月別アーカイブ: 2017年2月

医療教育

アメリカ型の社会になったからでしょうか?

○○ハラスメントと云う言葉に、

誰しも【敏感】になりすぎた傾向の強い昨今です。

その自衛処置として、

【コンプライアンス】と云う、

訳の判らない対応策に知恵を搾る無駄な労力を割かねばならない

馬鹿げた世状が【普通】になりつつ在ります。

私は【古い時代】の医学教育にて育てられた世代です。

教官から怒鳴られ、

胸ぐらを掴まれ、

蹴りを入れられ、

時には、

無視を徹底され、

書類を床に叩きつけられ、

歯学を身に着けてゆきました。

当時は、

悔しい想い、

情けない想い、

人知れず涙を流して、

青春期を過ごしました。

ただし、

教官を恨んだ事はありません。

自分の力不足をヒシヒシと実感し、

力を着けよう!と、

努力したモノです。

平成の世においては、

パワハラと挙げ足取る方も居られようかと思います。

が、

それは心根違いだと思わざるを得ないのです。

私ら医療人は、

治療と云う名において、

人の身体を傷つけます。

其処には、

医学的根拠と医療倫理、

そしてたゆまない修練の結果での、

患者さんの病を治す戦いと云う大前提が在る故に

成り立っているのです。

大きな大きな責任を背負うのが医療人の定めと言えましょう。

私は考えます。

医学教育に於いては、

セクシャルハラスメントは別物として、

パワーハラスメントは適応出来ないと。

無論、

医療人は紳士でなければなりません。

が、

全ての局面に於いて、

人格者になる必要は無いと考えています。

対患者さんは、

其れとは別物として区別するのは当たり前です。

あくまでも、

患者さんに対しては、

強い包容力と暖かい大きな心、

これを私は【ナイチンゲールの心】と表現していますが、

人格者の風格で接し、

手当てに従事する事が責務なのです。

それと教育は別物です。

医療人は裏方です。

コレは厳しく教え、教えられる環境が必須だと、

この姿勢が患者さんの為になると信じています。

モンスターペアレンツと云う人種も普通になりつつある昨今です。

この人種の登場が、

教育者の熱意を失う根本的原因である事を

教育機関を含めて、

役所や社会も目を背けてはならないと思います。

学ぶ者を一時期【型】に嵌め込み事も、

教育の本来の通過点です。

基本の出来ていない時期に

教えられる者の希望を聞く事が

個性を育てる要件ではないと、

私は経験上、

そう信じています。

厳しくと言われるかもしれません。

が、

医療人の道は厳しくモノですから。

教育の場での教育と、

家庭での躾は別けなければなりません。

教育機関に対する親の口出しこそ

教育の一番の弊害になっている事を親自身が

もう気づかなければなりませんし、

教育者も、

そろそろ毅然とした強い姿勢で臨むべき時が来たと、

私は考えています。

 

歯科医師の使命

今は午後の5時過ぎですが、

昼食も摂れず、

毎日のブログもこの時刻になって初めて、

パソコンを開いて認めた始めた処です。

私の診療所は難症例の宝庫と言われているそうです。

患者さんのリクエスト?に応えられませんと歯科医師から

さじを投げられたと云う方が頼ってお越しになられます。

診察前に患者さんから状況をジックリと、

お聞きするのですが、

診療する側の歯科医師の方に問題が在ると感じざるを得ません。

細かい【あや】に配慮するから、

歯科医師の仕事は、

細かい仕事だと評価されるのではないでしょうか?

効率重視では患者さんが可哀想です。

悲しい気持ちになるのです。

私らは、難しい症例の原因究明に

全エネルギーを注ぐべきです。

私が間違っていますか?

神さまからのご褒美

映画の【ゴットファーザー】は、

パート1から3まで、

何度も何度も繰り返し観たくなる名作です。

ラストシーンでの

椅子に腰掛けたる引退後のドン.コルリオーネが

午睡のなかで生涯を終えた映像は

この映画を不動のモノに仕上げました。

私も、

かく終わり方をしたいと。

老老介護と云う言葉を耳にして久しくなりました。

私の周りでも、

その様な境遇を頻繁に目にします。

幼い頃の自分と親の関わりが

瞼に残っているからこそ、

介護する責任を重く自覚するのだと思います。

が、

老いは残酷なモノです。

痴呆症となれば、

その程度は一層顕著です。

穏やかな痴呆症は幸運な方で、

多くの方は、

怒り激しい痴呆症を呈する様です。

ご本人には自覚ありませんから、

罪はありません。

が、

家族には残酷この上ありません。

私は数年以上前に、

諦めました。

自分の親で在りながら、

身体から心が抜け出したと、

そう思い納得させました。

他人目には判りませんから、

初期は余計に困惑しました。

口から出る台詞は私の悪口、暴言ばかり。

身に覚えのない事も言われ続けられ、

最後には他人に吹聴し廻る始末に

怒りを通り越し、

途方にくれました。

五臓六腑と四肢が丈夫でしたから、

余計に始末が悪かった。

親が息子の風評被害の種になったのです。

悲しい話しですが、

これは実際の私の体験談です。

私は決意して、

関わりを絶ちました。

介護できるのは、

まだ幸せだと思います。

ただ私は、息子には迷惑をかけたくありません。

先の映画のラストシーンのように、

枯れる様に終わる。

それが生きる時間、

精一杯頑張った事への

神さまからのご褒美だと思います。

 

