私は毎日、患者さんと向き合って過ごしてきました。
私の仕事に対する考え方は次のようなものです。
開業医ですから、患者さんからお金を頂いて暮らしています。
ありがとうの気持ちを忘れたことはありません。
治療に応じてお金を頂いて診療するだけのお付き合いをしたくはありません。
長く共に人生を楽しみ、哀しみ、喜びでありたいと思っています。
そう言う意味で、私は本当によい患者さんに恵まれています。
人の身体を与る医師は、裸で患者さんに向き合わねばなりません。
私は人徳者ではありません。
怒り、哀しみ、喜び、様々な感情や煩悩を持っています。
医師としての毎日の努力は惜しみません。
どの様な辛苦にも辛抱強く、技術の向上に努めて人生を終わらせる自信はあります。
でも、人としては悩みが絶ちません。
私の診療所へとお越しになられる患者さんも、私には裸で付き合って下さる様になったと、
時間の経過と共に感じて嬉しく思います。
私のブログは、患者さんを集める集客のためのモノではありません。
自分の身体を委せるに値する人であるかを観ていただくためのものです。
最近、こんなイベントがあったよ!
最近、美味しいモノを食べたよ!
的な、情報発信のためのモノではありません。
なんと赤裸々な!とのご意見が在るのも勿論、判っています。
私はプロの文士ではありませんが、
ある程度、オモシロ可笑しく描く技術は持ちあわせている積もりです。
何処から本当で、何処から創作上の描くがままの筆の為すままかは
色々考えて頂ける事があって、其れは其れで楽しいのではないでしょうか?
但し、描く徒然に、私の伝えたいメッセージは隠して埋め込んで居るつもりです。
私は二度の結婚を経験しています。
今の家人との毎日が平穏な訳ではありません。
夫婦は色々在りますよ。
キザな言い方ですみません。
大恋愛で一緒になりました。
一回り以上歳の下の家人です。
子供が一人増えた様なモノです。
私は、この毎日を一見、赤裸々、しかしながら現実と他人の実情を重ねて描き、
歯科医としての私ではなく、一人の昔堅気の職人の毎日として描いています。
私は今のこの国の現状を憂いています。
昔の鎖国の時代の人の行きようが好きです。
と言って、かた苦しい武家の社会ではありません。
江戸の下町に生きる町人の暮らしに、人間の美しさを感じています。
薄い壁の向こう側での咳き込む声も聴こえる長屋での暮らし。
街に暮らす人々が肩を寄せあい過ごす成りに憧れの気持ちを持つ者です。
情ある時代と思っています。
堅苦しい昨今、息が詰まります。
私の育った昭和も既に歴史の範疇に入ります。
この平成の時代に、昭和の匂いを遺して、患者さんに接したい、
そして最愛の家族とも時間を過ごしています。
この処を、私は特に大切に思って綴っています。