月別アーカイブ: 2018年8月

手術のバックミュージック

朝8時のミサを受けて、

自宅に戻って、

少しばかりマリリンと遊ぶ。

昼前に診療所へと。

お一人に手術。

で、

片付けを終えて、

レントゲンを現像し、

現在、

次の患者さんの手術までの間、

一服中。

神戸市にて加療を受けた部分のトラブルにて、

今日は、

抜歯即時インプラント埋入の手術です。

ブログの途中で、

患者さんがお越しになりました。

いつものように、

カトリックのミサのCDの流れるなか、

手術は清順に進められました。

 

 

溜まった原稿でも

今日は大台風が上陸するとのことで、

昨日中に、

今日の県外から大勢お越しになられる患者さんたちに

連絡をいれて、

アポイントメントを変更させて頂きました。

通院の途中で、

事故に巻き込まれてはなりませんし、

交通機関も動かないでしょう。

また、

患者さんに心労をかけたくないからです。

ほぼ全ての患者さんは、

律儀にアポイントメントを厳守して下さるからです。

今は早朝。

自宅の窓からは青い空。

台風は反れたんでしょうか?

それとも、

遅れてるんでしょうか?

まぁ、良いか。

今日は診療所で1日中、

原稿でも書いていましょう。

講演会の依頼はお断りしています。スミマセン。

しばしば講演会を依頼されるようになりました。

でも、

ごめんなさい。

お受けできません。

私は日本歯科大学の総合診療科の臨床教授です。

私の講義は、

母校の教壇以外でしたくありません。

それが母校で学ぶ学生諸君や、

勤務する医員の特権だからです。

また、

講演会を開いて患者さんを集客?

そんな風に思われたくはありません。

私は知人、友人の類、親戚の治療は

ズッとお断りしてきました。

なぁなぁになる恐れがあるからです。

腕を見込んで、

訪ねてきて下さる方に、

私は誠心誠意、

手当てさせて頂きます。

私の一般の方への、

メッセージの発信は、

このブログだけで十分だと思います。

ただ、

このブログは、

母校の学生諸君や、医員のために

綴っているモノです。

突然、

昔、先生の講義を受けた者です。

そうメールが届き、

悩み相談を受けるのは、

ほぼ毎日の日課になりました。

私の仕事は、

患者さんと学生諸君、若手の医員のために。

 

歯の番人

週末は上京し、

とんぼ返り。

日曜日の朝の教会でのミサを受けた後に、

診療を。

で、翌日の午前にインプラント治療を行い、

またまた午後からは上京。

で、翌日の早朝から、新潟です。y

帰るのは金曜日の羽田初1番のフライトにて。

朝1番から診療します。

毎週、毎週、

上京したり、

新潟へ。

大学の仕事は、

私自身を育てる大切な過程だと思っています。

日本歯科大学は明治40年に

中原市五郎先生による創立されました。

東京の飯田橋、

靖国神社の近くの方が判り易いでしょうか。

此処に法人の本部と生命歯学部、大学院、附属病院、東京短大があります。

もう一つのキャンパスが新潟市にあり、

新潟生命歯学部、大学院、附属新潟病院、医科病院、新潟短大があります。

日本最大の卒業生数と伝統、

そして最大の歯科大学としての誇りを

私たちは持っています。

この大学で歯科医学を学んだことが

私にとっては、

本当に良かったと思います。

母校での責任ある仕事、

私の診療所での責任ある仕事、

両立は十分に可能どころか、

私の肥やしになっています。

良き歯科医師養成が、

私の仕事に加わりました。

私は歯の番人です。

ソレが伝わるから、

患者さんが後を絶えないのだと思います。

 

プロの仕事

今日、新患でお越しになられた患者さん。

とてもお気の毒でした。

他医院からの転院組です。

神経を残して差し上げたかったのですが、

既に神経は腐っていました。

セメントを外すと、

アリャ?

セメントが露出した神経に接触しています。

夜になる度に、

ズクズキ疼き痛くて堪らない!

