日別アーカイブ: 2013年9月21日

私の一日の過ごし様

 私の診療所は午前10時から
診療が始まる。
終わりが午後の6時である。

 昼休みは殆んど取れない。
スタッフも、
少しの空いた時間に
昼食を喉に流し込む。

 診療に費やす時間が
都合8時間である。

 私は複数の患者さんを
掛け持ちしては
拝見する事は無い。

 お一人の治療が終わってから
次の患者さんを拝見するが
私のスタイルである。

 一人に一時間は
余裕を持って
患者さんとの時間としている。

 一人一時間と云うのは
最低所用時間である。

 手術や歯形を採るとき等は
当然の如くに
一時間では終わらない。

 則ち、私の診療所では
一日に最大で8人の患者さんしか
拝見する事は出来ない。
逸れも、私もスタッフも飯抜きでである。

 通常はもっと少ない患者さんしか
拝見する事は出来ない。

 私は午後の9時に床につく。
仕事が終わってから寝るまでの
3時間あまり、
通勤に30分、
犬の散歩に30分、
入浴諸々に30分、
残りの一時間半の間に
夕食を採り、
少しの休息である。

 起床は午前3時。
仏壇の前での読経に30分。
犬の散歩に30分。
机の前で3時間あまり。
内訳は、
海外の論文に1時間。
国内の論文に1時間。
小説や評論に1時間。

 午前7時に家を出る。
診療所につくのが
7時半で、
8時迄に
診療所前に水を打ち、
観音様に手を合わせる。
10時までの間に
患者さんの治療計画を経てたり、
ブログを書いたり、
仕事の打ち合わせなりの
メールのやり取りをする。

 此れが私の一日の過ごし様である。
其ほど私は規則正しい一日を過ごしている。

私の患者さんに対する考え方

 此のところの無理がたたったのか
疲労がピークに達し
久方ぶりに
診療が終った後に
マッサージ師を
自宅へと迎えて
二時間ほど
身体の手当てを受けた。

 何時も限界にまで我慢するからですよと
此れも何時もの台詞を耳に
時折、呻き声と叫び声を挙げながらも
身体の筋肉が弛緩していく様が
手に取る様に感じられる。

 私は仕事が終わると
人と接しない様に
心がけている。

 臨床家と云う仕事は
技術だけでは
成り立たない。

 生きた人間と云う
やっかいな生き物と
係わらねばならない定めを孕んでいる。

 時と場合に因っては
此が重荷となる。

 女郎と同じで
私共の仕事は
来るものを拒めないからである。

 昔の著名な臨床家の遺した
書き物には、
匂いの合わない患者さんには
積極的な治療を
推し進めてはならぬと
皆が一様に
書き残しているが、
私も同様の意見である。

 私は専門職であるから
無理してまでも
自身の信念を曲げてまで
患者さんの希望に沿う治療は出来ぬ。

 先の先を見越した
診断と治療計画が立案でき
正確な仕事が出来きる手指を鍛えるを
歯科医の責務と識るが、
金銭を払っているのだからとばかりに
素人の絵空事を
当然の如くに主張する人の
気儘に付き合える程、
私は不誠実な人には
成りたくない。

 私は大金持ちではないが
金の為と割りきって
自身の芸風を
曲げれる程の
浅ましい人には
成りたくない。

 私はブログで
本音を語っている。

 私とのウマが合わないと感じたならば
私の仕事の邪魔はせんで頂きたい。

 この様な私でも
私の手指を必要とされておられる方が
多い故に。