日別アーカイブ: 2017年3月16日

スタッフのお陰で

手術が終わって、

近くのうどん屋でサッと昼を済ませて来ました。

在店時間5分程でしょうか。

診療所へ戻ると、

スタッフの宮田君は器具の洗い物や手術台の消毒を

休まず続けてくれています。

そんな処、

メンテナンスのために来られた宮田君の患者さんがお越しになりました。

私の患者さんは、その患者さんの後からです。

インプラントの歯型採りの治療です。

無論、宮田君がアシスタントに入ります。

若さって、凄いモノだと、

本当に感心します。

歯型採りが終わったら、今日の診療は終了です。

後片付けする宮田君に、

先ほど昼の序でに肉屋の親爺に声をかけておいた、

宮田宅の夕食のおかずにでもと、

鶏の唐揚げを取りに行こうと。

共働きの主婦は大変な重労働だなと、

特に患者さんの手当てに従事する医療系の仕事に従事する女性は、

本当にご苦労様だと、

頻りに感心するのです。

チョッと一服

今しがた手術が終わりました。

上顎洞底挙上手術と3本のインプラントの埋入に加えて、

口腔前庭拡張手術を併用した手術です。

手術時間は1時間30分ほど。

集中しました。

今はレントゲンの現像待ちです。

手術の際に、

先ほどの営業マンの男性が、

忘れ物に気が付いたのでしょう。

慌てて、

忘れ物を取りに来られているのが、

手術室内のモニターから、

チラリと見えました。

頑張れ!営業さん。

地道な積み重ねが、

いつか貴方の血肉になるでしょうから。

クチコミ欄の実態

正午前の30分ほど、

東京から広告代理店の方が会いたいと云うので、

断っても生意気な奴だと思われては面倒だと、

時間を空けていました。

その類いの話しは多いので、

何処のどなたであるのかスッカリ忘れていました。

で、

時刻ピッタリにお越しなられた30代前半に観えるイケメン風営業マン。

院長室から営業マンの待つ診療室へと向かった際に、

玄関土間の靴を観て、

?????

診療室前にて一言。

「 あなたもヒトカドの営業ならお靴をお直しなさって」

「 うちのスタッフは営業の方の下足番ではありません」

その男性、すっ飛んで玄関へ向かったのです。

それから出直しのご挨拶。

名刺交換のあと、

「 で、何の会社?」

会社概要を前に説明が始まって、

某大手美容外科などのブランディングを行っておられるとの事。

実際の病院名も仰って居られました。

「で、うちにどんなブランディングを?」

と、問うと、

それはですね!

延々と説明された内容は、

インターネットのヤフー頁の知恵なんとかと云う処に、

ここのスタッフが私の診療所の評判を良いように書いて下さるんだとか。

「 それってヤラセですよね」

「 それはダメだよ」

もっとマトモな話しを望むと、

自らのマウスを忘れ物して、

帰ってしまいました。

インターネットのクチコミってこんなんが実態なのだと。

総入れ歯の旬の時

馬鹿な話しばかりですと、

本当の馬鹿になりそうで、

この辺りで真面目な話しを1つ。

私の総入れ歯は評判が良いので嬉しい治療の1つです。

総入れ歯にもメンテナンスが必要なのですよ!

新調した先から、

痛くない!

外れない!

よく噛める!

ってな事で評価もまずまずなんですが、

年に1度や2度はお越し頂きたいとお願いしています。

噛めるから、

皆さん、よくお使いになられます。

で、

人工歯の噛む面が摩り減るんです。

お越し頂く度に、

入れ歯の噛み合わせをチョコッとさして頂くんですが、

ある時期に、

ここだ!!!

って云うベストの形に遭遇するんです。

新調してから5年から8年位の間ででょうかね。

その時に、

ほんの数日、入れ歯を預からせて頂いて、

噛む面だけを金属に入れ換えるんです。

これで本当の意味で一生モンになりますね!

勘働き

先日、大学生の息子と鮨屋のカウンターに腰掛けていました。

どこか良い店がないかねぇ?

と、独り言の多くなった私に息子が問います。

父ちゃんの云う良い店ってどんなん?

盃を手に、

そうだなぁ?

チョッとした小路のなかの小さな店でな!

縄暖簾をくぐって引き戸をチョッと引いて、

中の様子を眺めたら、

もう10人も入ればいっぱいって程度のカウンターだけの店で、

そこに割烹着を着た女将がコッチを振り向いて

「 あら、先生、いらっしゃいませ 」

で、

腰をおろしたら、

熱つーいギュッと搾ったオシボリが出てな、

「 こんなモノしかありませんが、お口にお合いになりますかしら」

ってな感じで小鉢がサッと。

「 先生、先ずはお1つどうぞ 」

父ちゃんは普段は手酌だがな、

この女将が【はぐれ刑事純情派】に出てくる

真屋あずさみたいなイイ女だったら、

注いで貰うわな!

なっ、コレが良い店じゃ!

息子ですか?

真屋あずさは居らんだろね、

まぁ、良いとこ【あき竹城】でしょ!

爆笑あるいはアザケ笑いの息子でした。

私も同感です。

だから私は外食しないのです。

鮨屋の帰りに、

通りの喫茶の灯りから中の様子がボンヤリと見えました。

「 晋太郎、チョコッと入ってみるべ?」

良い店って在るものだねぇ!

