月別アーカイブ: 2017年5月

砂の山

仕事や芸の苦労は買ってでもやれと、

そんな風に叔父から言われ大きくなりました。

仕事や芸の苦労と一口に言いますが、

その克服には大変な辛苦を経験しなければなりません。

それでも、

長い経験の積み重ねでしょうね。

仕事や芸の悩みは、

自分自身の流した汗と涙と血が、

どんなに苦しくても成果へと繋がるんだと云うことが判りました。

しかし、

私が古い人間だからと一言で片付けて欲しくありません。

長い間、家庭運営に苦しみました。

諸悪の根源は私そのものだそうです。

考え方、

態度、

言い方、

全てがダメなのだそうです。

歯科医学の習得のための辛抱って大変なエネルギーを要します。

歯科医学の門を叩いたのが18の歳でした。

以来54に至るまで、

歯科の真髄を夜空の一点星のように焦がれて、焦がれて、

情熱失せることなく、

時には自身に鞭をいれて、

探し求めて来ましたし、

未だその最中です。

しかし、

家庭運営は諦めました。

波打ち際の砂浜に幼い頃、

よくサラサラの砂で山を造ったのを思いだします。

歳とって私が造ろうとした山は、

砂がもっと、もっとサラサラで山の形になってはくれませんでした。

よーく観ると、

山そのものが、

押し寄せては退く波の間際に在ったようです。

歯科医師で良かった

先の家人から言われたらことが在りました。

あなたは目標をたてて、それに向かってゆく人だと。

すっかり褒め言葉かと思っていましたら、

喧嘩の最中の台詞でしたので、

相手の意図が全く判りませんでした。

今、幸せを実感するのがご所望なのだとか。

今、幸せでなければ、先は判らないと云う理屈なのだそうです。

そもそも、

このような議論が噛み合う筈もなく、

延々と私は罵声を浴び続ける事になります。

決まった日常を過ごす私と居ることが、

肩凝りと疲れの諸悪の原因であるとか、

私が歯科医師免状を持っていなければ誰も私なんぞ相手にしない、

誰それさんんも皆がそう言っていると云う序奏から、

クライマックスは、

以前、ブチキレた私が手を出したことを、

危険極まりない凶悪犯、

子どもたちも、皆が恐れている。

で、

終盤は出てゆくからと。

私ですか?

そりゃカッとしますね。

昔はキレてました。

何でも私が家に居ると窮屈だそうで、

外に女を作れと推奨されもしました。

親が馬鹿なら息子のお前も馬鹿。

だからお前の前の女房も馬鹿で、

その間に出来た子どももみんな人間の屑。

出て行って、どうやって娘たちを養うんだ?

と問うと。

身体を売ってでも食べさせてゆく覚悟が

女の覚悟なのだとか。

私が手を出したのは、この台詞が出た時です。

何をするのか判らないと云う怖さと、

家人に対する愛情も在りましたから、

鉾を納めるようにと、

下げる理由はないのに、

頭も下げました。

以降、

何か気に入らないことが在る度に、

あなたはDV人間だ!

と、騒ぎ、

娘たちを自分の後ろに隠し、

居ることだけで恐怖を感じると云う理由で、

別宅へ娘たちを連れて出て行ってしまうのです。

で、

子ども送り迎えは私の車。

私の診療所の1階で店を営業。

たまの電話と言えば、

子どもが○○した。

何処の病院へ連れて行こう?

これは未だ良い方で、

生活費くらい入れると云う親の心が無いの!

自分から私の世話になるのは嫌だと言ったじゃあないか。

返せば、

気配り、心配りのない人間だ!

家庭を壊してはならないと一心に思っていました。

友人から言われたら台詞が印象的でした。

贅沢はいかんよ。

お前には仕事運が在るやないか。

少々は眼を瞑れ。

俺は出来んけどな。

私は努力して自分を変えて来ました。

欠点も自覚しています。

少しずつですが、

欠点を抑えています。

ただ、

世間みんなが私をと云う何時もの台詞には、

毎回、毎回、

心が傷ついてなかなか癒されません。

家族と思う人から、

お前なんぞ頼っていない。

居ないほうが良いと云う台詞も、

心が氷ます。

それでも、

ひもじい想いをしてはいないか?

なぜ内だけが?

そう考えると、

心が沈みます。

何を言っても、

バシッと、

上から反論され、

家人の荒れた心を癒す手立てを私は持ちません。

歯は素直です。

私は歯科医師で良かったと思います。

登り階段

50も半ばにもなりますと、

人生を階段に例えるならば、

途中の踊り場を過ぎて、

既に上段への脚をかけているのが判りますから、

階段の先の方角を仰いでみたり、

振り返ってみたり。

反省も多く、

後悔する機会も多いですよ。

でも、

必死で登ってきたと云う自負だけは在ります。

ですから、

他人からどのように観られているのか?

そんな事には全くの無関心です。

性格がどうだ?

考え方がどうだ?

ご批判は重々に在るでしょう。

だからどうした。

嫌なら近寄るな。

俺も嫌なら近づかん。

ただし、

好きな事だけと云う考えも私は受け入れません。

世の中は不条理の連続です。

耐える強さ。

交わす知恵。

折り合いをつける度量。

それらは好きな事だけでは身につきません。

塩梅と云う言葉が在りますが、

この塩梅と云う便利な知恵を如何に用いるのかが

男の知恵だと思います。

と言っても、

非武装などと云う絵空事など議論にもならず、

戦う際には、

それこそ命懸けで戦いますよ。

まだ登り階段が残っていますから。

 

 

 

早い決断を

家族で出かけようと、

出発時刻は1時にと、

確かに家人の口から聞いた筈だったのですが、

時計を見ると、

どうしても1時には出かけられる準備は進んでいません。

君、出るのは2時になるんじゃ?

