月別アーカイブ: 2020年2月

考える歯科治療

近代歯科医学100年の歴史。

ソレは、

先人たちの・汗と血の結晶から、

進歩したのです。

この進歩という言葉。

単に、

新しい最新の技術・素材を表しているのでは・ありません。

確かな基準値を持った・優れた臨床家が、

ふるい・に、かけて、

評価に値しなかったモノを、

排除し、

有効なモノを選別、

その上で、

また・改良を加えるという繰り返しから、進歩してきたのです。

情報過多の時代ですから、

診療に携わる歯科医師の側も、

相当に気をつけて、

患者さんの挙動を観察し・続けるべきでしょう。

 

この症例は、

既にメタルセラミック・クラウンを装着してから、

16年・経過しています。

奥歯部分のセラミック素材に、

磨耗が・認められます。

が、

患者さんは、良好な咀嚼機能を営んでおられます。

私は、この患者さんの経過から、

随分と多くの事柄を学びました。

で、

改良を加へ、

工夫し、

現状の私の臨床は、

当時とは・様変わり・しています。

このような行為を、

私は【進歩】だと・考えています。

常に【考える歯科治療】の実践こそ、

私の職責だと、

自身を戒めています。

私の修復治療

前歯から奥歯にわたる、

ブリッジの治療の、

最終・型採りが終わりました。

29歳の女性です。

インプラント治療の適応ではない・と診断し、

ブリッジ治療を行いました。

そんな若い女性にブリッジ?

歯に負担がかかって、

傷むのでは?

私のブリッジ治療は、

私なりの・ノウハウが・あります。

治療を受けた患者さんならば、

そこの処は、

治療を通じて、

大丈夫だ!

そう・思っていて・下さっているのが、

伝わってきます。

削った歯も、

ソレは・ソレは・

大いに悩み・考えて、

形を作っています。

user comment….

素材ですか?

セラミックですが、

詳細は・内緒!

企業秘密です。

セラミックは金属の集合体である

金属アレルギーを煽り、

さも、

セラミックを生体に安全な素材と、

信仰している・お人好しは、

気楽な診療を・楽しんで居られるのでしょう。

そもそも、

生体に為害作用の無い素材など・あり得ないのです。

100パーセント安全な・素材など・ありません。

ですから、

私ら医療人は・考える人でなければ・ならないのです。

工学の専門書で、

セラミック、

いわゆる、

陶材の綱目を開いて、

その定義を観れば、

セラミックは金属の集合体であると・記述されて・います。

見た目だけでは、

金属のように・見えない工夫は可能ですが、

ソレなりの強度と・加工性を考慮すれば、

金属を使用せざるを得ない・のです。

ですから、

セラミックを使用しても、

超デリケートな敏感・特殊体質の方には、

セラミックが絶対的な安全素材とは・言えません。

ただし、

私の長い臨床生活において、

歯科治療を行っての、

アレルギー症例は・ありません。

口腔内写真撮影の奨め

患者さんの治療を行う際には、

各手順を、

カメラ撮影し、

記録することが、

臨床力を向上させるという・確信があります。

治療のあとから、

客観視でき、

治療の際には・気づかなかった配慮を、

見つける事が・できます。

また、

治療期間中に、

過去の状況との比較が容易にできます。

加えて、

第三者の専門家に見せて、

意見を求める事が容易です。

治療技術や診断力を向上させるため、

私も長年・苦心してきました。

その中で、

自分の仕事を写真で残しておくこと・の重要さを、

青年期の師匠から、

強く指導されたことに感謝しつつ、

ソレを・素直に実行し継続したからこそ、

私は自分の歯科医学を見つけられた・のだと思っています。

歯科治療の究極の決め手

先生のブログは、

大きな影響力がありますからと。

何事においても、

行き過ぎる私を、

秘かに心配し、

アレコレと気を回して下さり、

時には・アドバイスを、

時には、陰ながら・手を回してくださる、

大学での同僚たち。

誠に・ありがとうございます。

が、

最近の先生のブログ、

過激さ・遠慮って感じ・ですね。

もう少し・良いンじゃないでしょうか?

ほぉ~・そうかい・そうかい・

ソレなら・気分爽快じゃな!

チョコッと・遠慮してたんだ!

よし、

じゃあな・これでどうだ!

どっかのホームページで、

ジルコニアクラウンを推奨し、

今度は、

金属アレルギーについての・問題提議。

ソレも、

アマルガムと金銀パラジウム合金に照準!

