根管治療の極意


午前中はズッと、

根管治療していました。

下顎第2大臼歯の根管治療です。

前医の被せたジルコニアクラウンを撤去したら、

残った歯質が少なく、

ラバーダムのクランプが引っ掛かり難く、

序でに、

私がクラウンを被せる際に、

コレではスマートな形に仕上げられないと判断。

で、

歯周外科処置を施して、

臨床歯冠長を延長し、

今日、再度の根管治療に挑んだ訳です。

この歯の根管には、

リーマーと云う器具、

コレは神経を採る針の様なモノなんですが、

ショウガねぇな!

リーマーが折れて残っているのです。

取りましたよ!

1に根気、2に根気、

3、4が無くて5に根気!

コレが根管治療の極意ですから。

こういう際には、

マイクロスクープは不要です。

見えるのと、

取れるのは違いますから。

指の先に、

全神経を集中させて、

アッチが折れたリーマーなら、

コッチもリーマーで引っ掛けて、

丹念に丹念に、

江戸時代の盗賊が、

蔵の鍵をかんざし1つでこじ開ける気持ちでと。

そんな心情ですかね。

術後のレントゲン写真を患者さんと一緒に診るんですが、

今日は清々しい気持ちでした。

次回の予約はファイバーポストを直接作ります。

で、

仮歯の型採りです。

この歯は仮歯を入れたら、

夏位までは経過観察し、

それで以て、

クラウンの形態や材質を決定する予定です。

セラミックでも色んなセラミックが在りますから。

仮歯の摩耗状態を観て、

決定するのが私の普通です。