日別アーカイブ: 2017年8月4日

イケナイのでしょうか?

安全基準の根拠に欠けるチャイルドシートが

おおっぴらに、

インターネットで販売されていると云う

テレビでの報道に、

またか!

と、

ため息が出たのです。

ある患者さんから問い合わせを受けた事を

思い出しました。

ホームホワイトニングについてです。

で、

堂々と、

薬事法にて歯科医師の処方が必要な

ホワイトニングの薬剤が販売されていることに

仰け反りそうになりました。

以降、

私の診療所では、

ホームホワイトニングは一切、

関わらない姿勢を採ったのです。

何故なら、

厳然とした医療行為以外のアヤフヤな処置に

私は断固、否定的な姿勢ですから。

ホワイトニングはある局面において

治療の際に、

大きな武器になります。

が、

歯のエナメル質の状態を診て、

薬剤の種類、濃度、期間を

私は判断していました。

ですから、

驚きました。

しかし、

チャイルドシートに関しては、

かわいい、

尊い、

幼児の命に関わるのですから。

ただ、

販売価格が凡そ7000円程度!

これは買う側にも問題が在ると思うのは

イケナイのでしょうか?

総入れ歯の治療

意外に思われるかもしれません。

が、

私は総入れ歯の治療が本当に好きです。

それは、

歯が全く無い処から、

なにもかも、

自らの技量を発揮できるからです。

痛くてもダメです。

外れ易いのもダメ。

シッカリと、

噛み切れ、

磨り潰せ、

見た目も良し、

歯科医師の技量の結晶が

総入れ歯の治療だからです。

皆さん、

本当に長い間、

大切にお使い頂いて、

造った私も本当に嬉しいのが、

総入れ歯の治療です。

こんな風ですから、

絶対に寸分の妥協も出来ませんぢ、

しません。

患者さんの方が、

先生の良いようにと仰いますが、

ご家族の方の眼もお借りする機会も多いのですよ。

違和感のある見た目は、

私の総入れ歯ではありません。

先ほどまで、

総入れ歯の治療でした。

そんな時は、

私の心はウキウキしているのですよ。

本音

初診の患者さんの診察を終えて、

後日、

次回のアポイントメントが入っていないのを

アポイントメント帳にて確認し、

ガッカリするのが普通なのでしょうが、

逆に、

ホッと安堵する。

そんな症例も少なからず在ると云うのが本音です。

昨日、

著名な歯科技工士さんがお越しになられていました。

この方の造る歯を、

業界では、

今のうちにコンピューターに記録しておく、

そのような方です。

私の患者さんの立ち会いに来られていたのです。

色調再現の難しい症例であったためです。

その待ち時間の出来事。

机の上のレントゲンを覗きこむ彼。

で、

先生、この症例はどうなさるん?

やはりシッカリとした仕事をされて来られた方は判るんですね。

私ですか?

でしょっ!

したくないんです。

医者が治療したくないとは!

ケシカラン!

お怒りになられるかもしれません。

彼が仰いました。

ロシアンルーレットですね?

やはり判っておられます。

歯科医師免許を持っているからと、

皆が同じと思われては、

申し訳ありませんが、

と云う気持ちになる時があります。

この症例にブリッジ、インプラントなどもっての外!

そんな症例も多いのですよ。

当然、

患者さんは入れ歯を好みません。

支えの歯の寿命が

私には明確に判ります。

ギリギリの攻めぎあいをしなければ!

そんな症例も確かにあります。

が、

絶対、手を着けてはいけないと、

現状維持がベストな症例も

明確に判断できるんです。

特に根管治療済みの歯の取り扱いに、

治療すべきか、

断念した方が無難かの判断は、

患者さんの方には判りませんから。

現状よりも

希望的観測をしたいのが人情ですから。

その辺りの心情もよく判ります。

長持ちすると確信できるんでしたら、

当然、

私も腕によりをかけて頑張りますよ。

長持ちできる状況じゃないでしょ!

言いたいけど、

言えない、

また、

理解して下さらない場合には、

何処か他所に行ってくれィ!

心のうちで逃げだしたいと。

そんな時も在るんですよ。

この歯科技工士さん。

情熱家でらっしゃる。

レントゲンを観ながら、

ぶつぶつと、

これは教育が悪いのか、

制度のせいか、

なんだかんだ仰っておられました。

私なんぞは、

その辺りは、

とっくに諦めています。

 

 

便りにて

診療所に届いた宅配便の差出人の名前を観て

!!!!

私が長い間、診察させて頂いた○○さんからの贈り物でしたので。

○○さんを最後に診察したのは、

今から5年は前の事だったと記憶しています。

当時85歳であったと思います。

総入れ歯と部分入れ歯をお造りさせて頂きました。

治療の合間に、

○○さんの語るお話しから、

私は○○さんを尊敬していました。

ご苦労の連続であった女の生涯であったからです。

差出人の名前を観て直ぐに電話を手にした私です。

○○さん!私は三枝です。

次の口上が口から出る前に、

あー!先生!お元気!

お身体大丈夫!

シッカリ食べてますか!

いっぱいお話ししましたね!

何時も思い出してます。

これ全部が○○さんの台詞です。

私が喋る隙間を与えてはくれません。

そのあと随分と長い間、

大いに昔の話しで盛り上がったのです。

で、

私の携帯電話の番号を復唱して頂きながら、

メモして頂き、

また電話するからとお伝えし、

くれぐれも転んではなりませんよと、

シツコイくらいに気がかりだったもので。

患者さんは私の宝ものですから。