私は生涯に1度も
カラオケ屋さんへ入ったことはありません。
それは音痴だからです。
若い時分には苦労しました。
先輩、上司からの指名から逃れ、
あるいは、
会合での雰囲気などを決して壊さぬように、
決して自分の喉を披露するまい!
逃げて、
逃げて、
逃げきる苦労で必死でした
ただ、
唯一稀なる機会は、
気分が大いに満足感に満ちた際、
独りで湯船に浸かっての
浪花節と都々逸、演歌のみ。
そんな私が、
ミサの際には、
大いに気分も調子良く、
読めない楽譜を開いて、
歌詞だけ目で追いつつ、
耳だけを頼りに、
声高らかに。
特に、
天のいと高き処に神の栄光、
で始まる栄光の讃歌と云う名の聖歌が
私は好きで、
大いに気分が満たされるのです。
小学時代の音楽の歌唱のテストの際に、
歌の出だしで、
三枝、もうよい!
オルガンを弾く教師からの評価が
私の歌う事への恐怖の引き金になりました。
ですから、
大勢の方と一緒に歌う自分が
可笑しくてなりません。