日別アーカイブ: 2017年4月26日

いやいや大いに恥じをかく

今朝は市内の総合病院へと定期検査に出かけていました。

泌尿器科です。

この歳にもなるとオシッコが近くなり、

大いに悩んでいたのです。

息子からバカにされても、

昨年末からノコギリ椰子のサプリメントを服用していたのです。

しかし、

股の付け根辺りに違和感を感じて、

患者さんである内科医師の先生に相談し、

2週間ほど前に、

その先生の勤務する総合病院を受診したのです。

ところが、

泌尿器科の診察室のドアを開けて、

私は固まってしまいました。

綺麗な女医さんだったからです。

前立腺の触診を、

まさかこの女医さんにして頂く訳にはいきません。

紳士のプライドが傷つくからです。

私は言いました。

先生のような綺麗な人にハシタナイ真似は出来ません。

どうぞ、其だけは男性の医師にお願いします。

その女医さんですか?

笑ってました。

で、

先生、それなら先ずはお薬を飲んで下さい。

それで改善されなかったら、

男性の先生にお願いしましょうね?

若い女医さんから子供をあしらうように言われました。

紹介して下さった内科医師も、

そういえば女医さんだったと、

どちらにも頼めない症状を恨んだのでした。

で、

今朝の定期検査となったのです。

症状は完璧に改善されていましたので、

私はズボンの上から尻を両手で覆い、

その状況を申し上げました。

女医さんですか?

また笑いながら、

それは良かった、良かったと。

また子供に対するように言われ、

3ヶ月分のお薬を頂き、

尻を隠しながら、

私は診察室を後にしたのです。

女医さんは綺麗じゃない方が良いと、

この時、私は結論付けしたのです。

 

幸せな歯医者

判断ミス。

私にも在ります。

ある患者さんの上の奥歯に、

インプラントを1本入れて、

メーカー付属の既製品のアバットメントを使って、

ジルコニアのクラウンを装着したのです。

その材料選択を私は誤りました。

気にくわなかったのです。

歯列全体との力学的調和を図れていないと判断したのです。

私の仕事は、

長く患者さんに快適環境を造ることです。

気にくわない結果を前にした際には、

私は潔く認める主義です。

患者さんには申し訳ないのですが、

私が気にいる結果が得られるまでお付き合い頂きます。

今日、

ジルコニアのクラウンを除去して、

造り直したメタルボンドクラウンに交換させて頂きました。

無論、

アバットメントもやり変えました。

これはプロの意地です。

この際には当然、

患者さんにはご費用を求めません。

私の判断が至らなかったからです。

治療を終えてホッと一息の最中、

患者さんから頂き物を。

胸が熱くなりました。

珍しいお酒を高価なグラスでと云うご配慮に

本当にありがとうございますと。

このグラスは私には分不相応なので、

診療台の横に飾っておこうと思います。

お酒は、

先ずは観音さまにお供えしてから、

何かの目出度い日に頂こうと。

患者さんから勉強させて頂き、

で、

お品も頂き、

私は幸せな歯医者です。

インプラント.オーバー.デンチャー

昨日は本当に疲れました。

帰宅するや即座に、

ベッドに倒れこんで眠ってしまいました。

インプラントに総入れ歯を連結する治療を、

インプラント.オーバー.デンチャーと云います。

極度に骨が痩せた症例に有効な治療です。

総入れ歯治療が好きな私ですが、

その限界も熟知しています。

どうしてもインプラントの助けが必要な症例に、

この治療方法を好んで選んでいます。

骨が痩せててインプラント?

と、お感じになられるかもしれません。

どんなに骨が痩せてても、

探せば、

インプラントを受け入れてくれる部分を

神様は作って下さっています。

で、

昨日は、

いよいよインプラントと総入れ歯を連結する最後のアポイントでした。

総入れ歯は粘膜の上に乗っかかっています。

ですから、

粘膜の柔らかさの範囲で

総入れ歯は沈みます。

対して、

インプラントは骨と結合していますから

全くビクともしません。

この全く相反する正確の治療を

リンクする工夫は、

患者さんの状況、状況によって変化させます。

この連結装置の調整がとても、とても微妙なんです。

私の治療と云うこともあり、

和田精密歯研と云う本邦最大の歯科技工所さんの計らいで、

入れ歯専門の歯科技工士さんがサポートに来て下さいました。

ゴールデンウィークの直前の忙しいなか、

歯科技工所さんのご配慮に心からお礼申し上げます。

で、

入れ歯一筋数十年のプロの中のプロの歯科技工士さんと、

私、

患者さんの粘膜を前に、

3時半から7時半まで、

ぶっ続けで、

細かな手作業に専念していたのです。

患者さんの側は、

時々、お口を開けたり、

こちらの指示通りにギュッっと噛んで頂くだけですから、

私らの思案の訳は判っておられません。

が、

私らが工夫しているんだろうってのは

伝わるんでしょう。

仕上がった際には、

それはそれは喜んで頂きました。

なんせ長年、

全く合わない入れ歯で苦しんで居られたんですから。

入れ歯がシッカリと動かないなんて

この患者さんにとっては奇蹟みたいなモンなのでしょうね。

上の総入れ歯は私が既にお造りさせて頂いていました。

直ぐに何でも召し上がって頂けるでしょう。

しかし、

精根尽きました。

この充実感があるから、

この仕事を続けてこられたんです。

歯科技工士さんも普段は患者さんを診る機会はありません。

でも、

これだけ喜んで頂き、

歯科技工士さんも大いに充実感達成のようでした。

良い酒を飲む前に、

私はダウンしたのです。