青春坂


 伊集院静氏も私の贔屓な作家である。

 私は氏の文章を美しいと感じている。
歩んできた人生の重みを感じる人である。

 人生には様々な坂を上り下りするが
青春坂と云う坂があれば一気にかけ上がる坂である。

 氏の新作の冒頭の言葉である。

 私も既に初老の域に達しているが
未だに坂を登っている途中である。

 今、様々な辛苦に嘆いている人も
大勢おられるであろう。

 其れでも元気を出して欲しい。
大地と空と海の精霊が
必ず護ってくれように。