の 職責なのです。

が、
この手順は 特別な方法では ありません。

コレが 普通の インプラント修復なんです。

スタッフからの プレゼント

昨日は
思いがけない 休診日。

どうやら スタッフが 気を利かせて
私の休暇を 無理やり つくって くださった ようす。

確実に 育って くれてるん ですね。
ありがとう とは 思いつつ、

ほらほら
アポイントメント帳に 眼を通すと

またまた 先の先まで 予約が!

ほらほら
朝から 予約の お電話の 多いこと。

三枝デンタルオフィスの 今 
環境が 良いんでしょうね!

活気が 活気を 呼んで
新しい 患者さんの 多いこと。

今までの 患者さんに ご迷惑を おかけする訳には いきませんので、
本当に歯で困った患者さんを 
私 自らの耳で 判断して
新しい 患者さんからの お電話を よ~く うかがって
治療を お引き受けしています。

新しい出会いは 人に 気づきを 創る きっかけに なります。
ただ、
出会いには 反面 悪い局面も あることを 認識して
臨むべき 部分も あるんです。

良い出会い か 悪い出会い を 選別する眼が 必要なんです。

それも 人生経験から 自ら 学ぶ類い でしょうか?

昨日の スタッフからの プレゼント。
ご先祖さまの 墓の掃除で 
久方ぶりに 良い 汗をかきました。

揺れる お香の煙の 向こう側の 墓石に
手を合わせて
真っ正直に 生きる。
再認識しつつ
スタッフたちに 感謝したのです

クラウン修復の 基本的手法

歯医者さんで 治療してから

逆に 痛くなった

お伝えしても

帰ってくるのは、

様子を 視ましょうと云う 台詞だけ。

それなのに、

保険の 効かない 歯の治療の説明ばかりを

女性スタッフが しきりと 勧めてくる。

不安感は つのる ばかり。

もう ダメだ! 限界だ!

先生 診て ください!

そんな 患者さんが 確実に 増えたのです。

で、

拝見すると、

ホンマかいな?

無理に 私が 治療するような 難症例では ないんです。

何故 痛いかって?

下手 過ぎるんです。

これ 仮歯 なんですって!
私が 歯科学生の時代でも
こんな 下手くそな 手先では なかったぜ!

これじゃ 仮歯を 外した 内側は 酷い扱いだろうと 思いつつ
仮歯を 外しました。

あちゃー!

これで クラウン修復 するんかいな!
ビックリマークの 連続です。

不器用な 手先に 加えて 保存学 修復学の 基本が 全く 見えないのです。

視る 診る と云う レベルでは ありません。

私らの 内々では、

こういう 手技の 持ち主の 手先を 【猫のしっぽ】と 云います。
ねっ 猫のしっぽ って ふらふら してる じゃないですか?

ちょうの ご本人の 自覚が 無いのが もっと タチが 悪いんです。

形成も 下手なら 
虫歯も 取り残しているに 違いない。
当然 
唾液だらけ の 汚染環境での 治療です。

だから、
この 訳の判らない 青い詰め物を 
ラバーダム防湿下で 外しましょう。

外して、
う蝕検知液で 虫歯の 取り残しを チェックします。

あちゃー いっぱい 虫歯 残ってますよ!

綺麗に ていねいに 虫歯を 除去して、

私は グラスアイオノマーセメントで 築盛するのが 好きです。
コンポジットレジンは 使いません。

完全硬化するまで
院長室にて チョッと 一服。

で、

クラウン修復の 支台歯形成を 行います。
もちろん
歯肉圧排は 必須ですよ。

はいっ 形成 完了です。

横で 歯科技工士の とうま君。

生活歯の 形成を 吸い込まれるように 視て 補佐して くれてます。

で、

仮歯を 装着します。

これが 【三枝デンタルオフィス】の 仮歯です。

次回は この歯の後ろの 奥歯に見える 青い妙な 仮の詰め物の 治療です。
おそらく
ダイレクトボンディング修復で オッケー でしょう。

患者さんの 痛みは どんどん 消えていってます。

だって 歯の痛みの 原因は

歯の 下手くそな 治療ですもの。

簡単な 虫歯の 治療じゃないですか?

