月別アーカイブ: 2017年8月

私の日常

昨日の手術は

大いなる充実感を以て

弁を閉じました。

手術着が汗で

ベットリと背中にくっついています。

恐らく眼は充血していたでしょう。

頭皮の毛根がピリピリしています。

でも、

身体中から全身の力が抜けているのを

自覚して、

椅子にダラリと、

腰をずらして座っていました。

レントゲンの現像を待っていたのです。

スタッフが仕上がりたてのフィルムを持って来ました。

ムクッと、

立ち上がって、

ギョロッと、

フィルムを睨み、

よし!

患者に微笑んで、

手術室から去ったのです。

これが私の日常です。

 

明治の人

今日は大きな手術が在ります。

少し早めに仕事を終えて、

上京することになりました。

帰りは朝一番の羽田発つのフライトです。

コレで診療に十分間に合います。

東京は近い処となりました。

昨日の、

夫婦紛争の最中にあった関東に住む友人からのヘルプにて、

やむなく重い腰を上げたのです。

奥方が携帯電話に意外や

出で下さったのです。

どうかね?三枝!

友人の求めですもの。

嫌でも行かねばならないでしょ。

人は互いに支え合うものです。

片方に、

その気がなければ

相互に倒れてしまう。

相互と云うことを

互いが自覚しなければなりません。

また互いが同じことをしても意味がありません。

役割分担と云うものが在ることも。

コレは私自身も、

十分と考え、

今の考えに至りました。

ただ、

こうでなければならないと云う処、

チョッとスローでニュートラルな処、

この使い方が大事なのだなと、

恥ずかしながら、

息子を観て、

この数日に気づいたのです。

息子曰く、

父ちゃんは明治の人、

爆笑されていますから。

 

考えるヒント

息子から頻繁に電話が入ります。

アレホド私からの電話に

一向に応答なしであった息子でしたのに。

私が電話をすれば、

その日の内に着信が在るようになりました。

単純な私は嬉しくてなりません。

息子が中学時代に、

何冊かの書籍を渡したのだそうな。

私は覚えていません。

また、

車の中で、

散歩の最中に、

私は色んなことを聞かせたこと、

コレは私はハッキリと覚えています。

父親が息子へ

伝えるべき生き方の所作や、

やせ我慢すべき具体例です。

今になって振り返りますと、

時期が早かったことが判ります。

私が焦ったのでしょうね。

で、

父ちゃんがくれた本は今読んでも難しい。

言うことも含みがあって、

受け取り方に味がある。

コレは意図してのこと?

そうかもしれません。

小学校の授業に英語がある昨今、

それはそれで反対はしません。

ただ、

母国語を綺麗に操れるようなれるための

強い足腰を育てる時期に、

小学校にそんなキャパが在るのかと。

スマホで見る文章と、

書籍で見る文章が、

たとえ同じものであっても、

先々にグイグイと推し推しし、

後からパンチが利いて、

考えるヒントとなるのは書籍です。

意図せぬ時に、

自然か偶然か、

視界に入った昔読んだ書籍の背表紙に、

思考の灯火の発火点になった機会は

数回では済みません。

書籍を毎度の食事をするかのように

日常習慣となった人の顔は判るものです。

こんな話をすると、

書籍上の知識だけで、

実戦上の経験がないのでは?

そんな嫌味で返される考えも

ある意味否定しません。

しかし、

1度きりの人生ですから、

2人、3人ぶんの経験などできません。

また1つの物事を追求してゆきますと、

別ジャンルの物を手掛けた際に、

意外と、

それまでの経験が役に経ったと云う機会も

たびたび在りました。

歴史を笑う者は未来に泣くと云う

シーザーの台詞は

青年期に読んだ書籍から得て、

ズット私の考えるヒントと手助けとなりました。

息子は、そんな辺りにヤット気づいたようです。

メタルボンドクラウン

昨日のセラミッククラウンはメタルボンドで製作しました。

通常、

メタルボンドはオールセラミッククラウンには

綺麗さでは敵わないと言われています。

が、

とてもとても美しいメタルボンドクラウンでした。

写真撮影は次回にと。

セットの時は、

神経が張りつめて、

クタクタになりますから。

来週に画像をアップします。

腕ですよ!

アドバイスから一夜が明けて

さっきブログを綴り終わった処で、

昨夜の友人からの電話が鳴り響きます。

ん?

仕事中なのでは?

無論、

電話を取りました。

三枝ぁ~!

