月別アーカイブ: 2013年12月

気分転換

 来週の日曜日迄は
ぎっしりと予定が詰まっているが、
今年の行事予定は
其れで最後である。

 其の次の日曜日に
心斎橋のナチュラへと出掛けて
髪を整えよう。

 序でにカボへと顔を出して
休日の処、
営業マンには悪いが
新しい診療チェアーを見に行こうと
今しがた思い付いたる私である。

 私は新潟と同じくらい
関西に縁が在ったせいか
身体と心が疲れたる時は
神戸、大阪の街並みに触れると
自然と癒されるのである。

 御堂筋の銀杏並木の下を
歩くとき
恐らくマリリンと末の娘が
膝元を縺れ合っているだろう。

 ナチュラの奥方より
今回は私の髪型を変えるとの事。

 私はかように
人任せである。

 但し、私が信用を置ける人に
限ってではあるが。

 何れにしても
何かと楽しみなる歳の暮れである。

風邪でダウン

 昨日は、歯科衛生士の宮田君が
兵庫県川西市の畑矯正歯科へと
治療に出掛けていたので
休診にしていたのが
幸いとなった。

 朝から熱がでて
今年最後になって
ダウンしてしまった。

 折から小学3年の娘も
前日から風邪で休んでいる。

 どうやら娘から風邪を貰った様である。

 終日、 娘と二人
床に就いていた。

 其れでも昼時となれば
娘に食事を採らさねば成らぬ故に
床から這い上がり
雑炊を造り
二人で食べた。

 この様にゆっくりと休むのも
久方ぶりである。

 巷の開業医は
休日のゴルフを楽しんだり
趣味に興じている様だが
とんとそのような事には
縁がなく
又、少しの時間が出来るとあったならば
自分から仕事を作って仕舞う
時間貧乏な性格故に
仕方が無いと云えば
其れは其れで致し方ないが。

 兎も角、ゆっくりと休んだお陰で
随分と楽になった。

 今日も朝からハードである。

青春坂

 伊集院静氏も私の贔屓な作家である。

 私は氏の文章を美しいと感じている。
歩んできた人生の重みを感じる人である。

 人生には様々な坂を上り下りするが
青春坂と云う坂があれば一気にかけ上がる坂である。

 氏の新作の冒頭の言葉である。

 私も既に初老の域に達しているが
未だに坂を登っている途中である。

 今、様々な辛苦に嘆いている人も
大勢おられるであろう。

 其れでも元気を出して欲しい。
大地と空と海の精霊が
必ず護ってくれように。

歯科治療は技術職

 朝一番の初診の患者さんを
一通り拝見したる後、
歯科衛生士の宮田君に
プラークコントロールの為に
引き継いで
昼からの手術を控えて
一服中の最中にある。

 初診の患者さんは
他の医院にて
奥歯にインプラントを受けていた。

 インプラントの直径の選択ミス。
インプラントの深さが浅い。
インプラントを入れる位置が
二ミリ程アマイ。
アバットメントの選択ミスからくる
クラウンの形状の悪さ。
付着歯肉の喪失からくる歯肉の萎縮。

 今後、対応が大変である。

 良いインプラントを使っているのに惜しい。

 歯科の治療は技術職である。

 手術に際しては
勝負処に勇気が。
守り処には理性が。
攻め処には技術が。

 但し、何よりも大切なるは
診断と治療計画である。

父から観た倅

 私の若い時分を振り返り観れば
他人に自慢出来る様な
模範的青年では決して無かった。

 周りの人間との
協調性にも欠けた
一匹狼で
好き勝手に
生きてきた見本の様な私である。

 偶々、歯科と出会い
その仕事柄
自分自身の芸と向き合うだけで
成り立つのが
幸いしたが
此れが他の仕事に就いていたならばと
我ながらゾッとする。

 一人息子に対して
人並みに
秘かに心を痛める私であるが
此の倅、
確実に私の遺伝子を引き継いでいる。

 私の歩んできた様な
生き方だけはさせたくないと
倅可愛さで
アレコレ気を回すが
倅の方は
私の心配などどこ吹く風である。

 私は倅が
私の跡を継がなくても良いと
思っている。

 一度しかない人生である。
倅が越後の大地に生きていくなかで
なんぞ自分の血に合った何かを
必ず見付けるだろうと
じっと待つばかりである。

気分転換

 私は池波正太郎が贔屓である。

 鬼平犯科帳や剣客商売、
梅安などは
台詞は完全に諳じられる程である。

 それでも何度読み返しても良い。

 但し、頭の中が
テンパって
文字を追うのも
面倒な時には
漫画喫茶をよく利用する私である。

 古い読み物が好みで
何年かに一度のペースで
同じものを順繰りと
読み返している。

 最近は沈黙の艦隊を読み終えて
今は風の大地の最中である。

 スポーツに汗を流す趣味も無く、
楽器に夢中になる事も無く
車は日常の脚でしか無く
唯一、拘りを持つは
歯科のみである。

 家人曰く、
暗いね!パパは
判っているものの
趣味を持つ心の余裕等
振り返って観れば
無かっただけである。

 他人から
無趣味の男の人は
歳をとってから大変だよと
言われるが、
心配は無用である。
私は死ぬまで
歯医者の仕事を続ける結えに。

セカンド.オピニオン

 此のところ
所謂セカンド.オピニオンを求めて
来院される患者さんが多い。

 正直、私は戸惑ってしまう。

 内心では
何だコリャ?変な診断!変な治療計画!
と思ってみても
其れをおいそれと
口には出せないからである。

 前医を誹謗する行いは
医人として
最も卑劣な行為である。

 他の医師の事はさておき
私なりの意見を述べるに留めさせていただいているが、
此処で必ず問われるのが
前医との診断の違いについてである。

 此れが一番困る難所である。

 前医を傷つけず、
正当なる答えを
患者さん自身で
気付いて貰う為に
私は様々なる
資料を常日頃、準備している。

 一口にセカンド.オピニオンと云うが
其れはそれは
私共、医師にとって
重い行為である。