日別アーカイブ: 2016年3月30日

魔法使い

大学での今年の仕事は、4月25日からの様です。

【素晴らしい仕事.歯科治療】というタイトルでの、

1年生への特別講義を担当して、早いもので8年目となりました。

その他、4年生や大学院生への指導に、

自身の研究などを楽しんでいます。

私は学生や若い先生方へ、よく、

【歯医者の魔法の力】と云う台詞を使います。

私らの右の5本の指から織り成される【技術】は、

素人目には【魔法使い】の技に見えるに違いありません。

特に1年生などは、

まだ高校生と言っても良い程に素人の目と知識しかありません。

私のダイレクトボンディング修復や手術に、

食いついてくる臨場感の中で、

話をしています。

2時間程度ですが、

学生に居眠りささない話って、難しいのです。

この辺りもマジックが要るんです。

人に関わる仕事一切に、

魔法の力が要るのかもしれません。

 

進化

昔に私の診療所で働いていたスタッフが大勢、活躍されているようです。

それは良かった!と、安堵しています。

と共に、

私はスタッフの交代の時期に併せて、

以前から心の内に温めていた構想を実現化する時と考えて、

一気呵成に材料から器具、治療手順をチェンジするのです。

ですから10年も経てば、

その頃の治療など、私の診療所には跡形も在りません。

私の診療所は、

インプラントやセラミックなどがメニューではありません。

私自身が【商品】だと考えています。

患者さんから【私自身】を評価して貰うために、

仕事の工夫に日々を過ごしています。

また、俗に云う処の【ホスピタラティ】についても、

私の永遠のテーマのひとつでも在りましたが、

コレは他所の歯科医院では真似は出来んでしょう。

私の育った時代、家庭環境、交遊関係などなど、

場数の違い!だと。また血もアルかもしれません。

何れにしても、

三枝デンタルオフィスの【ホスピタラティ】も、

進化しています。

本当の様でウソの話し

【治療の途中では軟らかい食物を】

モットモらしく聞こえますよね。

【片方噛みをすると、反対側の歯が痛むので止めなさい!】

ホウホウ!

治療期間ズット、お粥を奨められたと云う患者さんも居られました。

私の処ですか?

仮の歯の状態でも、

仮の入れ歯であっても、

ガンガン!

好きに食べて貰ってます。

食べる時の力なんぞ、たかがシレテます。

上下の歯が接触する【のべ時間】なんぞ短いのです。

厄介なのが就寝中に起きる不意の【喰いしばり】

コレは、私ではコントロールできません。

治療中では、

私は仮の歯を大切に、考えて、造っています。

他所の歯科の仮の歯とは、

違うと思います。

仮の歯に、

食べる時の歯の接触状態、

就寝中に起きる不意の喰いしばりの痕跡、

様々な情報が、

記録されるシカケをしています。

ですから、

治療中でも、何でも好きなモノを食べて貰ってます。

また、

【片方噛み】云々について、

食品を口腔に入れて、さぁ!咀嚼と云う状況を

コンピューター解析すると、

ほぼ全ての人は、片方の側で噛んでいます。

これは私自身も実験的に観察しましたし、

国内外の著名な論文に多く掲載されています。

また、片方噛みになる原因についても、

多くの研究結果が報告されています。

治療途中での片方噛みで、

反対側の歯が痛むのは、

明らかに稚拙な診断と治療計画、治療技術に因るものです。

歯の治療の間に、

どんどん噛める!よく噛めるようになる!

が、当たり前。

歯の根の治療の際でも、

私はシッカリと噛んで貰います。

噛めないンじゃ、歯の役目がないじゃない!