先のブログにて紹介させて頂いたインプラント治療後に唇、頬の痺れが生じた患者さんの現状を報告します。
2年ほど前に他の歯科医院においてインプラント治療を受けてから、このような症状が出た患者さんですが、
恐らくこれがその原因となっているのだろうと思われるインプラントを精査すると、
インプラントと骨の結合が未熟と思われました。
45ニュートンの大きなトルクをかけてインプラントに対して逆の回転で負荷を与えました。
どうやらインプラントと骨の結合が完全に失ったようです。
インプラントが骨と完璧に結合していると、幾ら大きな負荷をかけてもそのまま確りと骨と結合しています。
このインプラントは、結合が未熟であったので、今では少し浮き上がってきているのを確認しました。
骨との結合を失ったインプラントは、異物である為に、身体から排除されるのです。
患者さんの唇と頬の動きが正常になってきています。
異物が排除されるに従って、傷んだ身体は治っていくでしょう。
一月程、症状の回復程度を観察して、痺れが少し残っているようであれば、
外科的に傷んだ神経に対して手当てを行う積もりです。
が、この症例については、恐らく自然と治癒に向かうと思います。
噛み合わせによる頭痛については、次回に新しいアバットメントと仮歯を入れて快方に向かうでしょう。