海外脱出を考える

先般、市内のショッピングセンターにて買い物の最中、

家族連れのトアル光景に出会しました。

小学校低学年とおぼしき女の子が駄々をコネていました。

父親らしき男性が、女の子に訳を優しく問い、

機嫌をとっていました。

その時、女の子は父親に向かって、

「 うるさい!」と、

序でに蹴りをいれたのです。

私を含む公衆の面前の事に

父親は面子を潰された格好になりました。

父親は娘の頬っぺたをツネリ、

置いて行くぞ!

と叱った処に母親らしき女性が現れました。

で、

この女性、父親を叱ったのです。

あろうことか、

娘の悪さは自分のせいだから、

叱るのならば自分を叱れと。

子供にも子供の言い分が在ると云う決め台詞。

事の成り行きを凝視していた私は、

この国の滅びる未来を予言したのです。

この馬鹿母親に違和感ない人が多数派であれば、

この国は変わってしまいました。

この馬鹿母親も恐らくそのまた馬鹿母親に育てられた結果でしょう。

こういう馬鹿な輩でさえも、

普段はなに食わぬ顔をして、

常識を語っているのでしょう。

私は海外脱出したくなりました。

滝沢馬琴の南総里見八犬伝を

この輩の顔に叩きつけたい衝動に駆られたのです。

仁義礼知忠信孝貞?でしたっけ?

ただ、

馬鹿過ぎて、

本の内容も理解出来ないっか?

 

 

 

私は歯医者

開業歯科医師の先輩から尋ねられました。

根管治療の際に、

ニッケルチタンファイルを使っているのか?

と。

私はニッケルチタンファイルのような

【効率重視の機械】による歯科治療には

否定的考えを持っていますので、

使ってはおりません。

ただし、使いもしないでの【評価】は公平ではありません。

ですから、

市販メーカーのご協力にて、

数台違うシステムの貸し出しを受け、

試してはみたのです。

私は考えています。

人の身体の手当てには、

赤ちゃんに触れるような優しい指先が必要だと。

ですから、

身体は疲労しても、

マイクロスクープを使って、

歯の先の組織は勿論の事、

歯の中隈無く、

見つめて、

マイクロファイルにて、

時間をかけて、

根管治療に勤しむ事が、

歯科保存学の王道だと信じています。

レントゲン上での確認は、

あくまでも2次元の世界であり、

見落とす、

あるいは見えていない部分の方が多いと、

レントゲンは参考にする手段としてと考え、

私は自分の見える現状しか信用していません。

また、

ニッケルチタンファイルシステムは

出来映えと価格の整合性が在るとは思えません。

と云う私見を述べさせて頂き、

この先輩は、

歯科保存学の大家でも在るので、

ご自身の指頭感覚に勝るシステムなど無い事を承知である事を

私は察しての返答でも在りました。

質問への私見は、

相手の技量なり診療体系によって、

違うコメントをしなければなりません。

端から精密な手当てなど無用の歯科医師には、

別のコメントをしたと思います。

患者さんへのコメントについても同様です。

ですから、

初めは患者さんの声をシッカリと聞き取りする事が大切です。

私の診療所は、

とてもとても小規模です。

私の診療所のキャパシティを鑑み、

私は【本当に困った患者さん】と【本当に歯を大切に考えて下さる患者さん】

にしか、

限られた時間を費やすしか、

時間的余裕がありません。

それでも私にしては、

大勢の患者さんに支えられて

今日まで歯科医師として生きてきました。

無理してでも、

私は患者さんに寄り添いたいと思っています。

根管治療

今日の新たしい患者さんも、そうなんですが?

根管治療の際に、

根の先に神経の取り残しが在るのです。

根管治療は難しい治療ですが、

流石に私には、

神経を取り残す事が理解出来ません。

レントゲンで確認すれば判る事ですから。

何故、取り残すのか理解出来ません。

こういう状況において、

上にクラウンなど入れる事は出来ません。

レントゲンは真実を語ります。

根管治療の難しさは、

根の先まで器具が到達してから、

もっともっと次元の違う処にあり、

それが歯科医師の腕の見せ所になるんですが。

 

私は私

ホームセンターに通いアレコレ【しょうもない】部品を買い物籠に入れて、

無駄使いする様に見える日々を過ごし、

インターネットでガラクタを集め、

外出は一切せずに、

ガレージに引きこもる事この処の私の過ごし様です。

若い時分には次の車検を待たずに

乗りたい時が買い時と、

次々と自動車を乗り継ぐと云う馬鹿な事を繰り返し、

で、

行き着いた先は、

自分で手当てした古い自動車。

自分で手当てした自動車を、

自分で車検を通し、

他人から観れば高い自動車に映るのかもしれませんが、

実際は笑っちゃいますよ。

歯医者は指先の器用さが勝負だと思います。

私はアルファロメオのスパイダーベローチェが、

一番美しいオープンカーだと思っています。

メルセデスのSLも直ぐに飽きてしまった事が在りましたっけ。

ピリンファリーナのデザインは本当に美しいと。

プラモデルに飽きて、

行き着いた先が自動車の手当てです。

ポルシェですって?