女房が荷物持って出て行った!

私ですか?

カッとなってるんだよ!

どうしようもねぇわね!

こういうことは私も経験者です。

珍しい話しではないと思います。

原因は当事者でも解らないと思います。

助けてくれぃ!三枝!頼む!

そう言われれば断れません。

じゃあ、奥方の電話番号を教えて頂戴!

ただ経験上、奥方は出ません。

どっかで飛行機の便をとるから。

もちろん、早いうちにな。

で、

何処に居られるのか探しといてくれ。

あぁ、急いでゆくよ!

翌朝一番の飛行機で帰れば診療に間に合うから。

それで良いか?

友達だからな!

落ち着けよ!

こんな話はしょっちゅうです。

私は男ですから、

友人の事情なり気持ちがよく判ります。

仕事も真面目、

考え方も保守的で、

人生も安全運転と云う友人です。

瞬間湯沸し器、

テールランプの私が、

こういう間に頼まれるんですから、

みんな大変なのだな!

砂漠の嵐の中のラクダ

息子から到着の電話を

夜、

貰いました。

で、

父ちゃん!テールランプ!瞬間湯沸し器はアカンよ!

またグサリ!と注意された私です。

心して過ごそうと思います。

しかしながら、

前の家人にしても、

女性と云う生き物の性なのでしょうか?

何事もない休息の際や、

朝起きがけの眠気眼状態の時に、

突如、

真珠湾攻撃を仕掛けてくるのです。

で、

コチラは心の準備も思考回路も

整っていない。

相手は

感情だけの生き物ですから、

昔、自分が言ったことなど

何処かへと消えてしまって、

聞く私は大きな矛盾を感じるのですが、

蔑みと、

怒りと、

それはそれは聞くも恐ろしい方向へと

話しを進めてくる訳です。

反論などしたものなら、

大変なことになります。

じっと我慢し聞き、

完全無視の中で、

それから過ごすことになるのですが、

やはり男は弱い生き物ですから、

我慢の限界に達し、

爆発。

瞬間湯沸し器、

テールランプに至るのです。

昨夜、

友人から電話を貰いました。

どうやら家庭内紛争であるそうな。

私ですか?

聞くだけです。

アドバイスは全くしません。

ただ聞くだけです。

それは誰にも解決の方法など無いからです。

家庭を壊すくらいなら、

他に女でも作れば良いのですから。

それをしないのは、

友人に家庭を守ろうと云う気持ちであり、

何かのヒントが欲しいと思っての電話だと考えたからです。

しかし、

ヒントなんて無いことを

私も、この歳ですから判る訳です。

で、

決して他人の夫婦中を割くような言葉は

私は内心ではダメだわ!

と思っても、

絶対に言えません。

聞くしかないのです。

三枝はどうなん?

こういう話しにおいては

必ず聞かれます。

私ですか?

似たようなものさね。

女は感情の生き物だから。

コッチの理屈は絶対に通りません。

はい。

絶対にです。

う~ん。

って唸ってました。

くじ運みたいなモンだと思います。

が、

友人もそうですし、

私もそうですが、

愛妻家なんです。

男は究極のロマンチストであり、

女性は感情と自己理論の矛盾に満ちた生き物である。

それが、

若い時分から、

よ~く遊んだ人間の得た共通の結論だと、

私は思っています。

砂漠の嵐の中では、

ラクダは砂に頸を埋めてズッと待つのだそうな。

友人に出来た唯一のアドバイスがコレです。

子ども心

私は強度の寂しがり屋です。

それは病気かもしれません。

恐らく、

幼少期の育った環境に原因があるのだと

私個人的な勝手診断を下しています。

私の診断が正しければ、

この寂しがり屋症は生涯治らないでしょう。

小豆島に詩人であった尾崎放哉の墓が在ります。

その縁で、

生前に住んで居られた庵が残って

記念館として、

氏の詩を伝えています。

庵には、

作為的な手が加えられていますので、

私は関心が湧きません。

むしろ、

石に刻まれた詩に心打たれます。

孤独の人であった氏のような生き方を

私は絶対にできない自負が在ります。

大学生ですから、

当たり前ですのに、

息子が帰省すれば

嬉しくてなりません。

寄宿舎生活の思春期の娘が帰省すれば

嬉しくてなりません。

よくコレで、

大学生生活を送れたものだと

想い返すのです。

歳をとってきて、

子ども心に戻っているのでしょうか?

