新潟は凄まじい雪だそうです。
其処に暮らす人たちには、とてもお気の毒だと思いますが、
私も若い時分には、この雪国で暮らしました。
雪にザクッと脚が沈み、雪から引っこ抜くように又一歩、脚を前に進めての繰り返しで歩いたあの日を決して忘れません。
頬も髪も、吹き付ける雪で真っ白になって歩いたあの日を決して忘れません。
新潟の過酷な環境は、少なからず私の人間形成に影響を与えています。
故郷は語ることなし。
故郷は遠くに在りて想うもの。
などの、故郷を唱う詩がありますが、
この時に私の瞼に映るのは、雪深い新潟の景色です。
私の心は越後人の積もりです。
どうぞ新潟に暮らす方々、呉々も気を付けて、春を待って下さい。