月別アーカイブ: 2018年7月

使命

昨日の昔話しの序でです。

ある青年歯科医師から、

先生でも、

そのような時期があったのですね!

と。

本当の私の道程は、

苦境の連続でした。

歯科医師の常識を覆すことを、

誰も選べない道を

好んで選んできたことに、

否定する人は居ないでしょう。

悔しさや、

苦しさが、

自分を歯科医師として、

鍛えてくれることを確信していたからです。

たかが歯と思われるかもしてません。

が、

青春期に確かに、

私は歯科医師の道を選んだのです。

歯科医師としての適応能力があるのか?

そんなことを考える暇もありませんでした。

歯科医学の方に、

私の方を合わせてきたのです。

何事にも、

原理・原則があります。

歯科医学も同じです。

頑なに、

歯科医学の王道を歩むこと。

これが私の選んだ生き方であります。

地元の歯科業界から馬鹿にされ、

無謀だと失笑を受けて、

そんな時代が10年はあったでしょう。

私は診療所の患者さんだけに眼を向け続けたのです。

治療技術に工夫し、

何故?このような症状に至ったのか?

それだけに、

関心を集中させてきました。

開業して25年経ってから、

母校から臨床教授に任命されました。

母校は、

黙って、

観ていて下さったことに、

胸が熱くなりました。

これからの私は、

歯科医学のゴールデン・スタンダードで

あり続けることが、

母校へのご恩返しだと考えています。

決してお薦めはできませんが、

私のような歯科医師になりたいと、

そう若い歯科医師たちが、

憧れて下さる自分を

少しでも創ることが、

私の使命だと考えています。

 

 

私の仕事は全て患者さんのために

今日は昔の思い出話しでも。

私が開業した頃の、

本当にあった話しです。

当時は、

歯科医師会が勝手に規則を作っていました。

歯科医院が在れば、

其処から半径何百メートルの場所には、

新規で歯科医院を造らせない。

造るなら、

歯科医師会には入会させないぞ!

でも、

これは建前であって、

有力者や歯科医師会の縁故者は、

ドンドン市街地で開業していましたもの。

私のような歯科医師としての初代の人間は、

開業するとなると、

郊外でも歯科医院は多く在りましたので、

それこそ、

鹿の出そうな処しかありません。

歯科医師会へも相談に行きました。

無論、

門前払いでしたね。

ある地元選出の国会議員の事務所に呼ばれて、

不思議な面持ちで訪問しました。

で、

地元秘書なる人物から、

粗末に扱われ、

お前は歯科医師みんなを困らせている不埒な奴だ!

長期間、

罵られ、

説教され、

私が承諾するまで拉致されそうな勢いでした。

私ですか?

反権力の旗を持つ事を信条とする私です。

この男性がトイレに入った隙に、

逃げ帰りました。

これで、

私は腹が決まったのです。

高松市のど真ん中で開業するぞ!

ただ、

決めても、

次々と障害が襲ってきました。

機械、材料を購入しようと思っても、

歯科医師会に気をつかった地元の歯科商店が

売ってくれないのです。

これは東京の最大手のディーラーが

見かねて助けてくれました。

歯科衛生士の求人についても、

歯科医師会が学校を経営していますから、

当然、

派遣してはくれません。

歯科技工所などは、

口でこそ、

造らないとは言わないものの、

技工料金をつり上げて、

診療報酬点数の3倍の価格の納品書を持ってきました。

私の開業は、

このような環境でスタートしたのです。

生まれて半年過ぎた娘を

延長託児所に預け、

冬の寒い夜に自転車を飛ばして、

娘を迎えに行き、

また診療所に戻って、

娘をおんぶ紐で背負って、

診療所の掃除機をかけて、

器具の消毒をしていたものです。

幼ない娘は頻繁に熱を出しました。

診療所の控え室で布団をひいて、

そんな時代が何年か経過しました。

時代は変わり、

歯科医師会の規則が、

独占禁止法に相当するということで、

なんでも、

勇気ある女性歯科医師が声を挙げて、

役所に掛け合ったそうです。

その頃の私は、

技術の向上で必死でした。

あの侮辱は生涯忘れません。

あの妨害も生涯忘れません。

私自身に実力をつけること。

それが私のすべきことと思ったのです。

私の診療所を、

私は最高の歯科医院であると自負しています。

私自身は未だ修業の身では在りますが、

私の診断、治療技術に文句があるなら

いつでも、

相手になるぞ!

その情熱も、

若い時分から、

全く衰えてはいません。

あの悔しい時代があったからこそ、

私は戦う歯科医師であれたのだと思います。

私たちの仕事は、

全て患者さんのために。

骨を再生させる

上の奥歯部分の歯茎を剥離した所見です。

歯の下部に見えるのは、

歯槽骨です。

所謂、

歯の根を被覆している大切な骨です。

第1大臼歯の根の先が、

2本、

骨を突き破って、

露出しています。

さぁさぁ、どうしましょ!

