日別アーカイブ: 2017年3月22日

私の趣味

オートキャンパーと云う雑誌が在ります。

30歳前半から毎月、定期購読しています。

手にした日は、

床に就くまで、

孔が空くほど熟読し、

次の号が発売されるまで、

私の精神安定剤の役割を果たしてくれる

アリガタイ雑誌です。

???

私らはモーターホームと呼んでいるのですが、

所謂キャンピングカーの雑誌です。

幼い頃からトラックが好きであった私は、

スポーツカーには余り関心がありません。

で、

特にフォードのトラックが好きな私にとって、

フォードのエコノラインと云うシャーシをベースにした

北米のモーターホームは憧れの的でした。

伝説のモーターホームと云われたBCバーノンを2代乗り継ぎ、

途中、ダッジベースのクラスBに代えましたが、

( この車、さる皇族の弟君が購入され

震災の際のボランティア活動の拠点として活躍したようです)

最後にはヤハリ、

フォードに戻ったのです。

余談ですが、

今月号のオートキャンパーに

1997年に私が所有したるBCバーノンが掲載されていました。

ビックリしました。

離れ離れの我が子に再開した気分でした。

別段、キャンプが好きな訳ではありません。

眺めて善し。

洗車して充実。

内装の手直し、電化装備のメンテナンスに嬉し。

それが私のモーターホームです。

バカな趣味だとお思いでしょう。

が、

男とはバカな生き物ですから。

独り言

丁度、GBRの手術を終えて一服の最中です。

午後からはマイクロスコープを使っての根管治療です。

上顎の第2大臼歯です。

前回、ほぼ根管治療は終了したのですが、

まだ1本、神経が残っているような気がしたのです。

後味悪いので、

今日、来院して頂くことに。

こういう場合には、

3時間程度の余裕をみてアポイントを採らせて頂いています。

ジックリと、

心と時間に余裕を持たせて、

歯と向き合うためです。

こういう場所には、

もう商売抜きで、

プロの面子にかけての治療です。

私にかかれば絶対に逃がさねぇ!

と云う気持ちで、

隠れたる神経に語りかけて、

独り言の多い治療となるでしょう。

不思議

藤沢修平氏の作品の味が私にはシックリと来ないのです。

私は叔父の背中を観て育ちました。

海軍兵学校を出て士官となり終戦を迎えたこの叔父は

産婦人科の医者になりました。

新しいモノ好きで、

女性が好きで、

車と鉄道が好きで、

ヤンチャな叔父でした。

院長室に鉄道のジオラマと、

大きな書棚には藤沢修平作品が在ったのを

今でも記憶しています。

叔父は京都府立医大にて医学を学んだため、

東北の人情なり綾を、

どれ程理解していたのかは解りません。

新潟と東北は、

細かな点に於いては文化が異なることを

新潟で青春期を過ごし、

東北の女と一度は所帯を持った私には判ります。

しかし、

西の文化からしてみれば、

新潟も東北も、

その趣の違いに大きな差はありません。

今でも何故、

叔父が藤沢修平作品に魅了されたのか?が、

私には解りません。

親戚筋の人間から、

私と叔父は、

同じ部類の人間であると、

蔑むように言われます。

この蔑みを、

私らには互いの流儀の証と、

口にこそ出しませんでしたが、

認めあう根拠でも在ったように思います。

世状に流されない自己主張を

私は叔父から学んだからです。

私は池波正太郎作品がシックリと、

そんな匂いの大人になりました。

私と叔父は瓜二つと言われるのですが、

心地良さを感じる匂いの違いの訳が、

今では不思議で堪りません。