月別アーカイブ: 2016年3月

マイクロスコープを使った歯科治療

マイクロスコープを使った歯科治療は、

私の診療所では、当たり前の治療となりました。

この【当たり前】になる程度の頻繁に

マイクロスコープを使わなければ、

マイクロスコープを【使いこなす】ことは出来ません。

そのくらいマイクロスコープは難しい機種です!

並んだ診察チェアーでの環境では、

大拡大下での治療はできません。

少しの振動でも、

画面が揺れるのです。

完全個室にて、

マイクロスコープを固定するために天井を

何百万円もかけて補強して初めて、

マイクロスコープをシッカリと固定できるのです。

私がマイクロスコープでの診察の間、

横に居るスタッフはジット!緊張して待機しています。

私の指示通りに、

器具を私の掌に置くためです。

スタッフに動かれたら、

画面が揺れますので。

また、マイクロスコープはカールツァイス社のモノしか

マトモには使えないと思います。

使った私の感想です。

カールツァイス社のマイクロスコープはべらぼうに高額です。

が、

良い機械です。

勇気を出してカールツァイスのマイクロスコープを購入して下さい。

ベンツのSクラスも良いですが、

マイクロスコープにしましょう。

で、我慢して、我慢して、

ズット使っていれば、

5年で少しは、

10年でなんとか!

15年で、やっともうひとつの自分の眼になってくれるでしょう。

 

私のインプラント治療

午後からもインプラントの手術です。

今日はアストラテック.インプラントを使う予定です。

このアストラを既に数千本は使ったと思います。

その前は、ブローネマルクのマシンサーフェスでした。

これも2000本は使ったと思います。

現在は、アストラ、ストローマン、プラチナム、IS―Ⅱ Activeを中心に

他の数社の製品を好んで使っています。

インプラントは既に、どのインプラントか?から

医師の技量の差に影響を受ける!

と言って良い程に

進化改良されています。

私のインプラントがらみの講演の内容も、

その製品の使い方ガイドから、

インプラント治療を含んだ包括的歯科治療についてに

変わって来ています。

確実に時代は変化しています。

 

本音

仕事の合間で、ふと、

遠くに暮らす子たちのことが

脳裏を過ります。

1日に、何度も。

親らしいことを

して遣りたくても出来なかった自分を責めるのが半分、

後の半分は、

怒りなど様々な想いが在るのが

正直な気持ちです。

人の生きざまも色々あるでしょうが、

今の私の心情は、

ただただ歯科医として全うしたいと。

其れだけです。

患者さんを大切にと。

其れだけです。

インプラントの選択

私は、特定のメーカーのインプラントだけを使う事は、慎んでいます。

メーカーからの依頼で、そこのインプラントの講習会を行うことは在りますが。

講習会を行っているから、そのメーカーの製品を重用することはありません。

多くのメーカーが、それぞれ工夫し研究し、

様々なインプラントが市場に興されています。

それぞれに特徴が在ります。

患者さんの症例によって、

患者さんの体質によって、

患者さんの希望を採り入れて、

インプラントを選ぶべき!

と云う考えを採用しています。

只し、

コレはとてもジャナイ!けど、

使えない!

使いたくない!

と云うインプラントが多いのも本音です。

世界トップメーカーのインプラントにコダワルよりも、

歯科医としての技術の向上に専念する方が、

患者さんのためになると、

私は思っています。

私がセレックをしない訳

生意気、言ってスミマセン!

機械より私の手先の方が器用で正確ですから。

セレックを製造販売しているシロナ社は

シーメンス社の時代から贔屓にしています。

私の診療チェアは、セレックを製造販売している

シロナ社の製品です。

競合メーカーのカボ社とシロナ社の診療チェアは、

歯科医にとっては高値の花です。

私はシロナ社の診療チェアしか信頼していません。

が、私はセレックシステムは未々、発展途上にあり、

私の患者さんには使いたくありません。

私の手先が生み出すダイレクトボンディング修復の方が

精度も見た目も、

ズット良いと、

生意気、言ってスミマセン。

だから、私はセレックは現状、したくありません。

最近の歯の痛みの原因

この頃、

歯が痛い!と、

私の診療所へお越しになられる患者さんが

増えています。

コレは、

私の診療所では珍しい現象でした。

今までは、

インプラント治療をお願いします。

見た目を綺麗にお願いします。

入れ歯が合いません。

噛める入れ歯をお願いします。

こういう患者さんばかりでしたので。

私の診療所は、

見た目からして高そう!と、

躊躇されることが多かったのですが。

私はひとりの患者さんの診察の間、

他の患者さんを並列して診察することはありません。

ですから、完全予約制です。

但し、急患の患者さんのために

必ず何処かの時間は空けていますし、

昼食を抜いてでも、

急患の対応はしています。

患者さんの診察以外には、

突然の訪問は、

患者さんの迷惑になると、

入り辛い門構えにしています。

また、

私のセンスも大いに影響していますが。

ですから、

突然に「歯が痛い!」と、

来院される方は皆無です。

皆さんが、電話にて最初の予約を採って下さっています。

紹介の方も多いのですが、

ホームページを観て、

お電話下さる方も多いのです。

私的には、

相当に勇気が要ったと思います。

歯医者は、

幾ら取られるか判らない!

