診療所も例外に漏れず、
今日からお盆休みです。
と言って、
起床時間も体内時計がセイコーばりの超正確さ故に
いつもと全く変化はなし。
そうか今日は休診であったと、
仕事への準備もする必要がないことに気づき、
そうだお盆だ!
ご先祖さまが帰ったくるのだと、
こういう潜在的意識と所作は
長年の習慣と、
何千年にも渡る日本人が古代から刷り込まれDNAの
為せる技でしょうか?
カトリックを信仰し初めた私は
教会から叱られるかもしれません。
が、
お仏壇とお墓の祭祀を護る長男の役目を
大学生の息子に委ねるには
まだまだ早すぎる。
到底できません。
と云う訳で、
いつものこの季節の習慣を
自己都合にて変える訳にはいかないのです。
また、
ご先祖の霊魂を完璧に信じる私は
あの世から、
暑い最中に旅して下る
ご先祖さまに肩身の狭い想いをさせる訳には参りません。
で、
早朝からお仏壇の 中から、
お位牌やら中央に鎮座まします阿弥陀さま、
仏具をすべて取り出して、
それぞれを綺麗に拭き清め、
スッキリしたお仏壇も
埃をはたき、
濡れたタオルにてピカピカに仕上げ、
お仏壇ひとつ、ひとつを手にとっては、
生前の名前と戒名を、
声に出して呼び、
綺麗度をチェックし、
線香の燻しによる汚れを見つけては拭き、
で、
お仏壇の所定の位置に戻す。
これを、
繰り返し、繰り返し。
早朝から営業するスーパーへと車を出して、
私の好きな白百合とお供えを求め、
お仏壇が沈香に香しく包まれた時には
既に10時を回っていました。
これで帰ってくる処の準備はできたぞ!と、
帽子にサングラスの出で立ちで、
再び家の戸を開けて、
一歩足を外に出した瞬間に、
圧倒的熱気の凄まじさに
私は怖じ気ついたのです。
まるでサウナじゃないか!
三枝家の墓地と並んで母方の先祖の墓地を移したことは
歳を経り初めた私にとっては
誠に都合良い結果であったと、
熱帯・亜熱帯の国化している温暖化現象の波に
身体に苦なく、
頻繁に掃除に来れるなと、
墓地の移葬は今年の私にとっては大変な行事でしたが、
もしかしたらご先祖さまが、
私を楽にしてやろうとの思い遣りであったのかもしれません。
白檀の香りが陽炎のよう墓石群を包み、
ご先祖さまと一体化したような気持ちと、
それと、
心配症の権化であった母方の祖母の笑顔が浮かび、
父方の祖母のスマした表情が瞼に写ったのです。
お地蔵さまのお顔も
久しぶりに観ることが出来ました。
お盆がくる度に、
無縁仏さまのお地蔵さんに、
帰って来る際に肩身の狭い想いをさせてはならじと、
新しい赤い前掛けを何百枚と一年かかりで準備して、
今日の日に交換するのが私の35年来の恒例行事だったのですが、
今年からは
春か秋のお彼岸に代えさせて頂こうと、
お地蔵さまにお伝えしたのです。
この炎天下、
1日がかりの石に囲まれの作業が
私の体力では無理になったからです。
コレは仏さまは判って下さると思います。
なんせ今日だけで、
私は消耗したからです。
帰宅したのは、
もう夕方の5時半を回っていました。
シャワーを浴びて、
チョッとベッドに横になって、
ふと気づくと22時。
いつもなら深い眠りの最中の頃合いですのに。
相当疲れたんでしょう。
台所で牛乳をコップに2杯イッキ飲み。
で、
足元マッサージ機に両の足を突っ込み包まれて、
そんなこんなでブログを綴っています。
明日も早朝から出かけます。
できれば、またご報告したいと思っています。
皆さんも、
どうぞ交通安全と暑け対策、海難水難事故などには
くれぐれもご注意ください。
では。