日別アーカイブ: 2017年4月21日

紳士のたしなみ

少年時代はプロ野球全盛の時代でした。

王、長島両選手の時代であった頃です。

【読売巨人軍は紳士であれ】

と云う言葉が妙に少年心を熱くしたものでした。

青年期は白州次郎氏に憧れました。

氏も紳士の代表格と言えるでしょう。

無頼漢、変屈者の代表格と評する人も居られますが、

私にとっては、

白州次郎氏は決して届かない見本のような人です。

【みんなと一緒】と云う生き方は到底、

私には出来ません。

八木重吉氏と云う詩人が居られました。

 

いきどおりながらも

うつくしいわたしであろうよ

なきながら  なきながら

うつくしいわたしであろうよ

 

うつくしいわたしって何だろう?

心に笑顔のある人かも。

責任ある行いを実行する人。

そういう人を紳士だと思うのです。

歯科医師

歯科治療について一般の方は、

こ難しくお考えになられたことはないでしょう。

私は歯科医師ですから一般の方よりも、

当然、歯科治療には其なりの知識と技術を持っています。

18歳で、この道に入り、

もうすぐ40年になろうかと思います。

で、

つくづく感じますのは、

歯科医師と云う仕事は、

手先の器用不器用が本音の処では決め手になるのですが、

もっと重要であるのは、

全身全霊に命をかける事だと云うことです。

たかが歯の治療とお考えかもしれませんが、

歯科医師は命をかけて器具を手にしているのだと、

少なくとも私はそうして来ました。

くじけないで、あきらめない

先の新潟行きの際に、

世界を市場とするトアル大企業の御曹司が

鞄持ちとして同行したのです。

お母上からのご依頼でもあり、

私も此の若者に好感を抱いたからです。

若者との時間は誠に清々しく、

此方の方が逆に学ぶ処が大いに在ったのも事実です。

大企業を将来、引っ張ってゆく跡継ぎの苦悩は

並大抵のものではありません。

しがない市井の歯科開業医でしかない私に、

何故、

彼のお母上がご子息の子守り役としてお選びになられたのかは

皆目、判りません。

私も50の半ばです。

もう人生の階段の踊り場を越しています。

残りの人生は人のお役にたつようにと

そんな風に思っています。

他人目からすれば好き放題の生き方に観えるかもしれません。

しかし、

好き放題を貫くには、

大変なエネルギーを要することを

私は経験的に知っています。

横槍もしばしば入ります。

横槍どころか邪魔など日常茶飯事です。

言われなき誹謗も受けます。

何度、折れそうになったか判りません。

そんな時に、

樹木の年輪を思い出すのです。

過酷なストレスがかかった時に、

樹木は大きく成長します。

年輪を眺め、

逆境の際に、

あぁ、成長のために必要な時期なのだと。

樹木は自ら倒れることはありません。

ならば、

私は意思を持つ人間です。

ただただ頑張って、踏ん張って、

くじけない、あきらめない、

黙々と継続することが、

花咲かせる源であると。