日別アーカイブ: 2020年2月7日

仕事を円滑に進めるために

大学の臨床教授という、

私のような若輩者にとってみれば、

身に余る・お仕事を頂戴しました。

ただ、

その方法論は、

私が・考えねば・なりません。

私自身が自ら考えることも、

仕事の一部・だからです。

私自身も・試されているのです。

三枝どれほどの奴・と観る、

挑戦的な視線も・感じたモノでした。

で、

私は2つのチームを集めました。

私自身が選んだ人たちです。

少人数ですが、

徹底的に、

時間をかけて、

私の考え方を伝えるのに、

専念したのです。

私と一緒に仕事をして下さる人が、

先ずは、

徹底的な、

三枝ファンに・なってくれなければ、

良い仕事など・できませんよ。

私なら、

何かしら在った際には、

盾になって守ってくれると、

信じて下さるように、

本当の弱い私を、

先ずは捨てたのです。

今では、

皆さんが、

ドンドンと・論文作成マシーンのように、

頑張って下さっています。

その学問の上に則った、

歯科治療の実践に移行しています。

仕事を円滑に進めるためには、

共同で仕事して下さる人を、

パートナーと考えては・なりません。

部下など・もっての外です。

女性なら、娘だと。

男性なら、息子だと。

そのような気持ちで、

判断を下すべきでしょう。

 

 

 

芸事って

京都の舞妓さんは、

厳しい修行の毎日を過ごします。

置屋で・住み込みの、

24時間・監視状況下での、

毎日と言って良いでしょう。

朝早くから、稽古事に励み、

夜は夜で、

お茶屋へと。

お座敷仕事を、

先輩方に混じって、

仕事を通じての、

オン・ザ・ジョブ・トレーニングの実践の中で、

育てられるのです。

芸を身につけることって、

身を、

その環境に埋没させませんと、

なかなか・アマイものでは・ありません。

が、

その覚悟で以て・業界に入って来られた

まだ年端もいかない・女の子に、

業界も・育てるための【掟】が・あるのです。

衣・食・住の完全な保証です。

ですから、

舞妓さんは修行期間中は、

財布が要りません。

暮らし向き・そのような心配はしないで、

芸事に励んで・ゆけるンです。

私は商家の生まれですから、

このような考えに、

違和感は全く・ありません。

私自身が人を雇用する際、

この考えで、

通してきました。

雇用者と被雇用者の関係は微妙です。

特に昨今は、

異常にデリケートだと・言って良いでしょう。

が、

私は、

この雇用者と被雇用者という言葉が・馴染めません。

なぜなら、

雇用者側と・使用人という、

旧い時代の封建的な・匂いが、

私の流儀に反するからです。

人に上下は・ありませんから。

日本歯科大学の関口技工士長と、

幼い頃の雑談を講じる機会が・多いんです。

彼の父親は織物製造業を営んでいた、

彼も商家の生まれだからです。

織物製造業が大不況に曝された時代に、

彼の父親は、

お取引先と下請け業者、

長年勤務して下さった方々に、

財産を全て処分し、

今後の生活に不安がないような手当てに、

走り回ったそうです。

景気が悪くても、

年末のボーナスをキチンと支払い、

仕事納めには、

餅代と言って、

正月の物入りを・案じなくても良いように、

心配なく新年が迎えられるようにと、

気遣いを・忘れなかったとのこと。

ただ、

この餅代の手当ては、

不景気でしたから、

ソレはソレは、

ご苦労されていた・ようです。

先生、

親父は、

家族より・先ずは、

勤めて下さる方と、

下請け業者の方々が、

何よりも優先でした。

今、考えれば、

ウチの従業員は幸せだと・思います。

が、

私もガキでしたから、

不満は・正直・ありましたが。

安心した環境下で、

良い仕事をして欲しいと、

私が考えてきたのも、

関口技工士長と同じような環境下で、

育ったからだと・思います。

私は共産主義の考え方は・ありませんが、

勤務する人の生活の質の向上を忘れた資本主義者では・ありません。

育てられた環境の違いは、

埋まらないと・思います。

これは、

器の違いでも・あるでしょう。

ただ・おかげさまで、

私は大勢の人たちのサポートの下で、

ノビノビと・芸事に専念できました。

苦しい時にこそ、

身銭をきれない男には、

大きな仕事は・出来ないでしょう。

 

 

ヤレヤレ

もう・何年ぶりでしょう?

小学生の頃に、

私の患者さんだった女の子。

お母さまの治療と、

彼女のブラッシング指導と、

虫歯予防の処置を・行っていました。

お母さまは今も・定期的にメンテナンスにお越しになられています。

彼女は学校が忙しくなり、

進学した際に、

当地の歯科医院をご紹介しました。

ところが、

昨夜、

お母さまから・お電話をいただき、

診ていただきたいと。

で、

今日のお昼休みに、

無理やり・アポイントメントを入れたのです。

玄関ホールで・お迎えしました。

大きくなったな!

幾つになった?

32に・なりました・と。

先生が歯医者さんになった歳に生まれたんです。

へぇ~・よく知ってるな!

そんな会話の途中から、

彼女の頬には、

涙が流れてるんです。

診察の間中、

頬に涙・涙ですよ。

どうしたん?

ナンもいたいこと・してないやん。

何故・泣くの?

だって、

子どもの頃から・先生・恐かったから。

癖になって、

お顔・見ただけで、

泣けるんです。

で、

今も怖いん?

恐くないけど、

ヤッパリ先生は怖い!

ヤレヤレ。

でも、

最後は、

ニコニコ顔で、

お帰りになりました。

私って、

怖いンでしょうか?

 

 

穏やかな・日々を送っています。

診療も・充実した精気でもって、

細か仕事を・楽しんでいます。

雑音の無い生活は、

診療に最も適していると。

昨日・読み終えた書籍は、コレ!

野中さんのような政治家って、

居なくなったような・気がしてなりません。

骨の在る方でした。

政治とは・技だと・思っています。

人の心を操る技。

多方面にわたる諸般の事情とやらを、

巧みに整理しつつ、

政策を創る技。

寝業師の技を全く理解できない、

単純化されつつある社会。

歯科治療においても、

同じような傾向を感じ、

危惧しています。