ズバリ・言わせて・頂きましょう。

ジルコニアは健康保険の適応では・ありませんが、

金銀パラジウム合金は長年、

歯科治療の中心を担ってきました。

アマルガムは現状、

歯冠色のコンポジットレジン修復に、

その座を明け渡してしまいました。

が、

私の学生時代には、

歯科治療の正に王道を担っていました。

日本の厚生労働省の認定基準は、

とても・とても・厳格であり、

バランス感覚も、

持ち合わせています。

日本の中央官僚は非常に優秀であり、

国家観を・お持ちです。

毒を健康保険の適応にする馬鹿では・ありません。

日本歯科大学歯科理工学講座教授であった故中村健吾先生は、

アマルガムの大家というより、

金属の大家中の大家でありました。

ご提示の毒性の根拠など、

半世紀まえに、

私たちは講義の中で示されていました。

薬には、

効能もありますが、

副作用もあります。

ソレを天秤にかけて、

患者さんの健康利益に繋がる薬を、

医療人は正しく選択・適応しなければ・なりません。

副作用の無い薬は、

効能も・ありません。

【科学】の定義をご存知・でしょうか?

【科学】とは・【反証可能でありもの】。

すなわち、

1つの事柄を・1つだけの【視点】からだけで見て、

結論を導くことを、

科学者は・慎まねば・なりません。

常に【現状】を反証する眼で、

日常臨床に取り組む事が、

科学者である歯科医師の責務で・ありましょう。

知識のひけらかしは・野暮天だと・思っています。

論争に打ち勝つことよりも、

社会の中で、大勢の方々の健康利益に・貢献するが、

歯科医師の正しい姿と・言えましょう。

知識の吸収は、

当たり前中の・当たり前なのですが。

広い視点で、

何事も・

最初から否定的に見る偏りを捨てて、

素直な心で、

専門書は読むべきです。

例えば歯周病の治療に関しての文献などは、

スウェーデン学派とアメリカ東海岸の大学では、

大きく見解が・違っています。

ソレは・当たり前ナンです。

医療は社会制度や土地利便性などで、

手当てに・違いが出るモノです。

バックグラウンドを熟知し、

文献も読む必要が・在るわけです。

序でに、

どうのこうの言っても、

知識に裏づけされた治療と書けば、

綺麗に聞こえますが、

それだけでは・ダメ!

話しに・なりません。

歯科治療の最後の最後の、

大きな要をハッキリ言いましょう。

手先の器用不器用ですよ。

それとも美的センス。

優れた審美眼。

だって・本当だもの。

偏った情報を、

狭い視野から一般の方々へお伝えするのは、

素直な一般人の不安を煽る・品格に欠けた行いだと・恥じるべきでしょう。

医師の言葉には大きな責任が・あるのですから。

序でに、

金属アレルギー云々というならば、

ご推薦のジルコニアの成分をご承知でしょうか?

ジルコニアは何パーセントの金属含有でしょう?

単に白く見えるだけで、

ジルコニアは金属の集合体と、

私は考えています。

その含有金属の中に、

金属アレルギーを発症しない成分・ありますか?

私はチタン製インプラントを日常使用しています。

修復では、

症例を選んで・ゴールドを使用し続けています。

入れ歯には、コバルト・クロム合金も使用します。

文献では、

チタンもコバルト・クロムもアレルギーの報告は・あります。

ゴールドに関しても、皆無では・ありません。

ナンにも無いモノって、

無いんですよ。

私は・ありがたいことに、

金属アレルギーの患者さんを作った機会は・ありません。

歯科医師は、

先ずは【腕】。

それと、

絶対的な【安定感】。

そうすれば、

患者さんは・大勢・お越しになります。

何処からでも。

古くさいモノに

大阪へ、

足を延ばしてと、

ふいに、

思いついた・のです。

宗衛門町筋から三ッ寺筋界隈の光景が、

ふいに、

思い浮かんだ・からです。

そういえば、

最近、

行ってないなと。

東京は、

肌合いに・合いません。

同じように、

歯科材料とか、

歯科治療において、

さまざまな新しいモノが、

紹介されて・います。

が、

そそる・モノが、

全く無いのは、

不思議な・くらい。

専門書にしても、

古い書籍の方に、

真実味と、

当時の臨床家の意気込み・みたいなモノを、

感じる今日この頃です。