危機一髪の会と云うものがありました。
医局時代に、
学会なり論文の締め切りを目前に
アタフタするのを常とする
私らが作った会です。
研究が纏まったから学会で発表すると云う姿勢ではなく、
いつ、どの学会にて発表すると、
ケツを決めて、
行動を起こすのが私の流儀です。
学会発表者は交通費と出張費が支給されると云う恩恵が在りました。
歯科保存学関係の学会だけで1年に6回ほど
全国各地で開催されておりましたので、
これを自腹で行くのは大変だと、
貧乏大学院生であった私は、
セコい気持ちで、
出張費のために研究していたようなモノでした。
ですから、
年中、ケツに火が着いたような
締め切りに追われて過ごしていました。
しかし、
これは本当に良い習慣となったのです。
自身で自身にノルマを課す。
そういう自分造りが出来ました。
複数の実験を掛け持ちしながら、
診療、教育、
そしてアルバイトに明けくれていました。
この習慣は50を過ぎても変わりありません。
只でさへ診療で忙しいのに、
よくそんな時間が在りますねって言われます。
時間は自分で作るモンだと思います。