当たり前ですよ。

神経が露出した瞬間に、

ラバーダム防湿した無菌的環境下で、

マイクロスコープをジックリと覗いて、

炎症に侵された部分だけを

丁寧に切断し、

MTAセメントにて封鎖。

タイミングと方法ナンです!

タイミングを外して、

呑気なこと言っていたら、

全てが台無し。

伺えば、

次回、

MTAセメントで露出神経部分を封鎖する積もりだった様子。

あぁ、

ため息が。

露出神経の大きさは2ミリ以上在りましたよ。

滅多にしていないこと、

本で見ただけのこと、

講習会で聞いたこと。

ソレと、

プロの仕事は大違い。

サイナス.リフト.インプラント

上の奥歯部分に、

インプラント治療を行う際に、

どうしても、

長くて太いインプラントを使いたいので、

結局、

サイナス.リフト(上顎洞底挙上手術)を併用します。

今日の手術は、

抜歯と同時のインプラントの埋入でしたので、

歯を抜いた部分のポカリと穴が空いた処と、

インプラントの間に空間があります。

この部分にも、

骨補填材料を使ってのスペース.メイキング。

あっという間の1時間でした。

 

まだまだ自信が持てません

今日のインプラントの埋入手術は、

上顎洞底挙上手術と、

骨移植を伴うモノです。

私の診療所では、

確実に毎日がインプラント治療です。

特別な治療ではありません。

インプラント治療の前後に、

ダイレクトボンディング修復や根管治療、

そして入れ歯治療を、

ソレも毎日。

総合診療科の治療は、

歯科分野のそれぞれを

いかに上手く連動させるか!

治療それぞれの関わりを

いかに戦略的に優位にするか!

そして、

それぞれの治療のレベルも

上位に位置させること。

私は総合診療科の臨床教授ですから、

そのプレッシャーが、

私自身に、

大きく負荷をかけます。

全身全霊で、

歯科治療に邁進。

それでも、

まだまだ自信が持てません。

 

MTAセメントは魔法の材料ではありませんよ

最近、

MTAセメントの話しを

頻繁に耳にします。

私自身も、

頻繁に使っています。

根管治療の際の、

根管充填は、

ほぼMTAセメントです。

また、

永久歯の生活歯髄切断法にも

頻繁にMTAセメントを使います。

虫歯の深さで、

保存治療の方法が変わります。

でも、

?って感じる時が

案外と多いんです。

そんな症例にMTAセメント?

魔法の材料じゃあありませんよ。

 

悪い銀歯?

昨日の日曜日、

教会でのミサを受けてから、

午後からの、

岡山県瀬戸内市からの患者さんがお越しになられるまで束の間に、

古風な喫茶店へと。

つい、

週刊誌をと。

目についた大きな記事。

銀歯を進める歯医者は悪い歯医者みたいな記事。

どれどれ?

解説は東京医科歯科大学の田上先生。

ほぉ、副学部長になられたと。

面識はありませんが、

若い時分に、

同じ保存学会にて

何度かお姿をお見掛けしたと、

当時は講師でいらっしゃったと記憶しています。

田上先生の仰る事は、

大筋正しいと思います。

下手な銀歯の詰め物よりも、

コンポジットレジン充填や、

ダイレクトボンディング修復の方が

断然、

私も同意見です。

ただし、

記者が素人ですから、

書き方に偏りがありますね。

症例によっては、

どうしてもダイレクトボンディング修復が不利な時も

極々たまに在るんです。

銀歯ではありませんが、

丁寧なゴールドの詰め物は、

何十年も長持ちしています。

私は思うんです。

材料の違いよりも、

歯科医師の腕の差の方が

治療歯の長持ち度合いに

大きく影響するのではないかと。

 

 

自己自賛

珍しく、

流儀に反して、

ノンフラップにて、

インプラントの埋入手術をしたのです。

ただし、

インプラント埋入後に、

少しだけ粘膜を剥離し、

インプラントと骨との関係を

絶対に確認します。

その確認の瞬間、

思わず、

上手い!

口走っていました。

だって、

誰も褒めてくれませんから。

この清々しい心持ち。

なかなか無いモンなのです。