あっけなく今しがた終えた手術は、インプラントの埋入手術でした。
本来、私はインプラントを埋入する際には粘膜を切開して手術野を大きく開いて骨の形などを自分の眼で
直接、確認することを旨としています。
が、先程の症例は何時もとは違ってノンフラップで、
即ち、粘膜に切開を入れないでインプラントを埋入したのです。
別にノンフラップの手術を親の仇のように想っている訳ではありません。
患者さんへの絶対的な安全、安心に重きを置くと自然とそうなるだけの話しなのですが。
実はこの患者さんのインプラントを入れた部分の歯は、
3ヶ月前に、この私自身の手で抜歯したのです。
歯根が折れていました。
抜歯する際には、大きく切開をして感染組織を丁寧に、自身の眼で確認しながら
感染組織を取り除きました。
その後で、骨移植材にて患部の手当てを施しています。
そういう訳で、この部分の骨は、私自身の手で形造られたモノですので、
この私自身が手に取るように状態を把握しています。
このような場合には、患者さんの傷を敢えて大きくする必要はありませんので。
何事も臨機応変だと思います。
ですから麻酔注射も虫歯の治療よりも少しで済みました。
直系4.0ミリで、長さが13ミリの太くて長いインプラントが入りました。
今日のインプラントはアストラテック.インプラントです。
3ヶ月後に、2次手術です。
最近は1回法の手術が多いのですが、今日は2回法の手術を採用しました。
訳ですか?
色々ありますが、最後は私の勘だと思います。
口では説明出来ない事って、結構あるんではないでしょうか?