新しい患者さんへの治療方法は、何度か来院して頂いてから
私自身の口で、治療計画書と費用を記載した書面を前に説明しています。
難しい症例ほど、治療方法を決めるのに時間がかかります。
最近は、私より若い方が随分と多くお越しになられます。
これは私が年々、歳をとっているので当たり前なのでしょうが、
この方たちが、私の年齢になられた時には既に私は死んでしまっていると思うと、
余計に責任を感じて、アレコレ思案して、
更に慎重にならざるを得ないのです。
次の世代の歯科医の目に触れても、誠実で確かな結果を遺さねばと。
私の精一杯の言葉での説明を、横でスタッフに聞かせるようにしています。
と言うのは、もっと簡単に判りやすく説明が出来るのであれば、
後からスタッフに補足させるためであり、
また、患者さんが私には聞きにくいことがあれば、遠慮なくスタッフに聞けるようにとの
私なりの考えからです。
私は、治療方法の説明は、治療を行う医者自身の口で説明すべきとの考えを採る者です。
ですから、最近流行りの治療コンシェルジュ?治療コーディネーター?治療マネージャー?
なんやねん!それは?との、立場を採る者です。
側で観るのと、自分でするのとは大きく違います。
見よう見まねと、長い期間の経過を経験するは大きく違います。
医療行為は、かけがえのない大切な患者さんの身体を触れることで成り立ちます。
入り口の処から、他人委せには、私は全く理解できません。
少なくとも私の診療所の基本的な姿勢であります。