日別アーカイブ: 2017年9月1日

商売道具

上の顎の全体に、

インプラントを入れた患者さんの、

アバットメントを連結する治療をしていました。

今日はヤケに、

重圧下の治療が多いのに、

今、

精神が高まりの極地に至っています。

眼がかすみます。

頭皮が張りつめています。

掌に痛みを感じます。

二の腕と肩に痛みが走ります。

私が早寝する訳は、

こういう事です。

身体が商売道具です。

心も商売道具です。

気持ちも商売道具です。

勘働きも商売道具です。

十分な睡眠をとらなければ、

モチませんもの。

仕事あとに、

街へ出向く気にもならない訳は、

帰宅する駐車場まで出向くことも

億劫になるほどに疲労しているからです。

頭脳と勘と心と身体全体を使ってする仕事です。

身体を与る仕事とは、

そういうモノだと

私は重く考えていますから。

仕事姿

今日の診療に、

若い歯科技工士さんが立ち会っていました。

インプラント修復の際の、

私流の

噛み合わせ採りの実際を

お見せするためでした。

インプラントの歯型と噛み合わせを一緒に採る!

歯が全て失った症例の

これが秘訣です。

仮の総入れ歯のコピーが

歯型を採る際の器になります。

噛み合わせんの高さも、

前後の顎の位置関係も、

左右の顎の位置関係も、

すでに仮の総入れ歯で出来上がっています。

コレを頂かないのは

とんまかマヌケでは?

手を動かしながら、

歯科を裏から支える若者に、

1つ1つの作業に心を込めてね。

ある修道女の方が

先輩から注意された時のエピソードを織り混ぜて。

食事の配膳係を申し付けられたシスターは、

何も考えずに、

ただひたすら多くのお皿を

テーブルに並べていたそうな。

で、

先輩シスターから注意を受けるのです。

心の中で、

お祈りしながらやり直しなさい!

私は神さまではないから、

必ず、

絶対に、

ミスる!

だからこそ、

1つ1つの手当てを丁寧に綴るんです。

その積み重ねが、

観る人の心を掴むのですよ。

そう思いながら、過ごしています。

最初は緊張されていた若者も、

アレコレと、

質問して下さいました。

丁寧仕事の中で、

ザクッと、

大きく手を大胆に動かせる局面も在ります。

コレができませんと、

イケませんね!

ヤる時はバサッとね。

そんな話をしながら、

綺麗に採れた歯型を

大切なモノを見つめるような

若者を私は見つめていました。

人工物に命を込める。

コレが私の仕事姿ですから。

私の総入れ歯治療

先般このブログにてご紹介させて頂いている

私の総入れ歯治療の大切なポイントに

さしかかって来ました。

下顎の位置が、

不具合な修復治療によって、

本来シッカリと噛める位置から

変位して居られる方が多く見うけられます。

粘膜にピタリと吸い付く入れ歯をお造りして差し上げれば、

人の身体の不思議。

下顎は、

心地良い位置へと帰りたがるのです。

速く家に帰りたい!

ピタリと吸い付く入れ歯は、

居心地良い家庭のようなモノかもしれません。

下顎が速く落ち着けるように、

邪魔な処を調整します。

これは大変重要なポイントです。

前回の私の総入れ歯治療について記載した時に、

下顎が動いた量を推し量ることが出来ます。

で、

下顎の位置も落ち着いてきたようです。

ここで2回目の、

仮の総入れ歯をお造りさせて頂きます。

1回目の仮の総入れ歯での、

修正も兼ねています。

上の歯並びの傾きや、

前歯の観え方、

前歯と唇の関係など、

また、

微笑んでの印象なども、

ここで修正を加えます。

もの造りにゴールはありません。

この仮の総入れ歯から、

修正箇所をじっくりと、

患者に使って頂きながら、

最終の本総入れ歯造りに入ってゆきます。

入れ歯を入れたら、

歯茎が痩せる。

骨も痩せる。

何年かに1度は造り直し。

これは正しくありません。

私の総入れ歯を、

長い間、お使い頂いています。

20年以上などザラです。

総入れ歯は私の子どものようなモノです。

患者さんも大切に使って下さっています。

いかがでしょうか?

最初とは変わったことを

ブログをさかのぼってご覧下さい。

横からも、

どうでしょう?

私は極力、

総入れ歯をお使い頂いていることを、

他人から判らないようにと努めています。

私とスタッフ、

そして患者さんとだけの秘密です。

総入れ歯をお造りさせて頂くにあたって、

若い時分のお写真をご用意頂いています。

すごく参考になるのですよ!

2回目の総入れ歯をお使い頂くと、

グイグイと噛めます。

ですから、

お口周りの筋肉も発達します。

完成した総入れ歯のお顔は、

今日のお顔からはズット若返って観えます。

私の魔法の力です。

無論、

2回目の総入れ歯にも粘膜調整材は必須です。

 

が、

この素材の使い方にも秘訣は在ります。

考える治療が大切です。

でなければ、

歯科医師は職人とは言えませんもの。