大阪で新潟県に在住の旧友に再会した。
少しの間、雑談に興じ
各々が所要を済ませた。
大学同期というのは
かように互いが気を遣わなくて
気が楽で良いものである。
夕刻、
心斎橋のナチュラの近くで
待ち合わせ
旧友を助手席に乗せて
高松市迄
車を走らせた。
明石大橋を背景
瀬戸に沈む夕陽を眺めながら
既に雪の舞う
越後の厳しい気候の中に
暮らす此の友は
羨ましいと
呟いた。
高速道路から
高松の市街の街の灯火が見えた。
ー 此処が三枝の住む街か ー
と、再び
此の友は呟いた。
ー 饂飩でも喰うか ー
私は友に返し
車を街へと向けた。