月別アーカイブ: 2019年2月

噛み合わせを考えて

初診の時の写真です。

治療の方法を決めるのに苦心しました。

今日、

仮歯を装着しました。

以前にご紹介した、

あの症例です。

下の前歯を1本だけ抜歯しただけで、

下顎の歯は触っていません。

上の前歯の粘膜に接触する部分。

少しだけ歪な形態です。

コレは、

この部分直下の骨に、

インプラントを埋め込んでいる

治癒期間であるからです。

インプラントが周囲の骨と結合するまで、

安静を保つためです。

ずいぶんと、

噛み合わせの高さ・傾きが

変わったでしょう?

この患者さんの顎位は、

ここだ!

そう私が試行錯誤の上で、

そう診断したのです。

噛み合わせ治療には、

さまざまな理論があります。

私は正道を歩いているという自負があります。

下顎ですか?

上顎の歯を正しく配列すれば、

キチンと、

上顎を自宅と認識してくれます。

真っ直ぐに、

寄り道しないで、

帰ってきてくれるモンです。

医師を育て・育つ・と云う事

早朝、

携帯電話が鳴り響きました。

日本歯科大学の水橋準教授です。

私の大学病院での診療は、

ほぼ、

この水橋準教授と、ご一緒に。

診査・診断・歯周病治療・抜歯・修復治療です。

根管治療は江面教授にお願いして、

ダイレクト・ボンディング修復は新海教授にと。

全身管理は麻酔科の大橋準教授。

私は後進たちに、

チーム医療を観て・体験して頂きたいと思っています。

江面教授も新海教授も大御所でいらっしゃる。

知識、技術ともに群を抜いていることを

学内で知らない人は居ないでしょう。

と云っても、

先生方が何時までもいらっしゃる訳ではありません。

定年退職がありますから。

今のうちに、

自分の治療の一部を

大家の胸を借りると云う経験は、

将来への大きな財産になるでしょう。

水橋準教授は補綴学第1講座の所属です。

本来であれば、

総合診療科の私の管轄ではありません。

その辺りの手当ては、

黒川副病院長の采配だと思います。

黒川副病院長の愛校精神は筋金入りです。

先生のお考えが、アルンだと。

私は尊敬する人の意見には、

絶対的に従う主義です。

その局面・局面において、

私の意見とは違う事もあります。

でも、

私は疑わず・愚痴なく・

絶対的に素直な気持ちで従う主義です。

ソレは、

立場によって、

視点も意見も変わるからです。

保存学出身者である私が、

現役の補綴学の準教授である水橋先生に、

私にとっての【普通】をお見せする。

ですから、

水橋先生にとってみれば、

大変なエネルギーがいると思います。

私が実名にて、

認めているのにも訳があります。

この方々が名医であるからです。

一般の方が絶対に知りたい、

良い歯科医師の方々であるからです。

今回はお知らせしていませんが、

日本歯科大学病院には良い歯科医師たちが

大勢に居るのですよ。

で、

朝の水橋先生の電話の訳は、

苦しんでいらっしゃるのですよ。

治療方法について。

私はこう言いました。

患者さんが老いて、

大学病院に通えなくなる時が必ず来ます。

その際に、

患者さんが安心して過ごせる歯の治療設計ですよ!

今、

どうやって仕上げようなんて、

短期的視点での治療計画はイケマセン。

高齢者のお身体への配慮は、

だからこそ大橋先生にね。

もしかしたら、

患者さん自身が気づいていない、

かかりつけ医が気づいていない、

体調や体質の変化が生じたのかもしれませんよ。

高い・広い視野での歯科治療。

その辺りで壁に当たったら、

その時のために藤井学部長が居られるのでは?

だって学部長の御専門は全身管理でしょう?

患者さんの診察に、

上も下もありません。

注意深く・繊細に・

でも、

広い【目と耳と心】を持ってください。

 

ラジオ体操始めました!

出勤時間の時計代わりであった、

朝のワイドショー。

もう、

観るのを止しました。

だって、

誰それを、

どうやって殺しただの、

煽り運転が

また起きただの。

NHKに変えました。

で、

ラジオ体操~・だい・いちぃ~!

画面に向かい合って、

体操する私。

???

ラジオ体操って、

こんなにハードだったっけ?

確か、

小学校時代の夏休み、

検印板を手にして、

集合場所へと駆け走って行ったっけ。

体操なんて軽い、軽い!

