この頃トイレが近い事に我ながら辟易します。
駅のトイレにて用を足す際に、
後から入って来た息子がサッサと済ませるのを観て、
ホトホト情けなくなるのです。
そんな時に、
テレビのコマーシャルでの
ノコギリ椰子の実サプリメントを買おうかと、
そんな気持ちになるのです。
歳を経る事を確実に自覚する毎日です。
それに反比例して、
治療における【診断力】は向上していると云う
意外な進歩も、
実感しています。
歯の仕事って、
深いのだなと、
益々、
コレも実感しています。
この頃トイレが近い事に我ながら辟易します。
駅のトイレにて用を足す際に、
後から入って来た息子がサッサと済ませるのを観て、
ホトホト情けなくなるのです。
そんな時に、
テレビのコマーシャルでの
ノコギリ椰子の実サプリメントを買おうかと、
そんな気持ちになるのです。
歳を経る事を確実に自覚する毎日です。
それに反比例して、
治療における【診断力】は向上していると云う
意外な進歩も、
実感しています。
歯の仕事って、
深いのだなと、
益々、
コレも実感しています。
息子と私は声も顔も瓜二つと、
人から言われます。
私には自覚はありません。
ただ、
息子にとって都合の悪い所作の何から何まで
手に採るように判ります。
それは若い時分の私と同じだからです。
思うに、
今の若者も私の時代も本当は変わらないのですが、
時代が変わった事で、
今の若者が可哀想だと感じています。
其れほど迄に、
ぎすぎすした社会になったと感じています。
若者には可能性と時間、体力が在ります。
私らの世代の方に、
若者を育てると云う自覚が欠けている様に感じています。
私が20代後半の頃すでに著明な歯周病専門医であった
アメリカのドクター.ネビンズから言われた台詞です。
手術手技に悩む私の手術写真を前に、
【成功からは何も生まれない】
【世の中を変えるのは普通の人ではない】
【私は普通の人には成りたくない】
私は大きな衝撃を受けました。
私が幸運であったのは、
多くの大人が関わってくれたチャンスが在った事です。
私の治療の特殊性の根源は、
多くの大人から得た彼らの経験の賜物を
私なりに混合させたモノである事には間違いありません。
息子には、
私は自己経験から得たノウハウを
包み隠さずに話しする様に努めていますが、
受けとる側の準備全般を観れば、
未熟さを感じざるを得ません。
父息子の関係が邪魔するのかもしれません。
子育ては、
子供が何人いようとも、
たった1度きりです。
娘への手当てが、
息子に当てはまるとは云えませんから。
血の繋がりを確実に息子へと
リレーしなければなりません。
そんな想いで、
息子との会話を配慮しつつ、
頭を抱え、
心悩ます私です。
それに比べれば、
歯の何と素直な事でしょう!
患者さんの歯は、
私の掌の上に確実に乗ってくれますので。
ですから、
私は余計に歯を、
両の掌にて、
大切に大切に温めるのです。
先般、知人から、
私がブログでの
若い時分にモテたと云う表現が不適切と云う
ご指摘が在りました。
人の感想はそれぞれですから、
貴重なる御意見ありがとうございますと、
お返しさせて頂きました。
そんなこんなを大学時代からの親友に話しをしたら、
本当の話しだから、それで良いじゃあないか、
と。
私ら医療人はモテる位でなきゃ駄目だと、
私は、そう思っています。
で、
何事も相性ってモンが在りますから、
患者さんの方が私を嫌いだったら、
わざわざ遠いこの田舎街までお越しになりません。
知識、技術、人間味、
コレを研くのが医師の務めです。
私も、初老ですよ。
馬鹿な行為など興味ありませんし、
悪さは十分に若い時分に済ませましたので。
ブログって、本当に興味深いですね。
嫌なら見るなよ!
