根管治療のやり直しが毎日の仕事になっています。
ラバーダム防湿をしないのは無謀であり、
コレは問題外ですから。
ただし、
ラバーダム防湿をしたからと言って、
根管治療がキチンと出来る訳ではありません。
マイクロスクープを使っての大拡大視野のもとで、
根管治療をしたからと言って、
根管治療の精度があがる訳でもありません。
ラバーダム防湿とマイクロスクープは、
単なる最低条件でしかありません。
最後は歯科医師の腕です。
それが絶対条件です。
私は1日に1人しか、
根管治療は出来ません。
沢山の器具を使いますし、
精根尽きますので。
私の1日は、
根管治療、手術、入れ歯、クラウンと云う風に、
治療内容に変化を持たせたメリハリを着けています。
そうする事で、
気力を持続させる工夫をしています。
治療内容によって、
使う脳ミソが違いますから。
私の仕事は気力勝負ですので。
私も未だ修行中の身ですから、
技術の向上への貪欲さは色あせてはおりません。
そもそも【芸事】の道において、
近道などありませんから、
一見、無駄に見える作業も
後から振り返れば確実に肥やしになっていたと、
そう感じる機会を経験してきました。
ですから、
効率重視の昨今には異を唱える者です。
色々な歯科医師を観てきました。
少々、物差しの小さい人が多い様に思います。
それなりに食べてゆける恵まれた職業だから、
その傾向が強いのだと思います。
歯科業界は競争に晒されています。
私は、それで良いのだと思います。
競争に勝ち抜く知恵と努力と能力の欠けた歯科医師は
消える定めで良いと考えています。
トニカク歯科医師は勉強不足だと、
全ての局面において、
私は批判的視線をもって、
悲しい気持ちで観ています。
だからこそ私は、
あえて少数派で在りたいと思います。
社会が歯科医師に不信を抱く根本的原因は、
歯科医師の努力不足だと考えています。