私が歯科と云う仕事に
就いている為か、
はたまた、
私の生まれ育った環境のせいか
定かではない。
私は見映えの悪いものは嫌いである。
歯科の仕事に纏わる物事一切は
勿論の事ながら、
私の綺麗好きは
全てに渡る。
但し、
綺麗処と金額の高いとは
別物である。
先の東北震災に遭遇し
私の人生観は一変した。
この世に在る物、
全てはかなきものと悟って
処分して売却してしまったが、
当時の私の愛車は
1967年製の
アルファロメオの
ジュリア1600ccスプリントGTであった。
ホイールから全てが
当時のオリジナルの逸品であった。
グランツーリスモを顕すGTと云う
言葉も此の車が最初のものである。
今のデザインからは
考えられない位に
地味な出で立ちであるが
美しいスタイルである。
私は値の張る
マセラティやポルシェ等は
好まないし、
歯医者風情の
はな垂れ小僧の私には
分不相応でる。
今は値のつかない
古車ではあるが、
私には格別なる
宝物であった。
歯科のホームページを眺めて観れば
品格無く、
知性無く、
教養無く、
センスに欠けたもの
甚だ多しである。
歯科もっとゆとりを持たねば
滅びてしまう。