今年に入ってからのインプラントの手術を予定している患者さんの大半が、
昨年の夏頃に抜歯をしたり、骨造成を行った症例です。
骨が完全に健康な状態になってからインプラント治療に着手することが、
やはり安全な手法であると思っています。
手術の際に、インプラントを埋め込むことに専念出来るからです。
基本的に私は、インプラントの手術に際しては、部分麻酔のみで行っています。
ですから、どんなに広範囲の手術であっても、手術時間は長くて1時間半程度の短時間で終了します。
骨は空気に触れる時間が長い程に、手術後に収縮します。
インプラントの上部の骨が収縮して歯周病の骨のような形になるのを
インプラント周囲炎と言います。
このインプラント周囲炎の原因は、様々言われています。
私の長いインプラント治療の経験から、
このインプラント周囲炎のような骨の吸収形状は、
大半が、インプラントの手術時期が早かった場合と、手術時間が長くて骨にダメージが加わった場合と言えると思っています。
安全で安心なインプラント治療の基本は、先ずはこのような処にあると思っています。