帰ってきた台詞は、

2時と約束したら3時になるわよ!

平然と言うんです。

待ち合わせ時刻に出かける準備をすると云う性格?習慣に、

几帳面なる私は何度、額の血管が切れそうになったことか。

文句でも言おうものなら、

プロのピアニストの奏でる鍵盤の如く、

ベラベラと理屈、屁理屈の大合奏。

男は口では女には勝てません。

自分のいい加減さもを指摘された時も定台詞は、

沖縄の生まれ育ちだからしゃあないやん!

其れがいい加減さの理由の事実なら、

早々に沖縄へ帰れ!

と、

内心にて思って来ました。

そのような環境を過ごしましたから、

私は沖縄と云う処に良い印象を持てません。

喧嘩にでもなろうものなら、

南国の女は凄まじいですよ。

私が静かさを求めるのは、

もう煩さに辟易しているからです。

あんたの世話には一切ならん!

と怒鳴られたことたびたび。

で、

私の車を平然と乗って出かけて行く。

その辺を指摘すれば、

子どもへの虐待!

子どもが可哀想だと思わない父親の自覚失格人間。

店についても同様です。

この建物は私のものなんだが?

と問うと、

外で働いて稼いでやるわよ!

女は何でもするのよ!

こういう始末ですから下手に話しなど出来ません。

毎朝は自己診断の低血圧とかで、

機嫌悪いこと、この上なし。

多いんだそうです。

こういう人。

私は限界点に至り処置しましたから、

良かったですが、

私自身を振り替えってみて、

決断が遅かったように、

今になって、そう思います。

 

 

忠告

【歯科診療はスピードだ】と宣言する方歯科医師も

いよいよ御目見えしたようです。

同じ治療で、

10分で終わるか?

30分で終わるかと言われたら、

10分を選ぶのが普通だと云う判断をお持ちの歯科医師のようです。

1日に数人しか診ない診療所は、

ほそぼそ食べていける程度で採算が採れているとは言い難い。

で、

スピードと治療の質のバランスを上手く図るには、

段取りが肝心だとか。

そもそも【段取り】と云う大切手な手段は、

仕事が早い、遅いに関わらず、

仕事の結果の全てを左右するほど、

肝心要な要所です。

仕事の善し悪しはは綺麗か、そうでないかで、

自然に観えてくるものですから。

スピードを言っちゃえば、

もう一流以下の職人でございます宣言でしかありません。

対でに、

私の処は採算は採れています。

死ぬほど、工夫していますもの。

治療スピードですか?

ゆっくり進めますよ。

患者さんの大切な身体ですから。

お身体に無理をかけないように、

症状の進展を診ながら、

確固たる患者さんの健康造りが私の仕事ですから。

が、

生意気ですみません。

親から授かった器用な手先に感謝しています。

私の作業はスピード感在りますよ。

ただ、

もっと、もっと丁寧にの気持ちが強すぎるんです。

それと、

人の能力など大したことないと云う事を

誰よりも知っているからこそ、

時間をかけた治療をして来ました。

京の都一流の料亭が急ぎ料理を提供しますか?

お客さんは忙しいサービスなど求めていません。

心を楽しんでいるからです。

しっかりとお客さんの心を掴めば、

スピードなんかが医者選びの肝心な理由ではありません。

ぶきっちょがどんなに時間をかけた治療をしても壊すだけ。

段取りと手先が器用な職人は、

チャッチャッと仕事は運ぶモンです。

デスクワークもそうでしょう?

残業する人が皆が仕事が良く出来る人ではないように。

医者が医者とは?

その自問自答を続け、

自己鍛練に命をかけていれば、

その【気迫】は自然と周囲に発散しているものです。

その【気】が患者さんを呼ぶのです。

この残念な歯科医師の年齢を知りません。

が、

不幸な歯科医師ですね。

男は生涯、命を背負う者。

若い先生方、

このようなウガンダ職人感を持った免状を持つだけの素人の

戯れ言に耳を傾けてはなりません。

私は敢えて強く申し上げましょう。

歯科医院の看板を下ろしなさい!

 

何時までたっても

ポルシェなどのスーパーカーよりも

トラックが好きな私です。

特にフォードのトラックに一番に魅力を感じるのです。

先般、フォード社が日本から一斉に撤退したとの報道に、

あぁ日本は未だに車のなん足るかが解ってねぇなと。

成熟した車社会に育っていないと感じたのです。

余りにも残念がる私に、

浜松市に拠点を置く、

車のアルミホイールの大メーカーである

【エンケイ】と言えば車好きには知らぬ人は居ないでしょうが、

ここの社長の奥方から、

届き物を宅配便にて受け取ったのです。

開けてビックリ玉手箱!

フォード社の販促ようの小物の数々。

静岡県のフォード社のディーラーも併せて経営されて居られたことから、

フォードを愛する私にとのご配慮でした。

あんまり喜ぶものですから、

スタッフの宮田君は笑っていました。

男は何時までも子どもなのです。

 

穏やかな日曜日

世間ではゴールデンウィーク真っ只中のようです。

私の診療所はカレンダー通りに診察していますので、

昨日は単なる日曜日でしかありません。

しかし、

早朝から庭の草抜きと芝の手入れを。

で、

10時から正午までの2時間は相変わらず、

【池波正太郎アワー】にて、

何度観たことか判らないほどの、

【鬼平犯科帳】と【剣客商売】を飽きもせず。

午後からは、

久しぶりにゆっくりと犬たちと芝の上で、

寝そべったり、

相撲を捕ったりで、

暑かったですね。

日焼けしてました。

穏やかに過ごした日曜日でした。