 

いつまで経っても未熟者

午前はメンテナンスの患者さんばかりでした。

ですから、

宮田君は忙しく手を動かしていました。

私の方は、

患者さんへのご挨拶と、

口腔内の検査程度で、

楽な月曜日を迎えさせて頂きました。

が、

午後は一転。

セラミッククラウンの歯型採りや、

歯の細工などで、

眼を凝らして、

手先に命を封入してと言った処です。

今日は遅くまで、

アポイントが入っています。

根管治療やセラミッククラウンのセットなどです。

今しがた、

診療所から息子が帰ったゆきました。

階段の上から、

息子の背中を見下ろし、

玄関口で振り返る息子に、

私は目頭が熱くなりました。

歳のせいでしょうか?

家で2泊の短い帰省でした。

遅くまで、

酒を飲んでいました。

息子は明るくなりました。

と、

全く他人の悪口を言わなくなりました。

誘い水をかけても、

乗ってきません。

不思議に思い、

聞いてみた親の癖して、

馬鹿な私です。

息子からは返事がありませんでした。

いくら誘いを向けても

かわされるのです。

お前はイヤな奴は居らんのか?

と、

不思議な顔で聞くマヌケな私。

息子ですか?

居るよ。

とだけ。

それで?

と、追求する私。

それだけと言う息子。

私は腹が立ちました。

で、

父ちゃん、テールランプ!

で、おしまいの息子。

私のブログは患者さんの合間で綴っています。

で、

先ほど、

根管充填が終わりました。

これから歯科技工士さんも来られて、

セラミッククラウンの色調の最終チェックです。

で、

続きですが、

子どもの教育ってどうなんでしょうかね?

皆目に判りません。

ただ、

息子に接し、

あるところ安心したのです。

それで、

私は未熟者だと痛感したのです。

 

 

息子の寝顔

息子は昨夜は殆んど眠っていません。

朝の出勤時に、

夜中に見つけたんでしょう。

小学時代のランドセルを探し出し、

コレ持って帰るわと。

夜中に目が覚めた私と

再び酒を飲んで、

3時間も眠っていないと思います。

その前の晩も、

起きていたようですから。

私を支えてくれたのは、

大いなる変わり者を貫く私の

家族でした。

が、

この人たち、

本当に私をハラハラさせてもくれましたし、

怒りの極地にまで連れてってくれたモンです。

息子が言いました。

父ちゃん、

車のテールランプみたいになるんやないで!

ホラ!

直ぐに真っ赤な茹で蛸みたいに。

瞬間湯沸し器やで!

私には申し開き出来ません。

本当ですから。

思春期の娘たちに茹で蛸!

年の差離れた家人に瞬間湯沸し器!

コレが私の本当の姿ですから。

息子のヤンチャ振りにはテポドンって処でしょうね。

私には、

まだまだしなければならない責任ってモンを、

息子の寝顔を観て、

娘たちの笑顔を思い出し、

家人のヤンチャと笑顔、そして怒りの顔を

思い出し、

あぁ、

まだまだ歳とれねぇな!

 

 

 

 

本当のこと

私が三宅シスターと会話するのを

電話越しですが、

息子が聞いていました。

で、

横から息子が口を挟むのです。

私の知識不足にハラハラしたのでしょう。

ほらシスター、あれですよ!

何て言いましたっけ?

何処其処の誰それって言われても

シスターも困りますよね。

【ベルナレッタ】

息子が横から、

紙にペンを走らせます。

私ですか?

何でコイツが知ってるん?

奇妙な想いで、

息子を見上げたのです。

ベルナレッタはシスターの名前でもあるそうな。

私は本心から思います。

誰でも良いと。

私でお役にたつのならと。

聖母マリア信条を素直に唱和できるのも、

私なりの【こだわり】の生き方を貫いた自負からです。

無論、

過ち、

間違い、

いろんな反省大いに在りの人生でした。

でも、

少年期に夢見た道の真ん中を、

それも、

舗装されてはいない道の方を

選んでしまいましたが。

道のど真ん中を歩いてきたのは事実です。

人生の選択の岐路において、

私は苦しい方を

選んできたと思います。

それが私の性分ですから。

【ベルナレッタ】のお顔と、

その人についてを知った時には

あぁ、なんと美しいことか!

実際にマリアさまとお会いになった方。

嘘!

そんな訳ないでしょ!

私には、

そういう処が全くありません。

私は素直に信じます。

だって、

本当のことは私には、

判りますもの。