と、想われる商売ですから。

それでも、勇気を出してと云う患者さんは、

相当に【歯で困って居られる方】です。

ほとんどが、他所の歯科医院で治療途中の患者さんです。

私は他所の先生の治療の良し悪しは、興味がありません。

今の現状のお困りの症状を

キチンと取り除くのが、

私の仕事です。

本音で言いましょうか?

他所の先生の治療費用って、

高い!と、

私は思っています。

訳ですか?

だって、治ってないじゃないですか!

チョチョッと診て、

アレじゃ、高いですよね。

で、

歯の痛みの殆んどが、

歯の根の治療が原因だと。

観てくればかりに気を取られるから、

基礎工事が、どうなんかな?と。

マンション建築なんかで、

ヒビが入った!

傾いた!

ってのと、同じなんだな!

と、新しい患者さんの度に、

そう思って診ているんです。

マイクロスコープを使った歯科治療

カールツァイス社のマイクロスコープ顕微鏡を導入して

もうすぐ17年程、経過します。

ヤット最近、私の眼になってくれた様です。

機具を手にする瞬間!

私は息を止めます。

画像がブレルからです。

患者さんの頭部は、

優しく私の両の肘で支えています。

患者さんにも、

【直に】私の緊張が伝わる様です。

歯を削る際の最終仕上げ、

虫歯の除去、

根の治療、

美容的な配慮での歯肉の手術

などなど、

私の歯科治療には

マイクロスコープは欠かせません。

歯を残す、

歯を抜かない治療へ

大きな助けとなっています。

当たり前の事を

歯科医過剰で、

歯科医院の経営は大変なのだそうです。

患者さん数アップに、

何処もかしこも凌ぎを削っているのだそうです。

但し、大切な事を忘れているような気がします。

自己自賛の技術では、

後から大きなシッペ返しを食らうことです。

セミナーの企画に際して、

多くの歯科医のホームページを閲覧しています。

正直、観ている方のコチラが恥ずかしい想いがします。

〇〇専門なんですって?

インプラント症例〇〇〇本ですって?

動画で云々。

素人の方に云々言ってもと。

キチンと当たり前の仕事に徹していれば、

患者さんは、探してでも来て下さるモノです。

私は【急ぎ仕事】はお断りしています。

病気を治してから、

機能回復と、

見た目の回復です。

慎重に、

丁寧に、

安全に、

で、

人間全体像を尊重しながらの

当たり前の仕事に徹しています。

私らは、

創作料理のチェーン店ではありません。

患者さんの、口に関わる病気と悩みを

解決する【診療所】です。

患者さんが減ることはありません。

 

セミナーの準備

初夏から、

歯科医、歯科衛生士向けのセミナーを再開します。

ひとつは、私自身の治療方法のセミナーです。

歯科の王道を外さないシッカリしたセミナーにする積もりです。

もうひとつは、私はメーカー側の企画の方に、

女医さんを表にたててのモノです。

美容歯科的な要素の強いセミナーです。

但し、法を厳守したモノにと。

歯科医の領域を守り、

医科の領域を侵さない安全な美容歯科のセミナーを企画しています。

受講生の先生方は、

何気なしに受講されて居られるかもしれませんが、

確実に明日からの診察に役立つ内容でと。

また、美容歯科の分野でも、

私は歯科医が顔面皮膚にヒアルロン酸などの

注射を行うことには批判的な考えを持っています。

これは医科の領域です。

歯科医の領域での美容歯科をと考えています。

 

人間ブルトーザー

来院される患者さんから

「先生、大丈夫ですか?」

と、案じてのお言葉を頂戴します。

左足の骨折くらいです。

手先と口と頭はシッカリしています。

歯の仕事では、

勝手に手が動き、

勝手に頭の中がフル回転するので、

あぁ!コレが月日の積み重ねか!と。

仕事の合間で、

論文を執筆しています。

来年に発表予定の原稿です。

と、

初夏から始まる私の講習会のスライド選び、

と、

審美歯科関係のメーカーの顧問を受けたので

その関連の戦略造り、

で、

来月の大学での特別講義の資料の纏めなど。

大学の医局時代の上司であった山口元准教授と

殆どの業務を組んでいる処、

「三枝!おんめぇ、速えーよ!」

還暦過ぎた先輩をひきずって、

振り回しているんだと思います。

先生は大変、頭の回転の良いお方です。

パスを送り、

で、

直ぐにパスが返る。

仕事のこなし様とは、

この様なモンだと思います。

今でも、私らを凌ぐヤンチャ坊主は

大学には居らんでしょう!

遊び心満々の私らの為す仕事です。

結果、お楽しみ下さい。

ロケットの打ち上げ、

或いは、

人間ブルトーザーの勢いで

次から次へと

仕事を捌いています。