朝一番に診療所でメールを開くと、明日に新患でお越しになられる患者さんからのものが届いていました。
ほんの数日前に、この方からは私のホームページ上の問い合わせフォームを通してのご相談を受けました。
症状は兎も角、心に溜まった汚泥のようなものが強く感じられました。
それは痛みなどの症状は勿論の事ですが、別の処に由るものであろうと推察されました。
気になって御返事を返し、それでもなを気にかかったので再度、返信を‥。
現在の病状なり経過などを伝える内容のお返事を頂いて、それに私が又返しての‥。
で、今朝のメールに、
ー【ありがとう】と涙が出ました。ー
えっ!
【歯科医療は愛の言葉である。病気の人には労りの気持ちを】
内村鑑三の言葉です。
私の仕事は、歯で困っておられる人を助けると迄は云えませんが、お役にたちたいと。
常々、感じてるんです。
変な仕事だなって。
お金を頂きながら、逆に相手からありがとうと言われるなんて。
ありがとうと言いたいのは此方の方ですよ。
だって、そうでしょう?
患者さんを通じて腕を研かせて頂けるんですから。
特に若い頃なんか特にそうでした。
私なんかに治療させて貰って良いんですか?ってコッチが頭を下げそうになってました。
何十年経っても、その気持ちはありますね!
心の傷を癒すには、ながーい時間が必要ですが、
身体の傷は手当てで治りますよ。
よく私が使う言葉ですが、
人の身体に携わる人間に必要なのは、ナイチンゲールになった積もりでの心。
私は男ですからナイチンゲールにはなれませんが、
歯で困って堪らないと言う方と一緒に泣いていても仕方がありません。
私の持てる全ての感覚、そして労りの気持ち、ねぎらいの心、
訊ねて下さってありがとうとの感謝の気持ちで、
患者さんと共に時間を過ごしています。