日別アーカイブ: 2013年9月24日

【本当に困った時に行く歯医者】

 歯科医師過剰の時代である。

 何処も患者獲得の為に躍起になっている。
その為であるのか、
ハタマタ、
当節流行りの
お、も、て、な、し
精神の行き過ぎで
患者さんの言いなりの
歯科業界である。

 治療には
避けては通れぬ関所がある。

 患者さんの気持ちは
判らなくはないが
いつか将来
絶対に喜んで貰うために
患者さんの今の意に反する
意見を敢えて言わせて頂く時がある。

 私の言葉に対して
耳を傾けて下さるか否かは
患者さん次第ではあるが。

 其れでも敢えて
言わせて頂くのが
専門職の責務である。

 が、当節
歯医者等は何処でも同じと
私に言わせれば
大いなる勘違いで来られ、
他所とあからさまに比較の目で
じぃーと
私を見られている方が居る。

 この様な場合には
大人気無い私である。

 身体中から
何時もであれば
沸き立つ情熱が
一向に
涌き出て来ない。

 又、平均的な治療を
望むので在れば、
過剰な検査をすれば安心と唱う歯科医師の基へ
通院すれば良いと思うのだが。

 検査をすれば
判るだけで、
出来るとは
違う事を
皆が認識すべきである。

 先日、テレビで
テント職人の名人の手による
テントに対して
物凄い機械が造り出す
猛風との
対決なる番組が在った。

 此の凄まじい風は
突っ走る新幹線のぞみの上に
テントを設置して
走る程であるとの解説に
皆がテント職人の顔を
半分慰めの眼で
其の対決の結果を
待っていた。

 人間の感性と技の
勝利であった。

 かほどに人の感性とは
素晴らしいものである。

 永年、自身の芸に
ひたむきに取り組んでいった
職人の勘の凄まじさを
歯科医師も
もう自覚せねばなるまい。

 私は平均点の治療はしない。
人間である以上、
常にベストで
仕事に取り組んで
日常を
過ごすを
信条とする私である。

 本当に困った時に
思い出して頂きたい。

 この様な方だけで
私は今まで
生きて来られたので
今更、
自分の流儀を変える気持ちは無いのである。

ダイレクト.ボンディング その2

 盛夏の盛りのお盆の
お墓参りを済ませたと思っていたら
もう、秋の彼岸である。

 猫の額の様な
平野とは名ばかりの
讃岐平野を
東に向かって
車を走らせた。

 大きく開けた
助手席の窓から
マリリンが半身を乗り出し
快走する車の風を
受けている。

 碧眩しい稲穂の中に
薄紫の秋桜が
柔らかな風に揺れていた。

 先祖の墓に
祈りを捧げ、
暫くの間
高台から街を
見おろしていた。

 瞼に映る風景は
幼い頃より変わっていないが
当の瞼の持ち主は
確実に歳をとっている。

 先のブログで
其のタイトルを
ダイレクト.ボンディングとしたのであるが、
話が飛んで、
肝心のダイレクト.ボンディングにまで
至っていなかった。

 此が、則ち老化現象である。

 金属アレルギーの方が居る。
歯科用金属が原因となって
アレルギー症状が発症する時が
在るようだ。

 在るようだとは、
私には、
その様な症例は無いからである。

 但し、理論的には
あり得る話である。

 廃価なるアクセサリーに
使用されているニッケルクロム合金。
此の合金が肌に触れただけで
北欧の人間は
全身に発疹が生じてしまう。

 人種的な特異性である。

 歯科で金属に曝される前に
大概は
日常生活の中で
金属に触れる機会が多いのだが。

 歯科の治療を受けて
いきなり金属アレルギーとは。

 本来で在れば
もっと精査が必要である。

 何故なら、その様な症例、
則ち、
患者さんから
自身が金属アレルギーだと
申告された全ての症例が
アレルギーではなかったからである。

 今流行りの審美歯科。
金属が見えない、
(これは本当である。)
金属がないから
アレルギーが起こらない。
此れは真っ赤な嘘である。

 何故なら、
ジルコニアには
眼にこそ見えはしないが、
其の成分の約半分は
金属である。

 何事にも敏感になるのも良いが
そこまでアレルギーが怖ければ
ダイレクト.ボンディングにて
修復するが良かろう。
(やっと、本題だ!)

 但し、
此のダイレクト.ボンディング。
余程、器用な歯医者でなければ
綺麗には治せない。

 長くなったので、
詳しくは、また今度。