なぜ 普通に できないんしょう?

全く 理解 できません。

モラルの 低下だと 思います。

医療人として

昔、

占い師から、

あなたは 晩年運が良い人

と、言われたことを

この頃

毎日のように 実感しています。

占い師の 言葉なんて って

お感じに なられる方は 笑って下さい。

でも、

当たりました。

17歳の 年に 歯科医学の道に 入る決意をし、

18歳の 年に 日本歯科大学の 門を 叩き

本格的な 歯科医学の中に 身を埋没させました。

あの時から 既に 42年を 迎えようと しています。

私の人生は 歯科医学と共にと 言っても 過言ではありません。

挫折感 屈辱感 羞恥心 戸惑い そして 達成感

さまざまな 感情を 味わいながら

歯科医学と 向き合って きました。

歯科医学一筋の 人生でしたから、

いたらない 欠点も 多く、

反省することも たびたび あります。

ただ、

私の 身体の ど真ん中を

支柱のように 貫いている 信念とでも 云いましょうか?

それは、

医療人としての 【品格】を保つ と云う モノの存在です。

医療人は 専門分野 以外での

教養をも 養わねば なりません。

人の 手当てに 従事する 職責があるからです。

また、

後に 続く 人をも 育てなければ なりません。

当たり前の 話し ですが、

患者さんの 幸福を 願いながら 日々を 過ごさねば なりません。

一芸に 打ち込んで

数十年を 継続し続けることには

大変な エネルギーを 要します。

それも 私は 守り抜いた 自負が あります。

その ご褒美かも しれません。

邪悪からは 遠ざかり、

歯科医学に 専念できる 良い環境で

一生懸命 働く。

それも 自ら望み 自ら最も愛する歯に 囲まれて。

本当に

神さま からの ご褒美だと 思います。

もう この歳ですから

贅沢したい とか 成功したいとか

有名になりたい とか 遊びたい と云う 感情は ありません。

価値感 生き方 行儀 品格の物指し

これらの 一致しない 人と

無理して 関わらなくても よい 歳に なった と云うことでしょう。

耳障りの 悪い言葉にも 2種類 あります。

誰に 耳障りの 悪い言葉を 言われるのか です。

それは 地位の高さ とか 経済力の大きさが

人の価値を 決めるのでは ない ように

その人が どのようにして 生きてきたか で 決まるのだと 思います。

昔、

ある人から 言われたことが ありました。

あなたは 歯科医師として 生きるのか?

それとも 人として 生きるのか? と。

私には その意味が 皆目 理解できませんでした。

今になって 何故 そのような 問いかけを するのか?が

明確に 判ったのです。

その方は 不幸な方だと。

無意識下で 何も取り柄のない

コンプレックスを 抱えているのだと。

物事を 継続的に 自力で 成し遂げた経験の ない方だと。

その方から 私は【かたわ】【人間失格】だと 罵られた機会も ありました。

その方から そのような言葉を浴びせられたことは

今では かえって 良かったと 思っています。

同類種族では 無い と云う 【証】だからです。

とにもかくにも

私は 医療職に 生涯を かけています。

神さまが 命を与えて 下さる限り

前を向いて

ただ、

ひたすら 歩いてゆく のみ です。

 

 

 

 

本当の 根管治療専門医

この歳とも なると

なかなか 質問できる 専門家が 居なくなりました。

別段

自分の 変なプライドが 邪魔する訳では ありません。

優れた 診断力 と 優れた 技術力を

併せ持つ 本当の専門家が 少ないからです。

根管治療の分野において

現役では

日本歯科大学の 江面晃教授が 私の良い アドバイザーです。

江面教授は 私の尊敬する 川崎孝一教授の 愛弟子ですが、

その江面教授も 来月で 定年退職です。

究めた人 って そのくらい 少ないのです。

今朝も、

電話にて 江面教授と お話し してました。

興味深かったのは、

日本歯科大学の 同じ歯科保存学教室第2講座の新海航一教授と

同じ 見解であった こと。

最近の 奴らの 根管拡大は 大き過ぎるんだよ!

