新しい患者さんとの初めての対面は、
ベテランの私でも緊張するのですよ。
女性の患者さんがほとんどなのですが、
最初は恥ずかしがられて、
なかなかお口の中を視せて頂けません。
ご本人もよ~く判ってらっしゃるようです。
歯医者にお口の中を診せないでどうするん?
勇気を出して!
さぁ!
皆さん、お悪いから此処にいらっしゃるんですよ!
で、
やっと開けて下さると云う塩梅です。
決して恥ずかしがることはありませんよ。
私の仕事ですから。
ほ~ら!
この女性患者さん。
本当は歯は1本もありません。
30代の後半の方です。
今日、
頑張った甲斐あり、
下の歯が入りました。
大きくお口を開けて観せて下さってマスでしょう?
この方、目頭が涙いっぱいになって、
手鏡を覗いておられました。
先生、ありがとう、ありがとうって、
何回も何回も。
序でに、
感謝の気持ちですって、
小さな小袋を手渡されたのです。
私も、
目頭が熱くなりました。