私も嫌いな輩のホームページなど観ませんので。
歯の仕事が私の全てですから。
「もう何年になりますでしょうか?」
「そうですね、初診から19年経ちましたようですね。」
そんな会話を今日、最後の患者さんと交わしたのです。
その患者さんの歯は1本もありません。
全てインプラントで修復しました。
「私の知り合いは、直ぐにインプラントが抜け落ちたそうです。」
「聞いてれば、私が先生からされた治療の流れとはゼンゼン違うんですよ。」
「そんなんで良いんでしょうか?」
鶴田浩二の唄の台詞じゃあないですが、
古い歯医者の方が、
私は上手いと今は安心しています。
若い人には負けませんよ。
私の診療所の様には、
とても出来ない!
と、同業の人から言われるのには、
馴れっ子になったと共に、
半ば同業の人を怠惰だと、
私は、
そう思っています。
私は患者さんの治療に際して、
全身状態を含めた全ての情報を得る事に知恵を搾ります。
その一環としての採血は必須な検査です。
麻酔注射の薬剤から注入位置、注入速度、
内服薬への対応は勿論の事、
抜歯や手術の際の縫う糸の間隔まで、
血の検査から判断できるからです。
また、
歯科医院では、
唾液、歯の削片の浮遊飛沫、
血液に曝されています。
感染防止に徹底しなければなりません。
ですから、
採血の際の検査項目においては、
感染症の有無の検査は必須です。
私の診療所のような小規模の診療所においても、
思わぬドラマが生じます。
検査の結果にて、
【HIV】陽性!
と云う機会も経験します。
【C型肝炎】などより感染力の弱いHIVですが、
告知された患者さんの精神的ショックは計りしれない程に大きい事も、
経験上、
私は背負って来ました。
私は私の診療所での、
相互感染は絶対に生じさせない自信があります。
其れほど迄に、
私の診療所の滅菌システムは、
他の診療所では真似の出来ないレベルに至っていると
自負しています。
私は患者さんに対する責任が在ります。
その基本的な、
い・ろ・は・の
【い】が、
感染防止対策であると確信しています。
皆さんも、
もう1度、
ご自身の身になって考えて下さい。
歯医者さんへ診察を受けに行った際に、
ご自身の座った椅子に
前の患者さんから
病気を移される心配がありませんか?
私は私の診療所だけを信用しています。
午前中はズッと、
根管治療していました。
下顎第2大臼歯の根管治療です。
前医の被せたジルコニアクラウンを撤去したら、
残った歯質が少なく、
ラバーダムのクランプが引っ掛かり難く、
序でに、
私がクラウンを被せる際に、
コレではスマートな形に仕上げられないと判断。
で、
歯周外科処置を施して、
臨床歯冠長を延長し、
今日、再度の根管治療に挑んだ訳です。
この歯の根管には、
リーマーと云う器具、
コレは神経を採る針の様なモノなんですが、
ショウガねぇな!
リーマーが折れて残っているのです。
取りましたよ!
1に根気、2に根気、
3、4が無くて5に根気!
コレが根管治療の極意ですから。
こういう際には、
マイクロスクープは不要です。
見えるのと、
取れるのは違いますから。
指の先に、
全神経を集中させて、
アッチが折れたリーマーなら、
コッチもリーマーで引っ掛けて、
丹念に丹念に、
江戸時代の盗賊が、
蔵の鍵をかんざし1つでこじ開ける気持ちでと。
そんな心情ですかね。
術後のレントゲン写真を患者さんと一緒に診るんですが、
今日は清々しい気持ちでした。
次回の予約はファイバーポストを直接作ります。
で、
仮歯の型採りです。
この歯は仮歯を入れたら、
夏位までは経過観察し、
それで以て、
クラウンの形態や材質を決定する予定です。
セラミックでも色んなセラミックが在りますから。
仮歯の摩耗状態を観て、
決定するのが私の普通です。
先般、師匠である東京麻布開業の内藤正裕先生よりお電話を頂き
3月4日奈良県歯科医師会主催による先生の御講演の鞄持ちを
コレまた恩師である元 日本歯科大学保存学講座準教授 山口先生共に
