日別アーカイブ: 2017年3月3日

インプラント手術の後に

先ほど上の顎の全ての歯を失った患者さんへ、

インプラントを9本埋入する手術を終えました。

勿論、部分麻酔のみです。

手術時間は1時間ほどですから。

この手術の下準備を昨年の9月から進めていました。

完成したブリッジの形から噛み合わせまで、

既に計算できています。

決まった位置に、

決まった方向にて、

決まった深さまで、

決まった太さの、

インプラントをそっ~と、

入れるだけですから。

即時加重はしません。

6ヶ月後に仮の歯で加重掛けるように、

今後の治療プログラムを経てる積もりです。

恐がりの患者さんでしたが、

呆気なく終了して、

ホッとされて居られます。

よく頑張りました!ね。

音楽

最近は、

他所の歯科医院での治療途中の患者さんが

大勢逃げルようにしてお越しになられます。

不器用の見本市のような治療痕跡に、

秘かに胸を傷めています。

歯科医師免許がペーパー試験である事が諸悪の元凶だと。

歯医者の免許に実地試験がないなんて。

毎日、毎日、

修正、修正、

欠陥マンションの補修大工さんのようですね。

休憩してても、

さっきまでの下手くそな治療を思い出して

胸くそ悪い事この上なし。

で、

これでは休憩にならんわなと、

オーディオ機器を院長室の机の横に持ち運んで、

贔屓の音楽を聴きながら心の波風を静めています。

無論、

オープニングは森高千里。

次いで、

加山雄三の越後旅情から光進丸で気分は好調に。

で、

シックリと都はるみと石川さゆり。

なんとか心の平静が保てそうです。

 

ルンルン気分

サプリメントの効果などには無関心であったのは、

なんだかんだと言いながら、

未だ体力が残っていたからだと、

最近になって気がついたのです。

昨年末からテレビコマーシャルに触発されて

【青汁】を飲み始めました。

一旦、始めればヤメロ!と罵られても決して止めない性格の私は、

朝に夕に、

珈琲に青汁パウダーを混ぜて飲んでいます。

何故、珈琲にって?

私は味のない水だけを飲むのは好みません。

コダワリの男です。

序でに、

粉末の薬の服用も苦いから嫌です。

幼子のように未だにオブラートに包んでの服用です。

コレは一重に親の躾が甘やかしたためで、

もう今更、直すのは無理でしょう。

この青汁パウダーが珈琲の中に沈殿する様を眺め、

カップを凝視しながら、

ほそーいスティックで、

ほらほら混ざれ、混ざれと、

色彩が変化するのが健康の証と、

勝手に思い込み、

スー、スーと、

最後まで飲み干した時に、

身体じゅうの細胞に、

青色野菜が浸透した気持ち良い勘違いなのでしょうが、

幸せな気分になるのです。

で、

数日前から、

薬店の陳列棚のアチコチを徘徊する私は、

さぞかし不審者に観えたかもしれません。

目指す棚は健康食品のサプリメントコーナーです。

で、

目的の品は【ノコギリヤシ】のサプリメント。

恥ずかしいので息子にお願いしたのですが。

この親不孝で恩知らずの馬鹿息子はアッサリと。

父ちゃん、ソレって爺さんの使うオシッコの薬やろ。

恥ずかしいからイヤや!し。

俺は21やで。

てな、具合。

お前なぁ、薬局のオッサンに父の頼まれ事ですとでも言えば良いじゃん。

父ちゃん、中学生やないんやで!

書店でエロ本買う時、その台詞は随分と使わせて貰いました。

人の頼まない事には自主的かつ積極的に、

切なる依頼は、アッサリと断るこの息子に、

いつか煮え湯を飲ませてやろう等と思案しながら、

やっと目的の品にたどり着いたのです。

商品の前のポップに視いる私。

頻尿、排尿したと思えば再び催す排尿感にお悩みの方へ。

コレだ!コレだ!

箱の裏書きの成分表示を確認し、

籠に入れ、

レジまで来て立ち竦んだのです。

目の前のレジの係員は若き乙女。

隣は厚化粧の年増プラス脂肪。

普段とはまったく異質の行動を採ったこと云うまでもありません。

安心してレジでの会計を済ます事が出来ました。

あれから数日経過したのですが、

あれほど苦しみ、

私のプライドを大きく傷つけていた

度重なる尿意は一掃したのです。

足どりも軽く、

診療所から駐車場までの道程を

スキップでもしながらと云うルンルン気分なのです。

 

 

優しさ

私の診療所は他所の歯科医院と競合する事はありません。

独特の匂い、

強烈な個性、

私しかできない治療にのみ

専念しているからです。

私の診断と、

手先の所作が、

私の診療所の、

商店に例えるならば【商品】です。

セラミックなどの素材や手術方法など、

患者さんへの説明は、

丁寧にと心がけていますが、

私が1番良いと考える治療のみ、

提示しています。

この1番良いと云うのは、

決して1番高額だと云うのではありません。

身体に1番優しい治療と云う事です。

患者さんへ優しく、

身体に優しく、

スタッフに感謝とねぎらいの気持ち。

これ正に、

内村鑑三氏の言葉と通りですね。