月別アーカイブ: 2019年10月

今の虫歯治療・ダイレクトボンディング修復

下顎の第1大臼歯。

ヘタクソ・コンポジットレジン修復と・遠心部分が欠けてます。

近心部分には・嫌なヒビ。

隣のセラミック修復の歪な形態。

隣接面が凹ンでますね。

ラバーダム防湿環境下で・う蝕検知液を使って、

丁寧に・虫歯を取り除きます。

綺麗な歯質です。

感染象牙質は・ありません。

唾液と呼気から隔離した清潔な乾燥環境下で・

ダイレクトボンディング修復を行います。

エナメル質へのエッチング処理です。

十分なる水洗・乾燥行程をへて、

象牙質への処理です。

引き続いて・接着操作。

光線照射による接着を確実にします。

で、いよいよダイレクトボンディング修復・マテリアルの盛り上げです。

が、

その間前に、

まだ下準備。

このような重装備環境の中で、

私は・手先に集中できるンです。

ドンドン・形が出来てきましたよ。

私は・複雑な多くの器具は・使いません。

咬合面の解剖学形態は・針1本で・十分です。

最後の光線照射です。

で、

完成です。

小さな青い点は、

向き合う歯との【接触点】です。

次回は辺縁部分の仕上げと研磨です。

コレは【普通の虫歯治療】です。

本来は、

もっと・もっと沢山の【コツ】が・あるんですが。

ここは母校の方々だけへと。

 

インプラント・オーバー入れ歯の臨床

上顎の総入れ歯です。

随分と前に・私が造ったモノです。

10年近く・全く【定期検査】に・お越しになられませんでした。

突然、

再びのアポイントメントが入りました。

で、

私は・目が点になったのです。

普通なら【写真に記録】するんですが、

あまりにも・驚いて、忘れてしまいました。

というか、

視たくなかったのです。

というのは、

私処が遠いってんで、

他所に転院されていたんだそうです。

で、

なんか緩くなった感じがしてきて、

そこで、

入れ歯の修理したんだと。

そっから・全く使いモノにならなくなった!

慌てて、

私に怒られるのを覚悟しつつ、

恐る恐る、

電話したんだそうです。

私ですか?

爆笑してお迎えしました。

私の造った入れ歯は・悲惨な姿。

患者さんの粘膜は・悲鳴をあげていました。

それでも、

入れ歯を修理して使いたいと願うは、

作り手の親心です。

で、

上顎の4カ所にインプラントを埋入し、

この

コレらを支えと維持の補助にしようと。

模型で視ると・こう言う感じですかね。

この装置の上に、

このようなキャップが入り込んで、

入れ歯の維持装置になるんです。

入れ歯の裏側には・装置の入り込む凹みを形成しています。

模型上でキャップを取り付けた所見です。

もともとのインプラントには・予め、

このようなアバットメントが準備されています。

ですから、

インプラント体にアバットメントを連結し、

こういう状態ですかね。

で、

維持装置を次いで連結します。

これで・患者さんサイドの準備は・完了。

続いて、

キャップを入れ歯に組み込む操作です。

綺麗に修理した入れ歯を口腔に入れて、

噛んで頂きます。

20ミクロン程度・浮いています。

で、

一気呵成に、

インプラント維持装置の部分に大きな【穴】を空けました。

穴の空いた部分に、

柔らかい状態の樹脂を流し込み、

一気呵成に、

口腔内へ、

で、

ギュゥ~ん・と、

シッカリ・噛みしめて7分間。

後は、

樹脂のはみ出しを綺麗に取り除いて、

研磨してオッケー!

処置あとに、

患者さんの目が驚いていた事は言うまでも・ありません。

診療所で、

大きな草加煎餅をバリバリと、

召し上がって頂く光景は、

いつもの入れ歯治療の決まり事。

〇〇さん、

定期検査来てね。

毎回の些細な【調整】が、

長持ちの・秘訣なんだから。

 

 

私の考える歯科治療

締め切り迫った原稿も、

やっとこさ、

一気呵成に・書き終えました!

脳ミソが・溶けそうになりましたが。

ダイレクトボンディング修復については、

多くの臨床家が・さまざまな方法を紹介しています。

ダイレクトボンディング修復を語る臨床家は、

腕に覚えあり・の、

強者揃いです。

観ていても、

感心させられるくらい・

綺麗な仕事をされています。

その中で、

私なりの【オリジナリティ】を自己主張しつつ、

一般の臨床家が、

日頃の臨床を見つめ直して下さるようにと、

隠すことなく、

私のダイレクトボンディング修復の実際を

認めました。

また、

ホームページの修正原稿については、

考えに・考えて、

【私の考える歯科治療】というテーマで、

大学での講義内容を基に、

少なくとも術後10年は経過した症例、

古いモノでは、

20年以上の経過症例を提示しながら、

私の歩いてきた軌跡を

ひとり語りの形で、

原稿を纏めました。

24歳で歯科医師免許を頂戴して、

今年で56歳になりました。

その間に、

日常の臨床を、

マメに写真に残せたことに、

感無量の想いが・あります。

今・私の歯科治療は、

まだまだの・過渡期にあります。

グイグイと、

上昇気流に乗せれるように、

エネルギッシュで居たいと・思っています。

 