同じ日本歯科大学の 保存学教室であっても

第1講座の江面教授と 第2講座の新海教授の 根管治療。

プロフェッショナルの眼から 診ると 考え方が 違います。

ですから、

レントゲン写真での 術後の所見。

診る人が 視れば 判るんですが、

これは

ポルシェのカレラの 年式での 差異を 見分けられるのと 同じくらい

微妙であって、

どちらも 間違いなく 日本歯科大学の 保存学教室の教授の仕事として

典型的な 造形として 見ることが できます。

が、

違うんですよ。

根管治療は 本当に 大切な治療ですが、

歯は 根管治療だけで 長持ち 機能できる 訳では ありません。

根管治療は 歯科治療の 1段階に 過ぎないのです。

それでも、

根管治療の成否は 歯の予後に 大きく影響します。

私の根管治療の後、

なかなか 痛みが 消失できない症例も

少なからず あります。

ただ、

経験的に 判るんです。

何か あるぞ!

と 感じる 症例と、

何故 痛みが 残っているのか、

痛みの メカニズムなり

いつ頃 どうやったら 消えるのか。

自分の中で 見極めが ついているのです。

患者さんは 繊細な専門知識が ありませんから

不安感を 覚えるかも しれません。

が、

私の中では、

そのような症例は、

誰かの 手で、

徹底的に 傷みつけられているので、

治癒過程が 遅れる と云うことが

予め 予想できていますので、

動じることは ありません。

不安感を 患者さんが お感じになられるのであれば、

これは 私自身の 医者としての 人間力の未熟さの 表れだと

私は そう 思っています。

医者は 知識 経験 技術 だけでは 足らないのです。

とても 大変な 仕事に就いたモノです。

総合歯科診療の 意味 勘違い してませんか?

今朝の 1コマです。

院長室にて 私と 談笑する とうま君。

現在 22歳の 歯科技工士君。

著明な 歯科技工士を 父上として 持ち

歯科技工士専門学校を卒業した後

業界人で 云う処の トレセン

此処で研修を 受けた 技工士は ある種のプライドを 持ってるんですが、

トレセンを 卒業し、

父上の経営する 歯科技工所で 勤務して いたのです。

聞けば、

歯科技工専門学校の 学生時代から

既に 父上の技工所にて トレーニングを

受けさせられて? いた お気の毒なる 青春期。

で、

現在は 三枝デンタルオフィスで 大切に お預かりして

もうすぐで 3ヶ月に なります。

こうして 並んで 撮った 写真を 観、

嫌に なっちゃいますよ!

若い!

この 若さが 羨ましい 限りです。

しかし

彼も いつかは 私のように スーツを着用する 紳士に なるでしょう。

昨日は

彼にとっては

ビックリ仰天の 1日だった ようでした。

歯科修復的にも 難しい 症例の 女性なんですが、

この 関東地方から お越しになられる この方も

ヤッパリ 勘違い組の 自費治療専門歯科医院にて

噛めなくされて

そして 私の処に 辿りついた という

いつもの パターン。

嘔吐反射が 非常に 強く、

本当は そんな事 ないんですが、

今までの 荒い 手当てで

そう 脳に インプットされて しまった

お気の毒な 患者さんです。

嘔吐反射が 強くても

精密 正確なる 手当ては 必須です。

昨日は、

プレメディスンの さじ加減を 駆使し、

難なく スムーズに 治療は 順調に 進んだのです。

静脈内鎮静法は 歯科修復には 不向きなんです。

意識が なくなり

口を 開けない

噛み合わせが 正確に 採取できない。

このような際に、

プレメディスンの 知識が 重要なんです。

一般歯科と 総合歯科診療とは 全く 違うんです。

人全体を 口腔を 含めて 包括的に診る

これが 総合歯科診療なんです。

とうま君の 知る 歯科診療とは

範疇を 大きく越えた 歯科医師の 職責。

彼の 心に 何か 思う処 あったようですよ!