昨夜、トアル歯科医の先生からお電話を頂きました。
都内でご開業の40代の半ばの先生でいらっしゃいます。
歯科医過剰と言われる昨今ですから、都内での歯科医院の競争は激しいモノがあります。
そういう状況で、歯科医院は患者さんの獲得のために知恵を搾って苦労されておられます。
歯科医が本来の技術なり、診断力で競いあうことは望ましいと思っています。
しかしながら、技術以前の患者さんの獲得にエネルギーの全てを消耗している様は、
なにかしら残念な心持ちを覚えます。
この先生は、スタッフの教育についての深刻な悩みを抱えて居られました。
数名の若い歯科衛生士を雇用して居られるようですが、
彼女らの勤務に対する姿勢に、憤懣ヤルセナイ想いを抱えて居られました。
勤務時間ギリギリにしか来ない。
指示を出しても、返事がない。
仕事中はボーとしているが、休憩時間にはスタッフ同士でワイワイと楽しそう。
スキルを自ら上げようという熱意など全く感じられない。
延々と愚痴は続きます。
私の考えですか?
その様な人たちとは一緒に仕事をすべきではないというにつきます。
言って解るような人ならば、そもそもその様なことはしません。
私は歯科医になりたくて歯科医になりました。
親なり誰かに頼まれて歯科医になった訳ではありません。
ですから、仕事での生き甲斐や目標常に頭のど真ん中において仕事に就いてきました。
当然、壁にぶち当たったり、行き詰まる経験も数多く在りました。
そりゃ、苦しかったですよ!
但し、無関心、無気力なんて云う気持ちなど一度もありませんでした。
必死でしたし、それは今も変わりません。
人は1日の大半の時間を仕事に費やします。
ですから、仕事を疎かにすることは、1日を無駄に過ごすことになります。
神様が、人皆に平等にお与えられになられたモノと云えば、
1日の長さだと思います。
この大切な1日の過ごし方の積み重ねが、その人の人生を豊かなモノとすると思っています。
1日の大半を占める仕事を疎かにする人を、私は理解できません。
アレコレと仕事に専念出来ない訳は、単に言い訳にか過ぎません。
何かの才能に恵まれた訳でも私はありません。
縁があって出会えた歯科という仕事に精一杯に向き合うだけで、特別な理由などありません。
モチベーションが上がらないなどという台詞も耳にしますが、
そんなものお前の勝手だろう!としか考えていません。
自分で自分にムチ打つことだけだと考えています。
人の大切な身体を与る責任ある歯科の仕事です。
大の大人になったモノがそんなことも解らない様であれば、
その先生が、幾ら頑張っても、同じことの繰り返しになるでしょう。
たとえ先生独りになっても、自分の患者さんは、自分が身体を張って守るんだ!という意気込みで!
スタッフ総取っ替えすれば良いんです。
新しいスタッフが来るまでと言わずに、
今から患者さんの数を減らしてでも、先生が頑張れば患者さんは離れません。
かく言う私も、同じ経験を何度も味わいました。
診療所で私独り。
電話応対、受け付け、診療、会計、掃除。
何ヵ月も独りでやったことが何度もありました。
情けない気持ちにもなりましたよ!
但し、私は大切な患者さんを腐った人間には触らせない!と言う強い想いがありますから出来たんだと思います。
私のアドバイスをアクセプトされるかどうか判りませんが、
私の仕事感、歯科が私の命と、
バカな私は単純に、そう思って過ごしています。