ゴールド修復

白い歯・セラミック修復・全盛期の昨今です。

しかし、

他人目には・見えない上の最後方の奥歯の・

修復治療においては、

私は【ゴールド修復】が・好きです。

見た目以外の、

適合性、噛み心地・耐久性では、

ゴールド修復を否定する・歯科技工士は・居ないでしょう。

作り手が・そうですから。

私の口腔内の奥歯の治療でも、

主治医の新海教授は、

迷わず・ゴールド修復を選択していましたから。

今、

高齢者の女性の・上の最後方の奥歯に、

セットしたばかりの・ゴールド修復です。

まだ、

硬化余剰セメントを除去していない、

セット・ほやほやの所見です。

次回・来院時には、

修復物と歯質との境目を、

ピッタリと、

擦り合わせ作業を行います。

高齢者は・唾液分泌機能が低下します。

そのために、

虫歯が・出来やすくなります。

ピッタリと適合するゴールド修復は、

2次う蝕抑制の観点からも・優れています。

また、

高齢者は運動機能が低下します。

修復物の調整の際に、

微妙なタッチが・し難いのです。

柔らかいゴールド修復です。

私の・至らない処を、

素材が補ってくれます。

見た目も・大切ですが、

私はゴールド修復が・好きです。

【メタルフリーの歯科治療】

私は全面的には・賛同できません。

 

 

ラバーダム防湿法

虫歯治療や根管治療の際に、

当たり前のように【ラバーダム防湿】を行います。

でも、

新しくお越しになられた患者さんは、

驚かれます。

初めてですと。

いえいえ、

私の学生時代から、

ラバーダム防湿法は歯科保存学では、

当たり前の治療法でしたよ。

日本歯科大学・新潟病院での、

普通の光景です。

5年生の病院実習です。

水橋准教授が指導しています。

学生さんには、

私のブログに載せることの許可を頂いての

写真撮影です。

親御さんが、

御子息の近況に安堵して下さるでしょう。

日本歯科大学では、

当たり前のように・

学生さんでも・

直ぐにラバーダム防湿法を実践できるように・指導しています。

親御さんからお預かりした学生さんが、

近い将来、

歯科医師として旅立たれた際に、

少なくとも、

ウチの卒業生は、

当たり前のように・

ラバーダム防湿法を実践できるンです。

そのくらい・普通の治療ナンですよ。

若いのに・インプラントのエキスパートと自信を持つのも・良いですが・

厚生労働省がホームページの規制に・

乗り出した訳が・

良く理解できるのです。

ホームページなどで、

インプラント経験症例数・数千本って記載している歯科医師を見かけます。

趣味でドラムを叩くのは微笑ましいことですが、

医療に関して【ホラ】を吹いては・イケマセン。

私はインプラント業界30年です。

インプラントの黎明期から、

インプラントメーカーと二人三脚で、

インプラントの普及に努めてきた自負が・あります。

何処の医院のインプラントが・どの程度の症例数なのか・なんて、

直ぐに判るモンです。

また、

自分の経験を踏まえても・です。

インプラント治療も経験は・必要です。

ただ・数では・ありません。

正確な手順を踏んで、

正しいインプラント治療が行えたか・どうかの数が・

本当は大切なのです。

上の顎には・歯が全く・ありません。

75歳の女性です。

食べる楽しみの・お手伝いも大切ですが、

老衰を迎えた時も・考慮して、

インプラント治療を行うことが、

歯科医師の責務です。

あくまでも【正統派】の総入れ歯をお造りさせて頂いて、

その上で、

総入れ歯の支えとして、

インプラント治療と併用した総入れ歯治療に・しました。

高齢者の特徴として、

若い頃のように・上手く【摂食・嚥下】運動が、

徐々に・できなくなります。

そのような時に、

インプラント治療と総入れ歯治療の併用は、

大きな【救世主】に・なります。

虫歯治療には・虫歯治療の原理原則が。

高齢者医療においても、原理原則が。

そのために、

私たち歯科医師は・沢山の治療オプションを持たねば・なりません。

 

