何時そんな時間が在るんですか?
と、せわしい私の日常を知る人から尋ねられます。
時間は造るモンです。
よく次から次へと見つけて来ますね!
はい。
本の背表紙が訴えかけてくるモンですから。
無理してでも、
書店へと出掛けています。
最近、高松市にも【ジュンク堂書店】が出店したモンですから、
競合の老舗よりも、
私はジュンク堂書店の方が、
本当に読書する人の立場にたった書店作りが出来ていると、
つい、診療所の近くに出来たジュンク堂書店に足が向くのです。
普段から私は財布を持ち歩きません。
序でに私は、クレジットカードは1枚も持っていません。
ズボンのポケットに、小銭程度しか持ち合わせていません。
歩きながらに、
治療の事などを思案する癖がついて、
落とすからです。
普段の私は、こんな感じです。
書店へは、
ポケットに1万円札を1枚だけ入れてと。
で、
帰り道、ドトールコーヒーにでも寄り道しようと思っても、
お釣りで珈琲を断念するのも
何時もの事です。
ですから、書店帰りは小脇に買った本の包みを
大切に抱えこんで、
診療所へと舞い戻るように
菊池寛通りを歩いています。
院長室のテーブルの上に
買ったばかりの本を並べて、
表紙とニラメッコし、
何れから読み始めようかと。
で、
今回はこの本から。
いつか自由な時間が出来たなら、
ワシントンD.Cへ行ってみたい。
リンカーンの銅像を仰ぎ観たいと。
リンカーン関連の本は結構と読んだのですが、
表紙の【うつ病を糧に】と云う処が決定打となり
この本を選びました。
そう言えば、
どっかの審美歯科の歯科医から、
どうしてだか私はライバル視され、
アチコチで私のことを、
うつ病のキチガイだと吹聴され、
落ちが、
何でも三枝は歯の声が聞こえるそうだ。
歯なんかが話しなどする訳がないのに。
だから、アイツはキチガイなんですと。
其れを聞いた其処の患者さんは、
歯を診て貰うなら、
歯の声が聞こえる人の方が良いと、
私の診療所へと転院して来られたのです。
大層心配して下さり、
それは私の病状ではなく、
私への風評被害が心配だと弁護士と相談された方がとまで
案じて下さったのですが、
私はニコッとだけ笑って終わらせたことがありました。
歯科医からして観ても、
歯のキチガイと言われるのも仕方がないと、
私は自分でそう思っていますから。
お気の毒なのは、
その審美歯科を標榜する歯科医その人で、
審美を唱うその人本人のルックスは、
頭を揺すればコロンと音がする程の軽さと
親を恨めと言いたい外観に
上手な美容外科を薦めて差し上げようと、
序でに手先は猫のシッポのように
フラフラふらついて不器用を絵に書いたような粗末さ。
私の悪口を言いながら、
それが私の宣伝になっているとも知らず、
随分と其処の患者さんが来て下さり、
私の診療所は、
益々、商売繁盛となったのです。
そんなこんなを思いだしながら、
うつ病と言われたリンカーンの表紙を開いたのです。