仕事の後に、少しくらい街へでも足をのばして、羽目を外せば良いのにと言われること度々です。
が、娘たちや犬などが待っていて、そんな気持ちにもなれず、
若い時分には、盛り場へも友人と連れだって梯子をしたもんですが、
元来、私は盛り場のおねえさんを目的として、かような処へと出向く気持ちにはなりません。
学生時代には、勉学と遊びが主従逆転し、その辺りの限界などはまったく頭に無かった阿呆でしたので、
その時分に遊び尽くしたのだと思います。
教訓として、女性は皆、恐ろしい生き物であるということが判ったのです。
私には都合6人の子供がいます。
少子化なる我が国の人口に、大いに貢献している私です。
そのなかで男の子は、唯の一人。
後は全て女の子で、上は25、下は6歳と、これまた私の波乱に満ちた人生のように
大きく大きくぶれているのです。
上は当然のことながら、末のチビッ子にしても、
その口のたつこと!
この様な境遇に置かれて、私は段々と寡黙となったのです。
テレビで、浮気モノなど放映されようモノならば、
24の瞳ではありませんが、鋭い多くの痛い視線が私に向かってくることになりますし、
ドッキリモノでの、海水浴場で水着の美女がオイルを塗って~下さらない?
なんて番組の時などは、
聞こえない、観ていない、気づいていない振りをしながら夕食を採る私に、
パパなら喜んで塗らせて貰う筈だ!と、皆で大いに盛り上がり、
再び、多くの瞳がジーと私の表情を眺めているのです。
居たたまれなくなり、外へと出ようとしようものなら、
パパ!何処に行くの?
本屋さん?コンビニ?
それだったら〇〇買ってきて!
長いこと生きてきましたが、コイツら位でしょう?
私をパシリ扱い出来るのは。