ブランドでしょう?

美しいですか?

フェラーリ?

たかが歯医者の乗る車じゃあありませんよ。

私はアルファロメオが好きです。

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キャパシティ

昨日は臨時休診を頂いて田舎の役場へと出向いていました。

3代前までの戸籍が丁寧に残されていました。

江戸後期と云う事になります。

読解不能な文字を、

係りの若い女性が正確に解読されるのには驚きました。

尋ねてみると、

仕事柄の経験の賜物であるそうな。

若い人もスゴいなと。

外の陽気のように心暖まる想いにて、

古いアルファロメオの屋根を開けて、

気持ちよく家路に就いたのです。

途中、書店に立ち寄り書籍を2冊ほど。

それから一気呵成に1冊を遅くまで。

明日は残りを楽しもうと、

そんな事を考えながら、

患者さんの診察に追われる土曜日です。

根管治療にダイレクトボンディング修復、

そしてオールセラミッククラウンの最終歯型採りで

午前の診察を終了。

昼からは新しい患者さんの診察と、

オールセラミッククラウンの削りこみで、

その間チェックの患者さん、。

コレが私の診療所の最大キャパシティです。

これ以上の診察は、

安定感ある【質】の治療の自信はありません。

今はコンビニのカレーを食しながら、

このブログを認めてます。

 

手厳しい評価

この処、新しい患者さんが多いのです。

皆さんが一応に驚く事が在ります。

私の診療所は自費治療のみですが、

初診の電話をするまで悩みに悩むそうです。

いったい【幾ら】診察費用がかかるんだろう?

と。

で、

ご費用を申し上げると、

安いのに驚くようです。

常々、私は考えています。

健康保険の歯科医院の、

治療の質と費用のギャップを。

慣れない自費治療するから、

適正価格が判らないのでしょう。

3割負担の健康保険治療は、

当面は安価なのかもしれません。

が、

やり直す度に悪くなる。

衛生面でも不潔の極み。

それが私の健康保険医院に対する

手厳しい評価です。

私の診療所が患者さんに恵まれているのも、

そう言う事を大勢の方々も

気づいているんだと思います。

超音波歯ブラシへの【警告】

歯からプラークを取り除く手段の基本は

毎日の【歯磨き】にあることは間違いありません。

私の診療所では、

患者さんへの歯磨きレクチャーは【基本のき】となっています。

バトラー#211の歯ブラシを基本型として、

患者さんの熟練度合いや歯茎や歯並びから、

状況に応じた歯ブラシを処方しています。

私にとっての歯ブラシは、

内科医における薬の処方と同じくらい重要なのです。

私の患者さんの口腔内の清潔度は、

しばしば、

見学にお越しになられた歯科医師や、

普段ご一緒に仕事をさせて頂いている歯科技工士の方々から、

本当に綺麗で清潔だとお褒めの言葉を頂戴します。

コレは私のスタッフである歯科衛生士と患者さんの

共同作業の賜物ゆえと、

私はとても喜んでいます。

ただし、

【超音波歯ブラシ】だけは気をつけて処方せねばなりません。

特にセラミック修復なりインプラントの患者さんへは、

この使用は避けるべきと考えています。

理由ですか?

何でもかんでも【超音波歯ブラシ】と云う歯科医師は、

阿呆の骨頂だと判断せざるを得ませんね。

私は実験的に確認したのです。

超音波の振動にて、

インプラント体の上のアバットメントスクリューなり、

リテンションスクリューが緩みます。

また、抜歯された歯にセラミッククラウンを接着した際の

接着材が超音波の振動によって崩壊します。

インプラントのネジへの応力の原因や、

折角、丁寧に施されたクラウン修復のセメントへの悪影響の根に、

超音波振動はなり得るのです。

実験的証明する以前に、

考えれば直ぐに判るようなモンなのですが、

余りにも超音波歯ブラシへの信仰強い現在の歯科医師への

警告のために実験したのです。

処置されていない天然歯に対しては、

超音波歯ブラシの効果は絶大です。

が、

コレも歯ブラシ部分は1カ月に1度の頻度で

交換するべきです。

ナイロンの弾性が失われますし、

細菌の付着は避けられませんので。

となると結構と手間で高くつきます。

また、日本人は起用な手先を持つ人種です。

ご自身の大切な歯ですから、

普通の歯ブラシを丁寧にお使い頂いての

プラークコントロールに励んで頂きたいと

私は、そう考えています。