仕事姿


今日の診療に、

若い歯科技工士さんが立ち会っていました。

インプラント修復の際の、

私流の

噛み合わせ採りの実際を

お見せするためでした。

インプラントの歯型と噛み合わせを一緒に採る!

歯が全て失った症例の

これが秘訣です。

仮の総入れ歯のコピーが

歯型を採る際の器になります。

噛み合わせんの高さも、

前後の顎の位置関係も、

左右の顎の位置関係も、

すでに仮の総入れ歯で出来上がっています。

コレを頂かないのは

とんまかマヌケでは?

手を動かしながら、

歯科を裏から支える若者に、

1つ1つの作業に心を込めてね。

ある修道女の方が

先輩から注意された時のエピソードを織り混ぜて。

食事の配膳係を申し付けられたシスターは、

何も考えずに、

ただひたすら多くのお皿を

テーブルに並べていたそうな。

で、

先輩シスターから注意を受けるのです。

心の中で、

お祈りしながらやり直しなさい!

私は神さまではないから、

必ず、

絶対に、

ミスる!

だからこそ、

1つ1つの手当てを丁寧に綴るんです。

その積み重ねが、

観る人の心を掴むのですよ。

そう思いながら、過ごしています。

最初は緊張されていた若者も、

アレコレと、

質問して下さいました。

丁寧仕事の中で、

ザクッと、

大きく手を大胆に動かせる局面も在ります。

コレができませんと、

イケませんね!

ヤる時はバサッとね。

そんな話をしながら、

綺麗に採れた歯型を

大切なモノを見つめるような

若者を私は見つめていました。

人工物に命を込める。

コレが私の仕事姿ですから。