日別アーカイブ: 2019年10月4日

治療しない方が良いと思う時

先日・初診の患者さん。

口腔内を拝見し、

即座に・視ない方が良いと。

そのような際には、

グッと・私は優しい歯科医師へと・変身!

普段は・辛口ナンですが。

下顎の第1小臼歯でした。

他の歯科医院にて・半年も・同じ歯を【根管治療】?

主訴は・痛みが取れない・でした。

それだけで・状況は判断できましたが、

痛いと聞けば・放置できない質ナンです。

レントゲン写真から、

歯の頸あたりで、

歯質を【穿通】しています。

いわゆる・パーフォレーションです。

1ヶ所であれば、

MTAセメントの出番です。

マイクスコープ視野で・確認。

ナンと・パーフォレーションが都合3ヶ所も!

ソコから・組織滲出液が・ダダ漏れ状態。

比較的上部にパーフォレーションがありましたから、

矯正学的挺出と云う手技も・考えました。

が、

パーフォレーション部が・多すぎた!

オマケに、

第2小臼歯は欠損。

既に抜歯されていました。

頼みの第1大臼歯。

ヘミセクションと云う、

歯を中心部で切断し、

手前の歯根を抜歯されています。

ついでに、

残りの根っ子は・再植したんだ・そうな。

傾いて・再植されていました。

私は再植歯は・ブリッジの土台に使いません。

歯根膜が・ありませんから。

では・インプラント?

残念ながら・この患者さん、

アンテリアガイダンスが機能していません。

インプラント治療の適応症でも・ありません。

このような症例は・残念ながら・私は名医では・ありません。

歯科医師は・万能では・ありませんから。

患者さんに対してですか?

正直に・抜歯宣告します。

その後の治療については・考えさせて下さいと。

決して断定的なコメントは・しません。

明確なコメントをしない場合、

初診の際には・信頼関係が築けていませんので、

ほぼ100パーセント・お越しになりません。

で、

私はホッと・する訳です。

このような患者さんに共通して言えること。

歯科医師の技量の違いが・お判りになって居られません。

ですから、

私の出番は・無いンです。

大学に出勤した際に、

江面教授に・この話しをしたんです。

う~ん。

抜歯。

そうなんです。

抜く判断は、

歯槽骨の保存のためナンです。

 

絶対に・無理なこと

強度の活字中毒性である私は、

山手線の一駅程度の移動でも、

本が手放せません。

ですから、

各駅構内に在る書店を、

方向音痴にも・かかわらず、

シッカリと身体感覚で・記憶しています。

東京駅構内に書店で、

見つけた書籍。

大いなる・挫折感を・味わったのです。

なにかと・気苦労の絶えない日常。

仕事のストレスは・ありません。

すがる想いにて・手にしたのです。

で、

結論。

人には・向き・不向きが・在ると云うこと。

こんな・しちめんどいこと・私には絶対に無理だと・悟ったのです。

男女の脳みその構造の違いで、

片付けられては・堪りません。

最近の若い世代の未婚率が高いとのこと。

そりゃあ・そうだ。

この書籍の内容が真実であれば、

どの男も未婚で居た方がマシですよ。

ただ、

私だけが・貧乏くじ・引いたと・思って・いました。

それが、

世の男衆・大変なんだな・と。

私は我慢強い質ナンですが。

怒りで、身体中の筋肉が硬直することが・あります。

私の人格・存在を全否定する言葉の嵐。

人格的に最上級だと自負していますから、

堪えてルンですが。

造り上げるのが・歯科医師の本能ナンです。

でも、

この書籍の内容を観る限り、

私は無理だと・確信するに至ったのです。

良い気分

昨日、

92歳の女性の・総入れ歯造りを・始めました。

日本歯科大学の補綴学第1講座の水橋史准教授の患者さんです。

水橋史准教授は・人使いが・上手です。

ついつい・おだてられて、

良い気分で・治療させられるンです。

見学者が多いのも、

良い格好シィの私を、

ますます・その気に・させるンです。

で、

一気呵成に、

歯型を採りました。

どうだぃ!

そんな表情だったと・思います。それで、

今日は・ここまで。

それで私は、医局に戻りました。

いつもは、

治療のあと、

私に意見を求める水橋史准教授が、

なかなか来ません。

気になって・診療室へと戻ったのです。

すると、

水橋史准教授が、

先生、先ほどの患者さんが仰っていましたと。

???

凄ぃって。

また・あの先生に診て欲しいと。

おぉ・そうかぃ・そうかぃ・

私の高笑いが診療室に響いていたことを、

単細胞の私は気がついていません。

今朝、

水橋史准教授から電話が入っていました。

先生、診療が・こんなに楽しいなんて。

清々しい気持ちで・この気持ちを伝えたくて。

私は泣きそうに・なりました。

水橋史准教授を・よく怒っていました。

でも、

よかった。

これから水橋史准教授は・多くの弟子を育てる責務が在ります。

そんな師匠が、

楽しいって・素晴らしい・ですよね。