何カ月か先に、

完璧に骨を再生した写真をお見せしましょう。

此処まで至っても

この歯は残ります。

正中隙っ歯のダイレクトボンディング修復

昨日の日曜日の午後、

ダイレクトボンディング修復を楽しみました。

可哀想ですよね。

クーラーをガンガンに効かせて

頑張りました。

真ん中の2本と、

左の2番目のをに、

ダイレクトボンディング修復。

プラスα。

気合いをいれすぎて、

歯肉が少々、

傷ついて出血しています。

ごめんなさいね。

次回は研磨です。

今日レクチャーした歯磨き方法を

是非マスターして下さいね。

 

噛み合わせ治療

噛み合わせの治療は、

下準備に手間暇がかかります。

若い時分から、

大勢の【噛み合わせの大家】からの

直接の指導を受けました。

その栄養を糧として、

くわえて、

自分の長期間の臨床経過から観察し続けて、

私なりの噛み合わせ治療を行っています。

この処、

日本歯科大学 新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座の

小出馨教授親子の個人教授を受けています。

現代の噛み合わせ治療の巨星です。

私の噛み合わせ治療は、

先生親子のお陰で、

更に進歩しています。

毎日の噛み合わせの治療で、

工夫しながら、

小出馨教授親子の添削を受けています。

このマウスピースには、

小出理論が全て含まれています。

それを私なりにアレンジしました。

私は患者さんの病状を

どうしても治したい。

ヤルこと満載。

暑い夏に負ける訳にはいきません。

最近、

友人から言われました。

三枝のブログの更新頻度って凄いね!

よく暇在るよね?

暇などありません。

チョッとした合間に、

葉巻を吹かしながらでも、

書けますもの。

映画の鑑賞もそうです。

一気呵成に映画を観る暇などありません。

細切れで、

観るんです。

読者も同じ。

すると決めたら、

とにかく継続!

名医など

大学院生時代は、

歯科医師と言えども、

貧乏でしたね。

卒業後に勤務医となった同級生との

経済格差は、

目も当てられない位に

広がる一方でした。

時偶に再会した際には、

内心では困惑していました。

食事代が翌週の経済を逼迫させるからです。

臨床の最前線で、

活躍しているように見える彼らを

羨ましいと感じたこともありました。

ほぼ毎日のように、

夜間診療のアルバイトで、

日銭を稼ぎ、

平日1日、土曜日の1日、

週に2日のアルバイトが

私に定収入でした。

大学院の授業料、家賃、光熱費などです。

このような経済状況ですから、

東京の美容外科からのアルバイトが入った時には、

バンザイしたモノです。

そうでもして、

大学院に在籍していたのは、

卒業後の最初の期間の過ごし方で、

医師の将来を決定することに

気づいていたからです。

科学の真理を理解し、

初めて、

患者さんの治療を行えるんだと、

私は多くの先人たちの歴史から学んでいたのです。

あるアルバイト先の○○先生。

親分肌で歯医者は口達者が勝負という見本のような歯科医師でした。

開業当初は新潟の○○歯科!

ですから、

どうぞご安心してお委せ下さい。

院長が患者さんに決まって言う台詞です。

お金の話しがまとまったなら、

後は大学からの私らアルバイトの仕事でしたね。

何年か経過し再会した際には、

日本の○○歯科に台詞が進化したいました。

どうやら今では、

宇宙の○○歯科らしいですよ。

心臓に毛がジャングルのように生えている

類い希なる人物だと思います。

でも、

この種の歯科医師を大勢観てきました。

恐らく、

彼らは本気なのだと思います。

自分の治療がスゴい!と、

本当に信じているのだと思います。

それは自分の技量の裁定が出来ないくらいに

歯科治療の基本を見た事がないのだと思います。

ダイアモンドに価値を見いださない猿と

同じだと思います。

私は決して名医ではありません。

まだまだ修業の身であります。

ただ、

ホームページを観て、

この地元である香川県に、

高松市に、

多くの名医が居られる事を知りました。

私は其処まで自信満々ではありません。

インプラント治療においても、

私を遙かに越えた技術と経験がある

若い歯科医師が居られる事も知りました。

噛み合わせの大家が居られる事も知りました。

症例の提示もありました。

中には、

他人の著作から引用して

自分の症例として

掲載しておられる歯科医師も居られます。

審美治療のその15年先を

私は予知出来ました。

知らぬが仏。

カトリックの私ですが、

この台詞しか思い浮かびません。

歯科医師の道は厳しいモノです。

私など名医など、

ほど遠いと。

日曜日も診察だ!