運動って云うよりも、

盆踊り程度にしか感じませんでしたモノ。

アレから、

ほぼ半世紀近く。

身体も硬くなったンでしょうね。

でもね、

ラジオ体操のあと、

気持ちがウキウキしたんです。

ですから、

朝はヤッパリ明るくなきゃね。

 

総合診療医

別段、

私が、

日本歯科大学の

総合診療科の臨床教授だから、

言うのでは・ありません。

長年、

力の限り、

患者さんと

一生懸命に、

接して

きたから、

つくづく想うンです。

健康で、

楽しい、

老後を

過ごすための、

絶対的な条件。

良い歯医者と、

良い内科医に、

日頃の自分を

正確に、

把握して貰うことです。

私の歯の主治医は、

18の歳から、

日本歯科大学の保存学の

新海教授です。

だから、

私の歯は、

健康なのです。

内科医は、

徳島県脇町中央医院の

森下院長と

ご令嬢の井上医師です。

加えて、

緊急性のある患者さんには、

高松市の榊原医師と。

医師にも、

それぞれに、

得意分野があります。

歯の健康に、

全身状態が大きく関与します。

日本歯科大学が、

ある時から、

【歯学部】から、

【生命歯学部】へと、

名称変更した訳も、

その辺りにあるのだと思います。

良い内科医の

正確な

見立てが在って、

初めて、

良い歯科治療ができるンです。

総合診療医療の

出番だと

私は思うです。

 

 

私流・書籍の読み方

今年に入ってからは、

日曜日は、

絶対に休養するゾと、

決めました。

必然的に、

読書三昧の、

日曜日です。

が、

読書も、

疲れるモンです。

ですから、

3冊くらい、

並行しながら、

1冊に飽きれば、

次の1冊を。

で、

再び、

飽きれば、

また次の1冊を

と云う塩梅。

昨日は、

この3冊を。

読書は、

電子ブックでは、

重みが無い

と思います。

頁の隅を、

折って

みたり、

マーカーで印つけたり、

ボールペンで、

印象を記してみたり。

紙ならではの、

読書の味わいが、

私は好きです。

根管治療の【あ・た・り・ま・え】

私も、

毎日、

を、

根管治療しています。

24歳で歯科医師になりました。

歯科保存学という分野を

専門に、

大学院の博士課程に進みました。

歯科保存学の絶対的ルールが、

ラバーダム防湿です。

歯科大学の学生たちは、

必ず、

ラバーダム防湿の指導を受けます。

基本的な手技であり、

特別な方法ではありません。

ですから、

あたりまえのように、

歯科医師になって、

既に、

32年が経過しましたが、

ラバーダム防湿は、

私にとってみれば、

あたりまえの、

治療行為に過ぎません。

 

 

謙虚さの・すすめ

虫歯が進行しても、

神経を採る治療をしないで

済むように、

なりましたのは、

経験上からの、

知恵と技術の賜物だと、

手前味噌になりますが、

患者さんサイドからの視点においても、

私ら歯科医師側の視点においても、

とても良い事だと。

活きている歯の治療は、

ほとんどが、

ダイレクト・ボンディング修復です。

クラウン修復の1歩、

手前の治療であることが、

とても、とても重要なんです。

よほどの理由がなければ、

被せたくはアリません。

根管治療は、

1日に1症例と、

今は決めています。

ですから、

根管治療は毎日ですね。

私は根管治療はキラいです。

だって、

誰かが、

既に、

根管の中を触っている訳ですから。

どのような薬剤を使ったのかも、

今となっては判らないのですよ。

マイクロスコープで見える・見える

なんて、

喜んでいるうちは、

気が楽でしょう。

根管治療の怖さは、

計り知れないのですよ。

根管の中をCTで観たって、

そこまで、

手で触れれません。

網の目のように、

蜘蛛の巣のように、

アッチ・コッチまで、

神経は絡み合っています。

ですから、

本音で、

FCを今でも、

たった1回きり、

ソレも、

貼薬したあと、

翌週には、

根管充填です。

薬剤って、

歯の象牙質には、

毒気が効いてるんですよ。

人の身体の恒常性によって、

歯科治療は成り立ってルンだと思います。

そういう意味合いにおいて、

歯科医師は謙虚でないと。

私の専攻が【歯科保存学】

で、

あること、

から、

なを更に、

そう感じるンです。

 

真面目に考える時が来た

ポストから、

はみ出すほど大きな郵便物。

???