と、大いに満足し、

水だし珈琲の準備をする女給を眺めてつくづく感心する父親に、

「 父ちゃんの勘働きって凄いね!」

 

街の匂い

新潟の住まいを引き払ったので、

大学出勤時の宿を探そうと、

インターネットで検索していました。

新潟市のホテルなどは、ほぼ熟知しているのですが、

こうして改めてホテルのホームページを観てみると、

今までで在れば、

我が街であった新潟が、

なんとなく余所の街になった様な気がして、

少々淋しい気持ちになりました。

私の好きな萬代橋、

橋のたもとの信濃川沿いのやすらぎ堤をそぞろ歩き、

柾谷小路から本町市場を抜けて、

人形横丁を過ぎ、

古町から西堀通り、

そして異人館通りの坂の小径をゆっくりと登り、

振り返って木立の間から見える新潟市の旧市街の趣は、

これも私の好きな神戸と似た匂いを感じます。

新潟市には大地と風の香り、

神戸には青春期の匂いのようなモノを感じます。

今回は私の特別講演が終わるととんぼ返りで上京しなければなりません。

前日の日曜日に、

ゆっくりと街を再び味わいたいと楽しみにしています。

最近、関西圏での行動が多くなりました。

アジアからの旅行者の影響でしょうか?

宿がとれないこともあるのです。

また、費用も高騰し、

ホテルの雰囲気も中国の方々が多くなったので、

足が遠退くようになったのです。

大阪はリッツ・カールトンが贔屓でしたが、

いつもは車寄せにて窓を開けると、

「三枝先生、お待ちしておりました。お車は玄関前にお止めさせて頂きますので」

ドアマンも、

「三枝先生、お帰りなさい」

フロントでも然り。

「お帰りなさい三枝先生、お部屋はいつものコーナーのを」

それがある時から、

車はワザワザ地下駐車場へと自分で移動と云うシステム?に代わり、

初対面のような決まりごとの流れ作業にてチェックイン業務を

私は立ったままで眺めています。

後方がなにやら騒がしいので振り返って観れば、

仰け反りました。

ロビーのど真ん中に鎮座した大きな花立の丸テーブルの上に、

花瓶の脇にテーブルをまな板代わりに果物をナイフで切り分けて

大勢で食べる中国からの観光客たち。

私がこのホテルから遠ざかって随分と経ちます。

といって良いホテルがありません。

そんなこんなで、神戸にも大阪にも近くて便利な芦屋に住まいを

手当てしたのです。

現状は多忙にて好きな散策は出来ていません。

今度は夙川辺りを小探検しようと思っています。

趣ある街って良いですね。

充電期間

私は携帯電話を近いうちに解約しようと思っています。

仕事関係の連絡であれば、

診療所へお電話頂けたら良い訳ですから。

携帯電話とは別に大きめの薄いタブレットも所有しています。

コレはブログを認めるためと、

仕事関係者と大学の学生さんや

卒業生たちからのメールのヤリトリ のために。

ラインはごく少数の友人との連絡の手段の1つ。

これだけで十分になりました。

携帯電話に縛られているようで、

コレはカミングアウトしようと考えています。

この還暦を控えた5年の過ごし方が勝負だと考えています。

診療以外の面倒からすべて距離を置き、

充電期間を設けようと考えています。

多忙な日々はどうする事も出来ません。

自分だけの時間を無理やり作らねばならないと、

それが携帯電話の解約から始めように。

 

深夜の徒然なるままに

今は深夜の1時半を少し過ぎた頃です。

今週は毎日、手術が続きます。

昨日は夕刻に骨幅増大手術に向かい合っていました。

明日も明後日もそのまた先も手術ですから体力と気力の補充のために、

床には9時には就きました。

が、

睡眠薬の効果が切れたせいでしょうか?

目が覚めたら瞬時に、

今日午後の手術の術野所見が鮮明に脳裏に浮かんできました。

で、

何度も何度も、

診療の合間でレントゲンを前に手術の段取りをイメージトレーニングした

またその反復を床に座って繰り返す自分が居ます。

夜中に何を?と、

お思いになられるでしょう。

でも、

私はそういう性格なんです。

キチンと傷を縫合し終わるまで、

頭の中の脳髄がピリピリしてるんだと。

それで終わりではありません。

手術の夜、翌日、抜糸の予定である1週間後まで、

現実に行った手術のステップステップについて、

頭の中で再現して、

確実だったか?

落ち度はなかったか?

もっと良い方法がなかったか?

頭の中にズット留まっています。

手術ラッシュの時は、

コレがどんどん蓄積する訳です。

もう54歳にもなりましたから、

医者としては1番油ののった時期なんでしょう。

こういう事はストレスには全くなりません。

が、

悲しい性だとは思いますね。

深夜ですから静まりかえっています。

遠くの通りのバイクの轟音が時たま聴こえる程度です。

いつからでしょうか?

私は休日には雑踏から脚を背ける様になりました。

家に閉じ籠り、

アメリカの連続テレビドラマや時代劇を

犬たちを側に侍らせ観る、

あるいは、

これからは陽気になるでしょう。ガレージで車の下に潜っての

トンカチに夢中になって日が沈むと云う過ごし様になるのでしょう。

無論、殿様の側に侍る小姓の様に犬たちも、

作業する私の横で居眠り三昧と云った処です。

診療所では誠心誠意、患者さんから注意を逸らしません。

会話もいっぱいします。

でもそれは楽しむ雑談ではありません。

患者さんにはリラックスして頂く配慮に気を配ります。

が、

私にしてみれば、

患者さんが心を開いて下さるようにと願っての、

計算されたプロフェッショナルの仕事の一環でもあります。

家路に就く車の中では、

少々逆上せていると言って良いでしょう。

だから毎日早く床に入るんです。

明日に備えるためです。

また元来、朝型なものですから、

文献などは、

世間の人がまだ眠りの最中の頃、

読み耽っているのです。

今2時になった様です。

1つ短編に目を通して、

今日は2度眠しようかなと。

友人、家族が居ようとも、

人は1人です。

最近つとに、

そう感じる様になりました。

私も次の段階へと進んでいるようです。