仰せつかりました。
こういう際には、
諸般全ての予定はキャンセルして、
内藤正裕先生を優先するのが、
私らの業界の掟です。
其れほど迄に私は青年期から先生にお世話になりました。
大学院での歯科医師としての【いろは】の手解き無くして
今日の私が無いように、
内藤正裕先生無くして、
今日の私は在り得ません。
日本の歯科医師で先生の名を知らぬ人は皆無でしょう。
其れほど迄に偉大な先生の胸を借りて育った私は幸運の持ち主だと
自負しています。
日々の診察を、
他所の歯科医院では苦戦した症例に没頭出来る【力】の源が
内藤正裕先生からの【教え】の賜物である事を
自覚して過ごしています。
が、
先生の弟子である事は反面、苦しさも伴います。
それも四国と云う田舎街にて内藤イズムの継承を貫く事は
大変だった事も事実です。
もう駄目だ!と、
弱音を吐いた事も何度も在りました。
そんな時に、
先生のスタッフからの応援で、
持ちこたえて今日に至っています。
私も教壇に立つ身ですから、
自分の仕事の評価に曝される責任は自覚しています。
その根拠と自信は、
自分の診断と治療方針に対して、
責任を明確に持っているからです。
彼岸前の奈良の都は、
肌感覚からすれば、冬に違いありません。
が、
冷たさの中に確かな温かさがキッと訪れている事でしょう。
東大寺二月堂前の茶店にて、
コレまた嘗てお世話になった漠山先生の字を眺めながら、
餅を食べつつ、
内藤節を楽しみにと、
そんな今を過ごしています。
根管治療のやり直しが毎日の仕事になっています。
ラバーダム防湿をしないのは無謀であり、
コレは問題外ですから。
ただし、
ラバーダム防湿をしたからと言って、
根管治療がキチンと出来る訳ではありません。
マイクロスクープを使っての大拡大視野のもとで、
根管治療をしたからと言って、
根管治療の精度があがる訳でもありません。
ラバーダム防湿とマイクロスクープは、
単なる最低条件でしかありません。
最後は歯科医師の腕です。
それが絶対条件です。
私は1日に1人しか、
根管治療は出来ません。
沢山の器具を使いますし、
精根尽きますので。
私の1日は、
根管治療、手術、入れ歯、クラウンと云う風に、
治療内容に変化を持たせたメリハリを着けています。
そうする事で、
気力を持続させる工夫をしています。
治療内容によって、
使う脳ミソが違いますから。
私の仕事は気力勝負ですので。
私も未だ修行中の身ですから、
技術の向上への貪欲さは色あせてはおりません。
そもそも【芸事】の道において、
近道などありませんから、
一見、無駄に見える作業も
後から振り返れば確実に肥やしになっていたと、
そう感じる機会を経験してきました。
ですから、
効率重視の昨今には異を唱える者です。
色々な歯科医師を観てきました。
少々、物差しの小さい人が多い様に思います。
それなりに食べてゆける恵まれた職業だから、
その傾向が強いのだと思います。
歯科業界は競争に晒されています。
私は、それで良いのだと思います。
競争に勝ち抜く知恵と努力と能力の欠けた歯科医師は
消える定めで良いと考えています。
トニカク歯科医師は勉強不足だと、
全ての局面において、
私は批判的視線をもって、
悲しい気持ちで観ています。
だからこそ私は、
あえて少数派で在りたいと思います。
社会が歯科医師に不信を抱く根本的原因は、
歯科医師の努力不足だと考えています。
初老?のお母様と40代のご令嬢が治療にお越しなられているのですが、
今日はご令嬢の診察でした。
診察が終わった丁度その頃、
お母様が診療所へと待ち合わせの為にお越しになられました。
美容室へ行かれていたそうな。
高松市在住の方ではないので、
美容室に行かれるのであれば、
今度はご紹介いたしましょうか?
と、お尋ねした処、
【イケメン】の多い処が希望であるそうな。
そうですね。
私が年寄りで、イケメンでないからゴメンナサイね!
とお返ししたら、
お二人して笑って居られました。
元気なるかな、女性陣!
イヤハヤ。