教会でのミサのあと、

刺すような陽射しのせいで、

握るハンドルの熱さに驚きながら、

車を診療所へと。

午後から診療を入れています。

上の前歯の隙っ歯を

ダイレクトボンディング修復で、

審美的な改善を図る症例です。

隙っ歯を埋める治療は、

空間に、

材料を盛り上げて、

既存の歯質と区別つかないように。

何色も色を使って、

口の中で、

歯の形態を創る治療です。

昨夜、

息子から電話がありました。

父ちゃん、

素人には、歯医者の上手下手が判りにくいね?

そうだね。

だから、

アレだけ沢山の歯科医院が営業出来てるんだね。

究極の処、

腕の良し悪しを見分ける治療って何?

簡単だよ。

総入れ歯とダイレクトボンディング修復。

入れ歯の下手な歯医者は、

ヤタラとインプラントを進めるぞ。

インプラントは、

直ぐには結果は出ないからな!

下手でも骨とインプラントがくっついていたら、

患者さんは噛むことは出来るからね。

総入れ歯は、

そうはイカナイぞ。

痛い。

ガタガタ動く。

外れる。

いろんな苦情を言われるぞ。

ダイレクトボンディング修復は、

治療直後に即座に結果が出ることを

歯科医師は承知しているからな。

デキねぇから、

磨り減り易い、

変色し易いって言って、

必ず歯科医師は逃げるからね。

そういう歯科医師は、

出来ないんさ。

直ぐにバレルから。

難しい症例ほど、

燃えるモンです。

クーラーをガンガンに効かせた診療室で、

音楽でも聴きながら、

優雅な気持ちで、

ダイレクトボンディング修復といきましょう!

 

歯科医院のWEB予約?

私は歯科医師になって、

32年になろうかと思います。

大勢の患者さんの歯科治療に従事してきました。

飛び込みでお越しになる患者さんを

診察しないようになって、

27年くらいは経つかと思います。

私は目の前の患者さんにこそ、

誠心誠意、

全力で、

診療することで精一杯でした。

其処へ、

飛び込みでお越しになられたら、

ドチラも、

中途半端な治療になりかねません。

ほぼご紹介の患者さんで、

アポイントメントは埋まっていますし、

お電話を頂いた方には、

最初に電話での聴き取りを

丁寧に自らで行い、

さて初診という時には、

予め予想をした状況での、

診察の準備を万端整えています。

ホームページの問い合わせフォームからの方も

お電話の場合と同じです。

何度かメールにて会話のキャッチボールをしてから、

さて初診という具合です。

何事も、

お互いを知る手順を省くことを

私は好みません。

映画館の空席情報の真似事のような

WEB予約など、

私の流儀の対極にあります。

インターネットは便利ですが、

私は空席を埋めるという

合理主義的な歯科医院を

創りたくはありません。

無駄遣いと思われるならば、

それはそれでも構いません。

私は患者さんとのコミュニケーションを

とても大切に考えています。

星に願いを

猛暑のなか、

仕事帰りに

冷たいジョッキを一気飲み!

と言いたい気分です。

若者たちは、

大いに夏の盛りを堪能し、

夢を語り明かす夏の夜は、

生涯の想い出になるでしょう。

今のうちに、

多くの友をつくって欲しい。

そして、

友と共に、

語って、

笑って、

慰めあって、

大人の準備を怠らないほうに。

夏の夜の満天の星は、

君らを

絶対に見捨てることはしないだろう。

どうか、

星に願いを祈って欲しい。

それが青春だ。

ストップ!ザ・無切開インプラント

痛いのはヤダ!

私も一人の患者としての立場であれば、

痛いのは嫌ですよ。

手術と聞けば、

そりゃ恐いですからね。

でもね、

手術中は麻酔が効いてますから、

痛い筈は無いんです。

麻酔注射の痛い先生は、

下手だと思って良いでしょうが。

最近話題となった

群馬大学医学部付属病院の内視鏡手術ミス連発事件。

同じ医師だったことで、

良く判るように、

要は、

その医師の技術的な問題だったのです。

何でもかんでも内視鏡手術。

そんな筈は無いのです。

万能な治療手技ってありません。

無切開インプラントも全く同じ。

患者さんの耳障りの良い

甘い囁きでしか無いでしょう。

適応症例って言葉をご存知ですか?

症状に応じて、

治療方法を選択する事です。

オールマイティな治療方法などありません。

まして、

痛くないから、

腫れないから、

それが大きな利点で全てを無切開インプラントするなら、

それは阿呆でしょう。

無切開インプラントを推奨する医師に問いたいですね。

患者さんのお許しを頂いて、

粘膜を開いて、

本当にキチンと出来ているのかチェックしませんか?

イエテボリ大学のリンデ教授の言葉を知らないのでしょうか?

私は自分の目で直接見た骨しか信じない。

私は自分の手で直接触れた骨しか信じない。

インプラント手術は切開すべきである。

私はこの大家の声を信じます。