早朝、
携帯電話が鳴り響きました。
日本歯科大学の水橋準教授です。
私の大学病院での診療は、
ほぼ、
この水橋準教授と、ご一緒に。
診査・診断・歯周病治療・抜歯・修復治療です。
根管治療は江面教授にお願いして、
ダイレクト・ボンディング修復は新海教授にと。
全身管理は麻酔科の大橋準教授。
私は後進たちに、
チーム医療を観て・体験して頂きたいと思っています。
江面教授も新海教授も大御所でいらっしゃる。
知識、技術ともに群を抜いていることを
学内で知らない人は居ないでしょう。
と云っても、
先生方が何時までもいらっしゃる訳ではありません。
定年退職がありますから。
今のうちに、
自分の治療の一部を
大家の胸を借りると云う経験は、
将来への大きな財産になるでしょう。
水橋準教授は補綴学第1講座の所属です。
本来であれば、
総合診療科の私の管轄ではありません。
その辺りの手当ては、
黒川副病院長の采配だと思います。
黒川副病院長の愛校精神は筋金入りです。
先生のお考えが、アルンだと。
私は尊敬する人の意見には、
絶対的に従う主義です。
その局面・局面において、
私の意見とは違う事もあります。
でも、
私は疑わず・愚痴なく・
絶対的に素直な気持ちで従う主義です。
ソレは、
立場によって、
視点も意見も変わるからです。
保存学出身者である私が、
現役の補綴学の準教授である水橋先生に、
私にとっての【普通】をお見せする。
ですから、
水橋先生にとってみれば、
大変なエネルギーがいると思います。
私が実名にて、
認めているのにも訳があります。
この方々が名医であるからです。
一般の方が絶対に知りたい、
良い歯科医師の方々であるからです。
今回はお知らせしていませんが、
日本歯科大学病院には良い歯科医師たちが
大勢に居るのですよ。
で、
朝の水橋先生の電話の訳は、
苦しんでいらっしゃるのですよ。
治療方法について。
私はこう言いました。
患者さんが老いて、
大学病院に通えなくなる時が必ず来ます。
その際に、
患者さんが安心して過ごせる歯の治療設計ですよ!
今、
どうやって仕上げようなんて、
短期的視点での治療計画はイケマセン。
高齢者のお身体への配慮は、
だからこそ大橋先生にね。
もしかしたら、
患者さん自身が気づいていない、
かかりつけ医が気づいていない、
体調や体質の変化が生じたのかもしれませんよ。
高い・広い視野での歯科治療。
その辺りで壁に当たったら、
その時のために藤井学部長が居られるのでは?
だって学部長の御専門は全身管理でしょう?
患者さんの診察に、
上も下もありません。
注意深く・繊細に・
でも、
広い【目と耳と心】を持ってください。