開封すると、

黄色いタウンページでした。

歯科の項目を開いて、

アッケにとられました。

最早、

電話番号を調べる冊子ではなく、

コレは、

事業用の広告です。

集客の手段だと。

この広告費用が、

治療費に乗っかかってくることを、

みなさんはお判りでしょうか?

CT完備、

マイクロスコープ使用。

でっ?

誠実で確実、丁寧な手当て。

確かな経験と実績。

コレは文章化できません。

私は自身のホームページで、

自己主張する立場をとっています。

集客の手段を

私は求めていません。

本当に歯で困った患者さんは、

探してでも、

来て下さいますよ。

でも、

どうしてでしょう?

タウンページの営業が、

数年前から、

ピタリと、

無くなりました。

断っていたからでしょうか?

だって、

数十万もするんですよ。

そう言えば、

新しい患者さんが、

初診の際に、

前の歯科医師から持たされたCTのディスクを

持って来られます。

一応は、

目を通します。

で、

画像のクオリティは、

ほぼ全滅ですね。

診断の手段としては、

使えません。

機械を使いこなす脳髄が

育っていないのかも。

歯とか骨って、

微妙な生き物ですからね。

機械購入する費用を、

先ずは、

自己研鑽のために使えば良いのに。

お節介ですが。

ソレはそうと、

大学病院って、

健康保険の治療が多いんです。

たまたま、

生きてゆく過程で、

私の診療所は自費治療専門になりました。

でも、

健康保険の範囲でも、

ある程度の質を保った良い治療はできますよ!

あくまでも、

歯科医師が私ならの話しですが。

一層のこと、

もう1軒、

私がプロデュースする健康保険の歯科医院を

新たに造りましょうか!

三枝デンタルオフィスは、

本当に歯で困った患者さんの歯科医院です。

普通に歯科治療なら、

健康保険の範囲で十分できると思います。

だって、

私も若い頃は、

健康保険主体の歯科治療してましたもの。

大学病院で、

若手から中堅クラスの歯科医師を多く観ています。

みんな熱心に、

就いてきてくれてます。

最初は、

カルチャー・ショックだった様ですが。

医療は、

商売が前面に出てはイケマセン。

ハシタナイでしょっ。

私らが、

お金を頂きながら、

患者さんから、

ありがとうございますと、

言われる意味の重さを、

ソコが肝腎なのです。

患者さんのため。

だって、

そうでしょっ!

私らは医療人なんですから。

 

 

故郷

治療のチョッとした合間に、

院長室で腰かけていた際に、

ふと、

幼い頃、

と言っても、

小学校に上がる前の記憶が

蘇ってくることが在ります。

そんな記憶曖昧な大昔をと、

訝しく思うですが、

なぜ、

当時の記憶なのでしょう?

沈む夕陽が映える瀬戸の凪と岬の光景や、

鼻腔に蘇る空気の匂い。

つい、

う~・さ~・ぎ~・

恋しぃ~・

かの山ぁ~。

自慢の喉を唸らせる私。

昔の唄って、

つくづく良いモンだと。

功成り、

名を成そうと、

田舎から出でし少年が、

都会で青春期を過ごし、

ブルドーザーなみの馬力で、

世間の中を生きてきた。

振り返る余裕などなかったと、

前へ、

前へと、

進んできたモノの、

フとした調子に、

立ち止まってみる。

そんな歳になったのだと思います。

大東京に暮らす田舎出身者の多くも、

おそらく、

私と変わらない感傷めいた時を

迎える機会もあるでしょう。

新潟の文豪が、

故郷は語ることなし、

だと。

語らずとも、

故郷は、

脳裏と心内に

いつも一緒に居るのですから。

 

休日の過ごし方

日曜日は、

完全休暇とすることに。

で、

昨日は、

午前中は洗車。

丁寧ですよ。

内装張りの継ぎ目は、

真新しい歯ブラシにて。

床カーペットは、

粘着テープとハエ叩きにて。

変な話しナンですが、

車の外装の汚れには無頓着なのです。

だって、

走っていたら、

汚れるのは当たり前じゃないですか?

ソレにひきかえて、

中の汚れは、

私はダメなんです。

こういう性格ですから、

富豪とは無縁でしょうね。

午後からは、

読書。

塩野七生女史の書籍を

噴き出しながら。

読む場所が、

テーブルから、

ソファー、

床、

ベッドへと、

移動しつつも、

書籍はシッカリと左の掌の上に。

頭の表皮が、

ほぐれて、

リラックスするような気分になる女史の書籍。

夜も暮れて、

あ~オモシロかった!

と、

一息つける、

良い書籍と休日の関係。