深夜の徒然なるままに


今は深夜の1時半を少し過ぎた頃です。

今週は毎日、手術が続きます。

昨日は夕刻に骨幅増大手術に向かい合っていました。

明日も明後日もそのまた先も手術ですから体力と気力の補充のために、

床には9時には就きました。

が、

睡眠薬の効果が切れたせいでしょうか?

目が覚めたら瞬時に、

今日午後の手術の術野所見が鮮明に脳裏に浮かんできました。

で、

何度も何度も、

診療の合間でレントゲンを前に手術の段取りをイメージトレーニングした

またその反復を床に座って繰り返す自分が居ます。

夜中に何を?と、

お思いになられるでしょう。

でも、

私はそういう性格なんです。

キチンと傷を縫合し終わるまで、

頭の中の脳髄がピリピリしてるんだと。

それで終わりではありません。

手術の夜、翌日、抜糸の予定である1週間後まで、

現実に行った手術のステップステップについて、

頭の中で再現して、

確実だったか?

落ち度はなかったか?

もっと良い方法がなかったか?

頭の中にズット留まっています。

手術ラッシュの時は、

コレがどんどん蓄積する訳です。

もう54歳にもなりましたから、

医者としては1番油ののった時期なんでしょう。

こういう事はストレスには全くなりません。

が、

悲しい性だとは思いますね。

深夜ですから静まりかえっています。

遠くの通りのバイクの轟音が時たま聴こえる程度です。

いつからでしょうか?

私は休日には雑踏から脚を背ける様になりました。

家に閉じ籠り、

アメリカの連続テレビドラマや時代劇を

犬たちを側に侍らせ観る、

あるいは、

これからは陽気になるでしょう。ガレージで車の下に潜っての

トンカチに夢中になって日が沈むと云う過ごし様になるのでしょう。

無論、殿様の側に侍る小姓の様に犬たちも、

作業する私の横で居眠り三昧と云った処です。

診療所では誠心誠意、患者さんから注意を逸らしません。

会話もいっぱいします。

でもそれは楽しむ雑談ではありません。

患者さんにはリラックスして頂く配慮に気を配ります。

が、

私にしてみれば、

患者さんが心を開いて下さるようにと願っての、

計算されたプロフェッショナルの仕事の一環でもあります。

家路に就く車の中では、

少々逆上せていると言って良いでしょう。

だから毎日早く床に入るんです。

明日に備えるためです。

また元来、朝型なものですから、

文献などは、

世間の人がまだ眠りの最中の頃、

読み耽っているのです。

今2時になった様です。

1つ短編に目を通して、

今日は2度眠しようかなと。

友人、家族が居ようとも、

人は1人です。

最近つとに、

そう感じる様になりました。

私も次の段階へと進んでいるようです。