羽田空港にて搭乗を待っている処です。
昨日、
付属病院のロビーを歩いていたら、
不意に声をかけられました。
振り向くと、
付属短大の教授です。
三枝って犬が好きなんだってね?
俺も飼おうと思って。
同級生のよしみにて、
久しぶりの再会に、
互いに歳をとったなどという
私らの年齢特有の会話のあと、
で、
何で犬を?
と問うと、
ウチは高校生の娘が一人いるんだが、
なぁ?
判るだろう?
で、
家では男は俺一人。
つくづく、
趣味でもつくっておけば良かったと。
最近は本を読むのも、
どうもねぇ。
お前、更年期障害じゃないか?
今、
内科外来へ行って、
ホルモン値を調べてみたら?
まぁ、
犬を飼うならリトリーバーが良いんじゃないか?
頼りになるぞ。
そんな会話のあと、
医局に戻ると、
某医員の役所勤めの奥方は、
最近、
上司が代わって、
ウマが合わないストレスから、
帰宅してからは、
ズッと、
上司の悪口を亭主に吐き出して
解消しているそうな。
横で聞いていた別の医員が、
先生、ズッと聞いてるんですか?
そうさ!
真面目に聞いていないと恐いからね。
相づちの仕方やタイミングも
間合いって云うのがあってね。
でもね、
本当は半分以上は流しているさ。
後ね、
絶対に自分の意見は言ってはいけないんさ。
言えば、
大変な事になるからね。
黙って、
真面目に拝聴する。
教授から説教されている時の心境さね。
世の中の男の現状は
このようなモノが普通のようです。