大学を卒業して数年間、
当時は、
新米医師が・徹夜ってのは、
いたって・普通だったんです。
この時期に、
どれだけの【場数】を踏むのかが・
医師としての・足腰を鍛えるからです。
研究も・しなければなりませんし。
もっと多忙な諸先輩方から、
学ぶべき処は、
学問だけでなく、
医療職の厳しさでも・ありましたから。
しかし、
残念ながら、
昔のように、
連日の徹夜ってのは、
年齢的に無理に・なりました。
昨日も、
ついつい、
事務室のソファーで、
チョッと横になってと。
休憩の積もりが、
数時間は、
セントバーナードの仔イヌの【お春】を抱いて、
眠っていた・ようです。
慌てて・起きて、
技工室へと・舞い戻る。
若い時分から、
こういう処は・相変わらず。
私の出勤は、
定刻の7時30分です。
診療は10時からですが、
ソレなりの・準備ってモノが・あるんです。
変哲の無い・決まりきった日々の連続を過ごす私の姿を、
家族は、
つまらん人生だと・思っているかも・しれません。
そもそも、
歯科医師って仕事を、
つまらん仕事って、
思っていると・思いますよ。
仕事に就くということは、
縁であったり、
夢を叶えた結果であったり、
嫌々も・あるかもしれませんし、
考えもせず・ただ親の跡を継いだってのも・ありますし。
理由は・いろいろ・ですが、
ナンにせよ、
地道に、
誠実に、
で、
工夫しながら、
続けてゆく我慢をする。
そういう姿勢が・大切なんじゃないかって、思います。
自分に向いた仕事って、
本当に・あるんでしょうか?
天才でもない限り、
ほぼ大半の人に、
天職など・無いんじゃ・ないかって・思っています。
自分探しの旅・という言葉を・頻繁に耳にする昨今です。
口の悪い私は、
死ぬまで、自分探しの旅をしていなさい。
で、
結局は、
他人を羨む結末を迎えるだろうと。
あるいは、
自分を騙して・騙して・生きる事になるんです。
自分探しの旅に出る前に、
辛抱の無い自分を大いに反省して、
限られた環境の中で、
小さな工夫から、
始めて欲しいと・思います。
丁寧に・丁寧に、
必ず、
将来・良かったと、
お日様を仰げる日が来るでしょうから。