日別アーカイブ: 2017年3月27日

夢を追いかけて

今日は夕刻にインプラント補綴の患者さんだけ、

あとは、

来月の17日の大学での特別講義の準備に充てています。

1年に1度きり、

日本歯科大学の1年生に対して

【素晴らしい仕事.歯科治療】というタイトルで

私の日常を語ってきました。

今年で10年になります。

歯科医学の門を叩いたばかりの若人たちが

これからどの様な人生を歩まれるのか、

私には判りません。

ただ、彼らが歯科医学と共に生きてゆくことだけは事実です。

彼らにとっての【歯科】を探す長い旅への

序奏を務める重責を、

私は重く感じています。

彼らにとっては、

一生で一度きりの機会です。

ですから、

私は1年をかけて、

若人に語りかけるキッカケ探しを

知らず知らず、

その様な日々を送っていることに気がついたのです。

読書すればマーカーで記しを、

雑誌を観れば切り取りスクラップブックに纏め、

日々の治療に於いてはコマメに写真を撮り、

特別講義の3か月前くらいになると、

話しの起承転結をイメージし始めるのです。

で、

今日、一気呵成にスライドを編集する。

これが毎年の恒例行事となりました。

私も旅の最中です。

歯科医学がいつも一緒にいました。

夢を追いかけての長い旅は、

まだ続いています。

時間

危機一髪の会と云うものがありました。

医局時代に、

学会なり論文の締め切りを目前に

アタフタするのを常とする

私らが作った会です。

研究が纏まったから学会で発表すると云う姿勢ではなく、

いつ、どの学会にて発表すると、

ケツを決めて、

行動を起こすのが私の流儀です。

学会発表者は交通費と出張費が支給されると云う恩恵が在りました。

歯科保存学関係の学会だけで1年に6回ほど

全国各地で開催されておりましたので、

これを自腹で行くのは大変だと、

貧乏大学院生であった私は、

セコい気持ちで、

出張費のために研究していたようなモノでした。

ですから、

年中、ケツに火が着いたような

締め切りに追われて過ごしていました。

しかし、

これは本当に良い習慣となったのです。

自身で自身にノルマを課す。

そういう自分造りが出来ました。

複数の実験を掛け持ちしながら、

診療、教育、

そしてアルバイトに明けくれていました。

この習慣は50を過ぎても変わりありません。

只でさへ診療で忙しいのに、

よくそんな時間が在りますねって言われます。

時間は自分で作るモンだと思います。

映画って

ついこの間、観たばかりだと云うのに、

時代劇専門チャンネルにて

いつもの【鬼平】と【剣客商売】のあと、

【蜩の記】が放映されていたので、

つい最後まで、

テレビにかじりついていたのです。

もう5、6回は観たでしょうか。

役所広司さんの演技に引き付けられてしまうのです。

役所広司さんの奥方役と言えば、

原田美枝子さんが定番ですが、

これまた実に良いですね。

良い女優さんだなと。

ラストでは、いつも泣いてしまいます。

【鏡に映る姿が美しいことを】

実に良い台詞じゃないですか。

忘れてはならない大切な心がけですね。