気分転換には・ダイレクトボンディング修復が効果的

最近の原稿のことで、

脳ミソが・飽和状態です。

ヘアスタイルを気にする・余裕もありません。

頭の中が【いっぱい・いっぱい】になった時にこそ・

ダイレクトボンディング修復です。

【無心の境地】になれますから。

奥の銀歯の中は・虫歯で・いっぱいです。

手前の奥歯は・私のダイレクトボンディング修復です。

今日は・この銀歯に・ダイレクトボンディング修復。

スッキリ・しましたね。

ダイレクトボンディング修復

締め切り・迫る・切迫した原稿の締め日を前に、

捻り鉢巻きで、

症例写真を選んでいました。

写真の数から云うと数千枚近く・ありました。

その中から20枚程度の写真を・選んで、

今夜、

診療が終わってから・一気呵成に原稿を仕上げる積もりです。

で、

写真を眺めながら、

私独自のダイレクトボンディング修復の【規則】に

気づいたのです。

知らず知らずのうちに、

ゴールド修復、セラミック修復と、

ダイレクトボンディング修復の適応選択していた結果の、

日々の診療だったことに・気づいたのです。

私はセラミック・インレー修復やレジン・インレー修復は

絶対に・しません。

患者さんのために有益な治療方法だと・考えないからです。

その辺りは、

高度な専門的な話しになりますから、

ここでは・語りません。

が、

セラミック・インレー修復とレジン・インレー修復は、

詰めた修復ぶつが・歯の色擬き・程度だけが利点であり、

後は・ナンの・取り得もない・代物だと・思っています。

コレって・なんだか・お判りですか?

最近・流行りのデジタル化の象徴。

光学カメラ印象にて、

コンピューターが設計し、

ミリングマシーンで削りだして製作された・セラミック・インレー修復です。

凄まじい・形態です!

この技工物を患者さんに、

実際に・セットした歯科医師が居るンです。

無論、

口腔内で・直接に、

ダイレクトボンディング修復しました。

AIに、繊細な歯科医師の手先は、

まだまだ負けませんよ!

まるで小説家

今日は終日、

パソコンの画面と・ニラメッコしています。

ホームページの【症例】の綱目をリニューアルしなければ・なりません。

法律の改正のため、

多くの規制が決まったからです。

術前・術後の症例提示は・全面禁止。

私は、育ちが良いので・そんな下品な振るまいは、

頼まれても・嫌ですが、

【患者さんからの感謝の声】は、当たり前・全面禁止。

コレって、患者さんのプライバシーを・どう思ってるんでしょう?

【最新】【最善】など・といった【不明確】な【単語】も・全面禁止。

【審美歯科】など、

国の定めた【歯科】【小児歯科】【口腔外科】【矯正歯科】以外は・全面禁止。

などなど。

とにかく【広告】めいた表示は・全面禁止。

単純に考えれば、

ホームページで各歯科医院の特徴が全く・表現できない!

そんな意見も・多く耳にします。

そうでしょうか?

厚生労働省は、歯科医院の現状を正確に把握していると、

私は・評価しています。

他人ごとには・全く無関心な私ですが、

現状の歯科医院のホームページの中で、

低俗極まりない・嘘八百八町の・オンパレードだと、

情けない想いで・閲覧するモノも・多いからです。

普段の治療がありますから、

修正しては・役所に指導して頂き、

順次・少しずつ・手直しに着手しています。

で、

最後の【症例提示】のメインテーマの修正に・取り組んで・います。

役所は大変・親切に対応して下さっています。

私の歯科治療の特徴を・厚生労働省の意向に沿う形で、

誠実にお伝えできればと・考えています。

11月の10日過ぎには、ご披露できると考えています。

ソレと並行しながら、

ダイレクトボンディング修復の出版原稿と症例写真と・ニラメッコ。

これは・尻に火が点いています。

既にパンツは・焼き焦げ、

尻の表皮は火傷するくらいの、

切迫した状況です。

早朝から深夜まで・今日は五木寛之氏になった積もりで、

頑張ります!

 

 

歯科治療における光学印象法

歯科治療の中で【歯型を採る】テクニックは、

とても大きな肝腎処です。

この作業の【精度】で、

歯の寿命が大きく変わるからです。

繰り返し・申し上げます。

【歯型採り】のテクニックの【精度】が【歯の寿命】を左右する。

ですから、

この印象採得と呼ばれる手順は、

歯科医師としての【プライド】にかかわるモノだと。

デジタル化の波が歯科界にも

例外なく押し寄せて来ています。

光学カメラで削った歯の写真を撮影し、

これまでの印象採得に取って代わる機械が、

次々と発売され始めました。

初診の患者さんの口腔内からも、

このシステムを利用し製作された修復を

しばしば観る機会も・増えました。

で、

私の考えを・申し上げます。

未だ・実用段階には・至っていない。

玩具程度の精度で時期尚早ある。

このシステムを使用している歯科医師の性格は、

とても・お人好しで良い人柄・ナンだと思います。

が、

仕事とは、

鬼の心も持たねば・なりません。

特に【歯の寿命】にかかわる手順。

臨床的判断基準の低下からか、

ソレとも?

なぜ・このような陳腐な機械を使う必要があるんでしょう?

私には・皆目・判りません。

歯科医師の手先は、歯科医師の命です。

歯科医師の眼は、歯科医師の命です。

機械に委せる訳には・いきません。